郷田太という男
調教師になって今年で4年目になる郷田太は、常々こう思っている。自分は調教師として三流の半端者だと。
そしてこうも思っている。自分がこの先何年調教師を続けたとしても、決して『一流の調教師』になることはないと。
何故そんな風に思うのかと問われれば、郷田はこう答える。
最早自分には勝利に対する執着がなく、情熱がなく、焦がれるような渇望がない。
そういったものを、自分は騎手だった頃に使い尽くしてしまったから。
そう。郷田はかつて騎手として馬に乗り、レースという世界で戦う中で、一生分の情熱を使い切ってしまった。一生分勝ちに執着し、勝ちにこだわり、勝ちを求めた。
その結果として、郷田は10年近くに渡り騎手リーディング2位の地位に君臨した。
年間の勝利数は毎年150を優に超え、200に届けとその数を伸ばし続けた。
毎年のようにGⅠで勝鞍を上げ、『現役で最もGⅠに強い騎手』と評された。
10年間、郷田は走り続け、勝ち続けた。より上手くなり、より速くなり、より勝つために。
競馬という競技に、馬に乗るという行為に、自分の全てを注ぎ込んだ。
そしてある時、ぱたりと燃え尽きた。
ある時から突然、レースに負けても悔しいと思わなくなってしまった。
決定的だったのは、39歳の日本ダービー。郷田はアタマ差で2着になった。
その結果に悔しさを感じていない自分に気付いてしまった時、郷田は騎手としての自分の死を悟った。
それでも、自分の中に残っていた燃えカスを必死にかき集めるようにして、40歳までは騎手として走った。
そうして、もう自分の中には燃えカスすら残っていないことを確認してから、郷田は騎手を引退し、調教師になった。
郷田は思う。自分はもう燃え尽きた人間なのだと。本来勝負の世界に身を置いていていい人間ではないと。
調教師とは、歴とした勝負の世界の住人である。
戦の勝敗は開戦の前に決するという言葉があるが、競馬においては、その戦いの前の準備を担当するのが調教師という職業だ。
名血を継ぐ優駿たちを、自らの辣腕で最強の競走馬に鍛え上げんとする、一流の調教師達。彼らの瞳はいつだって勝ちに飢え、煌々と燃え盛っている。
GⅠ、ダービー、凱旋門。自らが鍛えた名馬達にその栄冠を掴ませんとする調教師達の情熱と執念を、郷田は騎手の立場から何度も見、時に圧倒すらされてきた。
その生粋の勝負師達の姿を知っているが故に、郷田は思う。自分はもう、ああは成れないと。
一流の調教師達、勝負の世界に身を置く本物達。彼らが持つ炎のように熱いものを、郷田は調教師になる前に使い切ってしまった。
郷田のような凡才がトップジョッキーの世界で戦い抜くには、そうする以外になかった。
だからたった10年で一生分を、燃えカスすら残らず使い切り、郷田は真っ白に燃え尽きた。
それでも、燃え尽きていると自覚してなお、郷田が調教師として競馬の世界にしがみついているのは、極めて利己的な理由による。
郷田は、競馬の世界から距離を置いた自分の生活が、想像できなかったのだ。競馬のない人生というものが、受け入れられなかった。
故に郷田は悩みぬいた末、調教師になった。
勝負をするためではない。GⅠ馬やダービー馬を育てる為でもない。かつての熱を取り戻したいわけでもない。
ただ、自分の中にあった一生分の何かを注いだ世界と、離ればなれになりたくなかった。
ただ、その熱が感じられる場所に、隅っこでいいから居続けたかった。
願わくば、自分が調教師として仕事をすることで、若い騎手達に成長する機会を与えることが出来たなら。
あるいは、無茶な調教で怪我をする馬が、自分に預けられることで一頭でも減れば。
そんな極めて身勝手な、ワガママとしか言いようのない動機で、勝利を目的とせずに郷田は調教師になった。
だからこそ、郷田は思う。
『なぁんであいつは俺みたいな奴の所に来ちまったのかなぁ』、と。
カーテンが閉め切られ、電気も点いていない真っ暗な部屋の中、郷田は古い乗馬鞭を手に持ち、それをじっと見つめていた。
郷田の脳裏に浮かぶのは、先日のアルテミスステークスの後に交わした東條騎手との会話だ。
そこでもたらされた、郷田がついぞ見抜けなかったバインという馬の強さについての説明。
東條騎手は言った。人間のような賢さと、人間以上の勝利への執念を持つ、異端の馬。
そして、その執念が生み出す死に物狂いの走りこそが、バインという馬の強さの本質なのだと。
その勝利への執念に惹かれたからこそ、東條はバインの騎手に立候補したのだと。
その話を聞き、郷田は自分と東條の間にあった、バインという馬の強さに対する温度差の原因を知った。
