ご報告 + 後日談
『読者の諸君、嬉しいお知らせがある。なんと正解者が出たのだ。よってこのブログは閉鎖し、しばらくの後、削除する。前述の通り私の趣味は人に言えるものでなく、元々、正解者が出るまでの期間限定公開サイトのつもりだったのだ。どうか、ご容赦を。』
『それはそうと、今日も趣味の活動を行ってきた。祝杯、というやつだ。正解者が出たことは本当に喜ばしい。』
『この趣味には達成感があり、しかし頻繁には行えない。だが、苦労を乗り越えて食べるご飯というのは、肉というのは、本当に素晴らしく癖になるほど美味しいのだ。』
『最終ヒントだ。私には幾人かの仲間がいて、同盟を組んでいる。祝杯も、彼らと共に交わしている。今宵の宴には、正解者をゲストとして招いた。正解、心よりおめでとう。それでは』
『いただきます。』
◆◆◆
「え~っ!? 正解者出たの!? 絶対にキャンプだと思ったのにぃ!」
アタシはベッドで横になりながらスマホを睨んで足をジタバタさせた。新しい炊飯器、欲しかったのに。ブログを見つけるのが遅すぎたみたいだった。
「ハァ~、ツイてないなぁ。……テレビでも見ようっと」
適当なチャンネルをつけていると、ニュース速報が流れた。
関東近郊連続失踪者事件に、新たな被害者が出たのだそうだ。
終




