その1 はじめに
日本人の英語下手は世界でも有数のものらしい。
あえてデータを出すまでもない。
一方、「英語がペラペラになれたらなあ」と思っている人の数もずいぶん多いことだろう。
今回はそんな日本人向けにオレの英語上達法を紹介したい。
ちなみにオレは日本生まれ、日本育ちで、米国留学3年間の経験のある勤務医だ。
留学中、英語では死ぬほど苦労した。
だから帰国してからも勉強は続けている。
そして、少しずつ上達している……と信じたい。
「お医者さんでしょ、留学していたんでしょ。そんなの英語ができるに決まってんじゃん!」
と思う人はこの続きを読む必要はない。
そうじゃないから苦労しているんだ。
「へえー、留学経験のあるお医者さんでも英語は難しいのか。ちょっと話を聞いてやろうじゃないか」
という人はぜひ続きを読んでほしい。
あらかじめ言っておく。
海外留学をしていたからといって自然に英語がペラペラになるわけではない。
多少、外国人慣れする程度で、あとは個人の勉強次第、努力次第だ。
まず最初にオレの英語の実力を正直に言おう。
上級、中級、初級の3段階に分けた場合、おそらく中級だろう。
TOEICや英検は受けたことがない。
ネットでのスピーキング試験を受けてみるとCEFRのB1とかB2とかに評価される。
CEFRはC2とC1が上級、B2とB1が中級、A2とA1が初級だ。
だから自己評価の中級というのは妥当なのだろう。
もう少し具体的にオレの状況を説明しよう。
外国人相手の1対1トークならなんとかなる。
全く英語をしゃべれない人から見たらペラペラに見えることだろう。
しかし英語ネイティブ同士の超高速会話にはついていけない。
そして、映画も字幕なしではお手上げだ。
あと、BBCやCNNのアナウンサーの言っている内容は半分くらい理解できる。
が、途中で挿入される現地の人へのインタビューはさっぱり聴き取れない。
また、コメディアンの英語には速すぎてついていけない、そして笑えない。
それがオレの直面している現実だ。
さて、これを読んでいる皆さんの英語力が初級だとしよう。
次にどうしたらいいのか、それを述べたい。