バインの強さが『命懸けの気迫の走り』にあるというのなら、それが感じられるのはレースの中だけだ。
練習に命を懸ける馬鹿はいない。そしてバインは練習と本番の違いを理解している馬である。
バインがどれだけ賢いのかを互いに知りながら、重賞挑戦に不安を抱いていた郷田と、勝利を確信していた東條。
その違いは、バインの精神的な強さを感じ取っていたかどうかの違いだったのである。
『分かりますか、郷田先生。人間のような賢さと、人間以上の必死さです。そこがバインの強さなんです。その馬離れした、馬っぽくない部分こそが、バインの強さの正体なんです』
東條のバインに対するその考察は、おそらく間違っていない。
現役の騎手、それも今一番好調の波に乗っている騎手が、レースの中で肌で感じ取って出した答えだからだ。
そして東條のもたらしたその言葉は、郷田の中にずっとあった疑問を氷解させた。
『馬っぽくない部分こそが、バインの強さ』。
バインが厩舎に来てからずっと、郷田はバインの中に『馬の強さ』を探してきた。
それは第六感による、あくまでも感覚的な部分の話だ。
だがそれは郷田にとって騎手の頃から無意識に磨いてきた、どんな数字よりも大切な感覚だった。
しかしその第六感でどれだけ探しても、調教を進めても、映像を見返しても、自分自身で騎乗してみても、郷田はバインの中に傑出した『馬の強さ』を見つけられなかった。
代わりに感じ取れたのは『この馬は馬っぽくない』という奇妙な違和感だけ。
にも関わらず、バインの走りは強かった。そしてレースで次々と結果を出した。
同世代の馬達の中で、傑出したその強さを堂々と見せつけた。
バインが勝てば勝つ度、郷田は混乱し、焦った。
こんなにも優れた馬の強さを、何故自分が感じられないのだと、煩悶とした日々を送った。
しかし、バインという馬を知れば知るほど浮き彫りになるのは、『馬っぽくない』という違和感ばかり。
だが、その違和感に対する答えを、東條は郷田に教えてくれた。
バインに感じていた馬っぽくないという違和感。それこそが『強さ』なのだというならば。
郷田が感じ続け、乗るたびに強まっていった違和感こそが、バインが持つ強さの大きさなのだとしたら。
強い。バインという馬は、とてつもない強さを持っていることになる。
なにせ、バインほど乗っていて違和感のある変な馬を、郷田はバイン以外に知らない。
郷田は今、ようやく心からバインのことを強いと思うことが出来るようになった。
東條という現役騎手の言葉によって、ようやく郷田はバインの強さを知り、信じることが出来るようになった。
『俺にとって “勝てるかもしれないレース” っていうのは、全部博打なんです。もしかしたら掲示板に入れるかもしれない。ゴール争いに絡めるかもしれない。そんな馬に乗って出るレースは、結局全部一か八かの賭けに過ぎない。天気とか、馬場とか、出走枠の抽選とか、運次第で簡単に結果がひっくり返ってしまう博打です』
郷田は重ねて思い出す。煌々と燃え盛る炎を瞳に宿した、まだまだ若い東條騎手の言葉を。
『でも次走のGⅠレース、阪神JFは俺にとって博打じゃありません。バインなら絶対に勝てるレースだって、俺は思っています。だから次の阪神JFは俺にとって “絶対に負けちゃいけないレース” なんです』
知っている。郷田とて元騎手だ。トップジョッキーとして、幾度となく必勝を背負わされてレースに臨んだ。
だからこそ東條の言わんとしていることを、郷田は痛い程よく分かっている。
『 “勝てるかもしれない” じゃないんです。“絶対に勝てる”と思える馬に乗る時は、絶対に負けちゃいけないんです。それがGⅠなら猶更です。だって、それは滅多にない勝負のチャンスだから。運に頼り、運に阻まれる博打ではなく、実力だけで勝ちをもぎ取れる、本物の勝負。それが出来る数少ないチャンスだから』
分かるとも。GⅠレースでまず間違いなく勝つと予想される馬。そんな馬、年に何頭も現れない。
現れたところで、そんな馬の騎乗は最上位の騎手達に持っていかれてしまう。
だからこそ、東條は興奮を抑えられないのだろう。自分に回ってくるはずのない、GⅠで必ず勝てると思える馬が、自分のお手馬だと分かったのだから。
『俺とバインとなら勝負が出来ます。阪神JFは、俺とバインにとって絶対に落とせない勝負なんです。先生、俺、勝ちます。バインとなら勝てます。俺は今日バインの強さを知って、それを確信しました』
勝負。そう、勝負だ。
これからバインが東條と郷田を伴って飛び込むレースは、博打という誤魔化しすら効かない、正真正銘の勝負の世界。
