19.奮闘
シャーロットが図書館でローランドと遭遇した一週間後…
グランバード公爵家は家族総出で朝から孤児院へと訪れていた。
以前、シャーロットがジョナスの将来の夢を聞いた際に思いついた提案を実行する為に孤児院へと訪れた。
※
シャーロットがジョナスの話を聞いた日の夜に早速シャーロットはアミルへと話を持ちかける為に居間へと向かったらそこにはアミル以外にもボブ、エラ、エイルも居たのだった。
その時…
シャーロットは更にいい案を思いついたのだった。
「お父様、お母様、お兄様方…あのお話があるのですが少しお時間よろしいですか?」
シャーロットは居間にいた四人へと尋ねた。
「シャーロットか…。話とはなんだ?こちらへ来て話してみなさい。」
ボブが声をかけてきたシャーロットへと言った。
「はい。」
シャーロットは応えると椅子へと座ったのだった。
「それで…話とはなんだ?」
ボブがシャーロットへと尋ねた。
「はい…。実は…お父様方に私からご提案があるのです。」
「ん?提案だと?」
「はい。」
シャーロットは真剣な表情で四人へ言うとボブは首を傾げながら言った。
そんなボブにシャーロットはうなぎ応えた。
「私からの提案というのは…お父様方にも私と一緒に孤児院へと足を運んでもらい孤児院の子供達へボランティア活動をして頂きたいのです。」
「な…なんだと?!ボランティア活動だと?!」
「シャーロット…一体どういう事?」
シャーロットは真剣な表情で自分の提案を説明した。
シャーロットの話を聞いたボブとエラは思わず驚いた表情で言った。
「どういう事と言われましても…言葉の通りです。お父様方に孤児院で子供達へボランティア活動をして頂きたいのです。先日…孤児院の子供達へと将来の夢の話になったのですが是非!お父様方にもお手伝い頂いて子供達の将来の夢に向かう手助けをして頂きたいのです。」
シャーロットは四人へ真剣に自分の考えている話をした。
「ふむ……。話は分かったが…。エラ、アイル、エイル、君たちはシャーロットの話をどう思う?」
ボブはシャーロットの話を聞いて顎を触りながら悩む様な表情でいうとエラ達三人へも意見を求めた。
「ロッティの話は分かりましたがなかなか斬新な話だね…。」
「そうだね…。」
アミルとエイルが困った表情を浮かべながら応えた。
「……。私はシャーロットの考えはいいと思うわ。子供達が夢を持っているのならばそれを応援したり協力することは良いことだわ。私はシャーロットに協力してもいいと思っているわ。それに…シャーロットが孤児院でどの様に過ごしているかも知ることが出来るしね。」
エラは少し考えた後に笑みを浮かべて自分の意見を話した。
「しかし…エラ…。」
そんなエラにボブは少し戸惑いながら言った。
「あなた…。陛下がシャーロットを当面の間孤児院の管理者とする事を許可して下さった時に私達家族はシャーロットの味方になり応援しましょうと決めたでしょ?」
エラはそんなボブに優しく手を握りながら話した。
「………。ふむ……。そうだな。我々家族はシャーロットの応援をすると決めたのだからシャーロットのお願いも聞ける範囲は聞いてやるべきだな。」
ボブはエラに言われて少し考えるも決意した様な表情を浮かべて言った。
「お父様…お母様。」
シャーロットはボブとエラの話を聞いて嬉しくなり言った。
(お父様もお母様も…前世でも沢山の我儘を聞いてくれた上に私が処刑される時も全力で守ってくれた…。今もこうして私の思いつきの提案にも耳を傾けてくれた…。本当にお父様とお母様には感謝してもしきれないわね…。)
シャーロットは胸がジーンと熱くなるものを感じつつそんな事を考えていた。
「アミルとエイルも異論はないな?」
「「はい!父上!」」
ボブがアミルとエイルに尋ねると二人は顔を見合わせてふっと口角をあげて返事をしたのだった。
「皆…本当にありがとう。」
シャーロットは改めてお願いを聞いてくれた家族へ笑顔でお礼を言ったのだった。
(こんなに素敵な家族を前世では私のせいで死なせてしまったけれど…現世では絶対に死なせないわ。その為にも殿下と関わらない様にしないとね…。一週間前の様な事は本当に勘弁よ。)
