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最初のヒント

『個人的な趣味を何かに活かせないだろうかと思い、小説を書き始めることにした。定期的にこうしてインターネットにアップロードしていこうと思う。題材はもちろん、趣味に関することについてだ。』


『ただの趣味の記録では面白くないので、少しずつヒントを出していき、読者のコメントによって私の個人的な趣味について当ててもらおうと考えている。正解を出した読者には……なにか賞品があったほうが盛り上がりそうだ。自腹を切って炊飯器でも郵送するとしよう。毎日のご飯は美味しいほうが気分がいい。』


『では、最初のヒントだ。』


 俺は偶然見つけたそのブログを見て「炊飯器かぁ」と呟いた。

 就職先から内定をもらった俺は、三月末に引っ越しを控えていた。新しい家電を買い揃え県外へ移住するつもりだったが、炊飯器だけでもタダでもらえるなら、それは儲けものというやつだ。


 俺はそのブログを読み進めた。この『最初のヒント』という記事が最新だ。早めに見つけた俺は運がいい。


 『最初のヒント』には『趣味を終えたあとのご飯は美味い』というようなことがツラツラ書かれていた。スーパーの特売で割引された牛肉を買い、いかにも美味そうに料理して食べてビールを空ける様子が日常ジャンルの小説として書かれていた。


 俺は羨ましさから垂れそうになるヨダレを拭きつつ、小説を読んだ。ハッキリ言ってただのメシテロだったので内容は割愛するが、俺に高級炊飯器で炊いた白米をかきこみたいと思わせるのに十分な内容だった。


 俺はブログをブックマークして、日常生活へと戻っていく。

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