郷田が身を引いた、身を引いてなお離れたくなかった、修羅の世界。
来てしまった。自分のもとに、燃え尽き走れなくなった自分のもとに、勝負の時が。
バインという奇馬と、大泉笑平なるお笑い芸人によって。走り終えていた郷田のもとに、再び勝負の時がやってきてしまった。
いつか、そんな時が来るのではという危惧はあった。
一方で、燃え尽きた自分のもとには、もう二度とそんな機会は訪れないだろうと高を括ってもいた。
馬達の健康を第一に、掲示板に絡める程度に仕上げ、若い騎手たちに騎乗機会を与えてやれれば、それで自分の仕事は十分なのだと、誤魔化しながら4年の歳月を過ごした。
しかし、そんな誤魔化しをいている場合ではない場所に、自分はいつのまにか引っ張ってこられてしまった。
『掲示板に絡めるくらいには仕上げたから、後は馬と騎手の頑張り次第』。そんな温い言葉を、今の東條やバインに掛ける訳にはいかない。
全力を出さなければならない。郷田は手の中の鞭を強く握った。
もはや燃え尽き、戦う力は残っていなくとも、戦いに向かう修羅達の為に、出来得る限りのことをしてやらなければならない。
「勝負。ああ、勝負だろうとも」
郷田は自身に言い聞かせるように呟いた。そして、鞭を手にしたまま立ち上がる。
「バインは強い。もうそれは疑わん。だがな東條君、その強さは君が思うほど絶対的なものではない」
周囲に誰もいないのに声を出すのは、自分の頭の中に渦巻く言葉を整理したいから。そして、自分自身に言い聞かせたいから。
「バインの強さは、決してバインだけが持つものではない。むしろ、その優位性はこれからどんどん失われていく」
まず、バインの強さの理由の一つである賢さ。なるほど確かにバインは賢い。まるで人間のように賢い。その頭の良さはレースにも生かされているのだろう。
だがそもそも競馬馬達は、全員人間をその背に乗せてレースを走る。いわば全員が人間の脳みそを背負って走っているのである。
完全に人間の思い通りになる馬など早々いない。だが、素直な馬というのはいるし、調教を積むことで馬達は騎手の指示に従うことを覚えていく。
ライバルの馬達が騎手の言うことを聞くようになればなるほど、バインの賢さの優位性は失われていく。
バインは『人間より賢い馬』ではないのだ。人間が馬に代わって思考するならば、馬は騎手の指示に従うだけの賢ささえあれば十分なのである。
ライバルの馬達が騎手に慣れれば慣れるほど、レースを学べば学ぶほど、バインの優位性は失われていく。
毎日どこかで馬達が調教を受け、毎週どこかで馬達がレースを走る度、バインのレースで使える賢さは、突出したものではなくなっていく。
そして、東條が惹かれたという精神的な部分については、そもそも得られる恩恵が少ない。
レースでやる気をなくすことがないというのは、確かに強みだろう。
バインがゴール前で見せる驚異的な粘り。あれを生み出したのがバインの負けん気の強さだというなら、確かにそれはバインにとって強い武器なのだろう。
だがバインがどれだけ必死に走ったとしても、気の持ちようで脚の速さは変わったりはしない。
馬の速さを生み出すのは、あくまで骨格と筋肉と心肺機能だ。そこに精神が挟まる余地はない。
やる気をなくさず、鞭に応えて走りぬくことさえ覚えていれば、競争馬達はその才能と身体機能を遺憾なく発揮し、素晴らしい走りを見せてくれる。
そこには一生懸命走れば脚が速くなる、なんてファンタジーは存在しない。
単純にバインより脚が速い格上の馬が現れた時、バインの精神の強さなんてものは一切役に立たなくなる。粘る機会さえ与えられず、一瞬で追い抜かれてしまう。
「そうだ。だからこその2歳GⅠだ。経験の浅い、騎手に慣れていない、肉体が発達しきっていない、2歳馬達のレースだ」
郷田は扉を開け、暗い部屋を出た。
バインの賢さは、他の馬達が経験と学習を積む度特別なものではなくなっていく。
バインの精神性は、鍛え上げられ完成した身体能力の前では役に立たない。
逆を言えば、ライバル達が経験不足で、その肉体が未熟ならば、バインの才能は強く輝く。
バインは傑出した存在となり、必勝を期待できる存在となる。
そう、正に、同世代の中で唯一重賞を2勝し、最強の2歳牝馬を決めるレースの優勝候補筆頭として目される、今のバインがその状態だ。
「危ないところだった。あまりにも気づくのが遅れた。危うくあの期間限定の名馬を、『勝てたらいいな』くらいの仕上がりで、GⅠレースに送り出してしまうところだった」