シャーロットは家族にお礼を言うと前世での出来事を思い出しながらそんな事考えていたのだった。
※
そんな下りがあり無事にグランバード公爵家が孤児院へと訪れたのだった。
「今日は、私の家族も一緒に来てくれたのよ。こちらからお父様にお母様にお兄様達よ。今日は皆が知りたい事や聞いてみたい事などをこの四人に聞いて教えて貰ってちょうだいね。」
シャーロットが孤児院の全員を食堂へ集めると皆へ笑顔で家族の紹介をした。
「こ…公爵様…この様な所に足を運んでもらいあ…ありがとうございます…。」
シャーロットが家族を紹介するとミーシャが少し混乱した様に慌ててボブへと言った。
「そんなに…かしこまらなくても大丈夫よ。えっと…お名前は?」
「あ…ミ…ミーシャと申します。」
「ミーシャさんとお呼びさせてもらうわね。今日は公務ではなくボランティアの一環として来ているから堅苦しいのはなしにして私達の事は名前で呼んでくれて構わないわ。せっかくなんだから堅苦しいのはなしにして楽しく時間を過ごしたいでしょ?あなた達もそれでいいわね?」
そんなミーシャを見てエラが口を開き言った。
ミーシャはエラに名前を聞かれて慌てて応えるとエラは笑みを浮かべながら優しく言った。
そして、ボブ、アミル、エイルにも言った。
「あぁ…。それで構わないよ。」
「「はい。母上。」」
エラに聞かれたボブ達三人は頷きながら笑みを浮かべて応えたのだった。
「まずは自己紹介しておくわね。私の名前はエラ…。そしてこちらからボブ…アミル…エイルよ。皆よろしくね。」
「ボブだ。今日一日何でも聞いてくれ。」
「アミルだ。よろしく頼む。」
「エイルだよ。今日はよろしくね。」
エラが孤児院の皆へとそれぞれの名前を教えるとボブ達三人も皆へと挨拶をした。
「私は孤児院で住み込みで働いていますミーシャと申します。子供達はこちらかシーマ、サナ、トム、マーヤ、サボ、フーパー、ジョナスと言います。さぁ…皆挨拶をして…。」
「「おはようございます。よろしくお願いします。」」
「おはようございます。今日はお越し頂きありがとうございます。」
「おはようございます。今日はよろしくお願いします。」
今度はミーシャが挨拶をすると子供達の名前をそれぞれボブ達へと教えた。
そして、皆に挨拶をする様に言うと子供達はボブ達へと挨拶をしたのだった。
「では…挨拶も済んだことだから早速皆それぞれ聞きたい事や知りたい事を思う存分聞いてちょうだいね。」
シャーロットは笑顔で皆へと言った。
「「はーーーい!!」」
シャーロットの言葉を聞いて下の子達が元気よく返事をした。
ジョナスとフーパーも頷いたのだった。
そして…各自シャーロット達グランバード公爵家の家族の元に聞きたい事、知りたい事を聞きに行った。
孤児院裏の畑にあるベンチにはエラとボブが座り周りにはサボ、トム、マーヤ、シーマ、ミーシャが居た。
サボは甘えたモードでエラの膝の上に座らせて貰っていた。
マーヤは花に詳しいエラから沢山知らない花の話を聞かせて貰って興奮気味に大喜びしていた。
トムとシーマは、ボブとエラをまるで父と母の様に思いながらこの国の話や隣国の知らない話を沢山聞いて嬉しそうな表情を浮かべていた。
どさくさに紛れてミーシャもボブとエラに色々と話を聞かせてもらい満足そうに笑みを浮かべていた。
サボは、エラが持参した絵本を呼んでもらって満足そうにニコニコと笑いながら時々絵本に出てくる人物の事を聞いたりしていた。
その後も、ボブとエラはあまり字の読み書きが出来ない子供達にわかり易く読み書きを教えてあげていた。
孤児院の二階のサナの部屋ではシャーロットがサナに縫い物を教えていた。
サナは縫い物に興味がある様で一生懸命シャーロットの話を聞きながら縫い物に挑戦していた。
一階の食堂ではエイルとフーパーが本を広げながら話をしていた。
「フーパーはとても本が好きなんだね。話を聞いているだけでも本が好きという事が伝わってくるよ。」
「はい。小さい頃から本が好きで両親が生きている頃はよく母が本を買ってきてくれていたのです。両親が亡くなり孤児院へ来てからはほとんど新しい本は読めていませんが…。」
