表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Meta Hack Flow  作者: hiroumi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/29

Angel Descent計画

『The Blind Lamb』が勝利し『Lv.BEYONDER』と『UNIT-8』は中距離での撃ち合いの結果、決着をつけられなかった。


ノアに融合したNeon Coreの能力は前の試合ほど発揮されず、ノア本人が気がかりだと思っていたが原因はわからない・・・。


レナータは前の試合から人が変わったかのように愛想が良くなった。


(デートしたから・・・?)

これも原因はわからない・・・。


『UNIT-8』のフロランたちは今回は魔改造されたマグナムを使わなかった。


本当の実力だけの勝負に出たが『The Blind Lamb』には敵わなかったようだ。


ネオグライドの試合が終わった後、フロランはグッタリと疲れていた。

ピム「フロラン、大丈夫なのか?なんか疲れてるように見えるが・・・」


酒場に戻ってきたがフロランは「悪いがオレは帰る」と言って、すぐに姿を消した。



――― 疑似現実(シュードリアリティ)の研究所 ―――

疑似現実(シュードリアリティ)の研究所に戻ってきたフロランがグッタリと疲れた様子でベッドに横になった。


()()()に存在するAIのイシドール・ラチエ博士がフロランを気遣う。


「ネオグライドに参加しながら、現実世界でSSBRの施設の偵察をするなどムチャしすぎだ。車が帰って来たら、今日はもうゆっくり休んだほうがいい」


ベッドで横になったフロランにそっと毛布を掛けた。



――― 現実世界の研究所 ―――

現実世界では研究所の裏に大きなRV車が戻って来ている。

ラチエ博士は急いでRV車から荷物を台車へ移し替え、また研究所の中へ入って行った。


その姿を車から双眼鏡で見ていたのはカジョ・レオンとエロディ・シャリエールのふたりだ。

カジョ「なぁエロディ、あの荷物の中はなんだと思う?」


NEXA MILITECHの幹部ふたりがラチエ博士を偵察しながら車の中で恋人のように寄り添って話している。

「そうね、あれはとても怪しいわね。とくにあの無人のRV車、誰が運転しているのかしら?」


エロディ・シャリエールの女の勘が働いたのは無人のRV車と博士の慌てようが気になったからだ。


NEXA MILITECHのふたりは、数日前から研究所の近くを張り込み博士の動向を観察していた。

博士自体はいつもと変わらないが誰も乗っていないRV車が突然走り出したり戻ってくるのは不自然すぎた。ゆっくりとRV車のほうに近づき、車を停めて降りてから確認する。


RV車の左右ふた手に分かれて窓ガラス越しから(くま)なく観察してゆくのだった。

運転席にも助手席にも誰もいない。自動操縦の可能性が高いとふたりは睨んだ。


カジョ「誰が運転していたか、はそれほど重要ではない。どこで何をしていたかが重要なんだ。で、この車はどこに行ってたんだろうね?」


まるで検事が被告の身辺調査をして証拠を集めているときのようである。


「まさかNEXA MILITECHの施設だとでも?それはないでしょう。

この車のナンバーは本部に伝えているもの」


エロディは、それはないと断定した。


「確かにそうだ。本部にこの車は来ていない。だとするとSSBRのほうには行ったかもしれないな?」

指でRV車の車体をなぞりながらカジョ・レオンはニヤリと笑みを浮かべ、目を合わせたエロディ・シャリエールも同じくニヤリと笑みを返した。


研究所に戻った博士は急いでフロランの脳が入った瓶を研究室にある機器とつないだ。

チューブとケーブルをつないで測定器で脳波を確認している。


正常動作であることを確認してホッと胸を撫で下ろすと次は台車に乗せていた機器をディスクに並べた。機器とパソコンをつないでソフトを起動させる。

火災警報器の形をしたドローンからのデータがどんどんソフトの中に読み込まれていく。


SSBR施設が3Dマッピングされ、施設の構造が少しずつ3Dの図面として画面に表示される。


「これは全部、取り込むのに3時間はかかるな」


博士は一旦、その場を離れた。そして、次はミニカーと同期していた盗聴器だ。

タブレットPCと機器をつないで再生させた。


「私がCEO代役のケネス・ブルックです。どうぞ、よろしくお願いします。まずはお手元の資料をご覧ください。『Angel Descent計画』について話を進めていきたいと思います。初期段階の構想から大きく飛躍したことは前回、お話した通りです」


ケネス・ブルックの声が聴こえてきた。そして、すぐに「この部屋は何者かに盗聴されています。説明を中断してください!」という女性の声が聴こえてきた。


そこでSSBRの会合の話は途切れてしまったようだ。

「クソッ!ここまでか!」

博士が言葉を吐き捨ているように言って、メモ用紙に『Angel Descent計画』と殴り書きした。


収穫はあった。1つはSSBR施設の『建物全体の構造図』である。

もう1つは『Angel Descent計画』という計画が既に実在しているということ。


これは博士もまったく知らない未知の計画だった。

それが()()を突き止めて、証拠を集めて政府(AI)に渡せば秘密裏に行っているSSBRの計画を阻止できるかもしれないと博士は考えた。

そうすれば軍事産業メーカーはNEXA MILITECHだけになり危ない橋を渡らなくてもよくなる。

研究も続けられる・・・。


博士にとってはそれが最善策なのだ。善悪の判断など最初から存在していない。



https://note.com/hiroumimetavarse/n/n8636c786aa0d?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