こうしている今日も、バインのライバル達は調教を受け、経験を積み、その肉体を成長させている。それが進めば進むほど、バインは『特別な馬』ではなくなっていく。
郷田の見立てでは、おそらくバインの才能が輝きを放つのはもって3歳春までだ。
3歳秋には同期の馬達の肉体の完成と経験の充実を前に、今のような連戦連勝とはいかなくなる。
だからこそ、2歳GⅠなのだ。
2歳GⅠならばまだ、バインの才能は十分に通用する。ライバル達の経験の不足と肉体の未熟を突くことが出来る。
あるいは次の阪神JFこそが、バインが生涯で唯一掴みうるGⅠタイトルかもしれないのである。
だからこそ、手を抜くことは許されない。
今までも、馬の為やれることはやってきたつもりだ。しかしそれはあくまでもレースに出走するための準備。
あるいは『勝てるかもしれない』という可能性を作るための準備。
しかし、これから郷田がやらなければならない仕事は、『絶対に勝つ』為の準備である。
自分にそれが出来るのかという不安はある。燃え尽きた自分に、勝負から身を引いた自分に、勝負を決するような何かを為すことが出来るのかと。
だが、ホースマンの端くれとして、また自らのワガママで勝負の世界にしがみついた身の上として、一世一代の勝負に出ようとする馬を前に、仕事を放棄し逃げ出すことだけは許されない。
「あれ、郷田先生、何ですかその鞭? 随分年期が入ってますね」
古い鞭を手にしたまま、朝の引き運動を終えたバインのもとにやってきた郷田は、調教助手に声を掛けられた。
「記念にとっておいた物なんだがな。気合を入れる為、4年ぶりに引っ張り出して来たんだ」
言って、郷田は手にしていた鞭を調教助手に渡した。
「俺が、引退レースで使った鞭だ」
軽く片手でその鞭を受け取った助手は、郷田の言葉にぎょっとし、恐る恐る両手でその鞭を郷田に返した。
「東條君は、今日はレースがあるから来られないんだったな」
返された鞭を受け取りながら、郷田は助手に確認した。
「はい。だから今日は郷田先生がバインに乗るんですよね?」
そうだと郷田は頷いてから、助手にまだ伝えていなかったことを言う。
「今日だけじゃなく、少なくとも阪神JFまでは、東條君がいない日は全部俺が乗る。東條君が来る日も、バインの調教には必ず俺が立ち会うからそのつもりでいてくれ」
言って、郷田の言葉に驚く助手を置いて、郷田はバインの引綱を持ってトレーニングコースに向かった。
引かれるバインは、機嫌が良さそうに尻尾を縦に揺らしている。
そんなバインに、郷田は決意表明のつもりで話しかけた。
「教えてやるよ、バイン。俺が知っていることを全部。阪神JFの勝ち方を、これから本番までに徹底的にお前に叩き込んでやる」
バインという馬の強さを理解するまでに、随分時間が掛かってしまった。だが、まだ手遅れではない。
幸いにも、アルテミスステークスと阪神JFの間には1カ月半の猶予がある。
かつて郷田はこう呼ばれていた。『最もGⅠに強い騎手』。
何故そんな風に呼ばれていたか。
それは、郷田が当時騎手の中で唯一、そして、今の現役騎手が誰も達成していない、『平地GⅠタイトル24種完全制覇』を成し遂げた騎手であったから。
郷田が全てのGⅠレースに勝利した、全てのGⅠの勝ち方を知っている男であったから。
トレーニングコースに到着し、バインの背に跨る。
勝負を控えた馬に乗って尚、郷田は自分の中に熱いものを感じることはできなかった。
やはり自分は燃え尽きていると、郷田は改めて思った。
(構わない。それが俺の人生だ。郷田太は騎手に全てを懸け、全てを使い切った。達成感はあれど後悔はない。そんな俺がこれから勝負に挑む奴らにしてやれることは、自分に残っているものを全部見せてやり、知っていることを全て教えてやることだけだ)
例え、燃え尽き真っ白な灰になっていようとも。灰を畑に撒けば、実りに繋がることもあるだろう。後は野となれ山となれ。
郷田はバインを走らせた。
誰より勝ちたいと願う馬は、かつて誰より勝利した男に道を教えられ、走り出す。
楕円形のコースの道がどこに繋がっているのかは、まだ誰にも分からない。
声に出して読みたい日本語『平地GⅠタイトル24種完全制覇』
大事なレースの前に調教師自らが馬に乗ってトレーニングをするというのは、リアルの競馬だと調教が順調にいってない証拠みたいに言われ、あまり歓迎されないそうです。
この作品内、主人公陣営に限り、特大のバフとして扱わせていただきます。
明日も朝6時と昼12時に投稿です。
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