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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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お菓子の家

V-HUBの1階でショーケースに入った最新のハプティックスーツをノアとレナータは購入した。

最新の商品の購入にふたりは舞い上がっている。


ノア「もう頭痛は大丈夫なの?」


レナータ「うん、平気。それよりどこか休憩できるところに移動しない?」


ネオグライドで勝利できたのは彼女の活躍のおかげだが、何かいつもと違う違和感を感じる。

何が違うかまでは言葉では言い表せないが・・・。


ノアはスマートグラスのAIにナビを任せる。

「どこか僕とレナータで休憩できる場所ない?」


『おふたりですね、わかりました。では、ノクティスの街に移動されますか?』


「わかった、いいよ。その街に行こう」


中央公園(セントラルスクエア)からノクティスの街に移動してください。』


スマートグラスのAIのナビに案内されるがままにふたりはノクティスの街に移動した。

街全体がお菓子になっている。


ノア「なんだ?ここ」


まるでおとぎ話の世界に入ってしまったようだ。


「ステキじゃない。じゃあチョコレートケーキの家を探しましょうよ」


レナータがチョコレートケーキの家を指名した。


ビスケットにバニラを挟んだ家、イチゴのショートケーキの家、モンブランの家、様々なお菓子の家が並んでいる。


「あれ、チョコの家じゃない?」


ノアが指差したところにチョコっぽい家がある。


「ええー?ほんとにー?」


彼女は半信半疑で応える。


近づいてみるとそれは板チョコの家だった。


「これで良くない?」


ノアがレナータにお伺いを立てる。


「まぁしょーがないなー、じゃあ入ろっか♪」


彼女が板チョコの家のドアを開けた。


ドアの横にはカウンターがある。モニターに空いている部屋の番号が表示してあった。

1時間1ドルと安価だ。『101号室』空いている部屋を選んだ。


ノア「なるほどねー、面白いね。街全体がお菓子なんだ。初めて来たよ、ここ」


「そうなんだ。私も実は初めて来たんだよね」


彼女もどうやら初見のようだ。


部屋のドアを開けて室内を見渡すと中は普通の部屋になっていた。

部屋はサラリーマンや副業のオンライン英会話講師が利用することがあるからお菓子の部屋ではないようだ。


サラリーマンのリモート会議に使われたり副業でやっているオンライン英会話講師が1時間1ドルで利用するためにやって来る。なんといっても1時間1ドルの利用料金、破格といってもいいぐらい安価である。しかし、世界中の人々が仮想現実に溶け込んでいる今の時代、需要が途切れたことはない。


AIが運営する街『ノクティス』は、お菓子の街の外観とリモートに使える仮想事務所(バーチャルオフィス)しかないシンプルな構造である。


仮想事務所(バーチャルオフィス)は、開業申請するときに国に正式に提出することが可能となっている。


ノア「この部屋、何もないね」


「そうね、絨毯(カーペット)が敷いてあるだけの部屋ね。ほんと殺風景」


そう言いながら彼女はアバターの服を替え始めた。


目の前に画面を映し出しアイテムをスクロールさせて選んでいる。ノアは絨毯(カーペット)に横になって天井を見つめている。何か想いふけているようだ。


Neon Dust(ドラッグ)を使った夜のこと、次の日の頭痛、ネオグライドの対戦、Neon Core()を発動させたこと、そして、今、なぜかレナータとふたりっきりで仮想事務所(バーチャルオフィス)にいること、不思議な流れになっているなと感じていた。


「わぁ!何考えてるの?どうせエロイことでしょ?」


彼女がニヤニヤしながら仰向けになった僕の胸に乗ってきた。

よく見たら頭に猫耳をつけて黒いキャミソール姿になっていた。ちゃんとお尻にしっぽまで付いている。


「なんだよー、その恰好。そりゃエロイこと考えるでしょ」


ダメだ、笑ってごまかそう。仮想(バーチャル)SEXしたいなんて言えない。

それに、もしやるんだったら・・・ハプティックスーツを着てからにしたい(笑)


ハプティックスーツが届くのは2週間後、そのときならアリかも・・・。


電気筋肉刺激(EMS)電気神経刺激(TENS)を利用した感覚フィードバックに加え、お互いが同じスーツなら相手の心拍数までわかるという・・・。


メーカーも完全に()()()()に作ったとしか考えられない。


ここは男らしく今日はやらないと伝えて、お互いに実のある話をしよう。


ノア「今日は話したいことがあって・・・」


目を見て話すつもりが胸を見てしまった。そりゃ見るよね(笑)


レナータ「どうしたのー?男らしくないなー(笑)」


僕の体に触れながらじゃれてくる。


彼女に(もてあそ)ばれている気がしたがそれも仕方ない。

彼女のほうが年上で経験も豊富だ。


この時間が永遠に続けばいいのにとさえ思う。

ただ楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのが現実だ。


お互いに話したいことはあったが、それは今じゃない気がして打ち明けられなかった。


ただお菓子の街を探索して板チョコの家でくつろいだだけ・・・。


楽しいひと時だった。



https://note.com/hiroumimetavarse/n/nf3a2c3ed48f4?app_launch=false


画像はnoteにあります。

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