「そうなのか…。そうだ!今度、私がおすすめする本を何冊かロッティに渡しておくから読んでみるといいよ。きっとフーパーも気に入ると思うよ。」
「ほ…本当ですか?ありがとうございます。とても嬉しいです。ロッティに聞いたのですがエイル様は司書官をしておられるのですよね?司書官は僕が一番尊敬す仕事の一つなんです。」
「そうなのか?ははは…本当に本好きの思考だね。でも…私も昔から本が好きで司書官になりたいと思っていたから今の仕事はとてもやり甲斐があるんだよ。フーパーも将来は本に関わる仕事がしたいんだろ?」
「はい。そうですね。出来る事なら本に関わる仕事がしたいと思っていますがどうなるかは分かりませんね。」
「大丈夫だよ。フーパーの本に対する熱意は凄いし…それに頭も賢いからきっと夢が叶うさ。」
「はい。ありがとうございます。エイル様そう言って頂けるととても心強いです。」
エイルとフーパーはお互い本が好きという事で話が尽きず二人だけの世界に入りかけながら話していた。
歳も同い年でどことなく雰囲気の似てる二人はその後も本の話題で盛り上がっていたのだった。
孤児院の裏庭の広い場所にはアミルとジョナスが居た。
ジョナスは剣が得意というアミルから指導を受けていた。
「そう!もっと腕を真っ直ぐに上げて勢い良く振り下ろすのだ!」
「はい!」
シュッ…
シュッ…
シュッ…
「そうだ!その調子だ!いいぞ!」
「はい!」
ジョナスはアミルが持参した木刀でアミルから指導受けながら素振りをしていた。
アミルは剣の持ち方から振りかざし方から防御の方法と教えてやれる事を教えていた。
そんなアミルの指導を受けてジョナスは真剣に取り組んでいた。
「よし!少し休憩しよう!」
「はい!」
アミルはそう言うとジョナスが応えた。
そして、二人はそのまま芝生の上へと座った。
「ジョナス…君は剣の筋がなかなかいいな。」
「本当ですか?!」
「あぁ。ロッティから聞いたが君は今年行われる騎士団の試験を受けたいそうだな?」
「はい。出来るならば受けたいとは思っています。」
「そうか…。ジョナスは見込みがあると思うから努力すれば試験に合格するのも夢ではないかもしれない…。」
「ほ…本当にですか?」
「あぁ。だが…ジョナスは年の割に小柄で筋肉量も少ない。私と同い年だがそれ程大きくはない私との差が凄い。まずは体つきから改善しなくてはならないと思う。試験までは大した時間はないが少しでも時間までに体つきも改良して剣の腕もあげなければ合格は難しい。君は人より二倍三倍努力しなければならないがそれが出来るか?」
「………。もちろん出来ます。」
「そうか…。それならば私も協力しようじゃないか。」
「え…?でも…。」
「はじめロッティから今日孤児院を我々が訪問する事を聞いた時は驚いたが母の一声で訪問が決まった。正直…ロッティにジョナスへ剣の指導をして欲しいとお願いされた時は軽い気持ちだったがいざジョナスを指導してみたらジョナスの剣の筋がいいから楽しくなってきてな…。」
「でも…俺は平民でしかも…孤児院生活です。俺みたいな者を忙しいアミル様に今後も指導してもらうのは申し訳なく思えて…。」
「ジョナス…。自分が孤児院育ちな事を恥ずかしく思っているのか?」
「いえ…それは思ってはいません。ただ…アミル様が俺なんかに構うことを良く思わない人が出てくるんじゃないかと思うとそれが申し訳なくて…。」
「何だ…そんな事を気にしているのか?そんな良く思わない者がいれば無視すればいいだけのことだ。それにもしも騎士団の試験に合格したら平民採用とて王室に仕える騎士団の一員になるのだ。そうなればそんな悪く言う者達をぎゃふんと言わす事が出来るんだぞ?見返してやれるんだよ!それに、私の剣の練習にもなるからな。エイルはどうも頭は賢いが剣の方はだめで相手にもならないから困っていたんだ。ジョナスが早く腕を上げてくれたら私も助かるんだよ!」
「………。あ…ありがとうございます。」
「いいんだよ。もしかしたら私達はよい友になれるかもしれないな。ははは…。」
「ロッティと同じ様な事を言うのですね。」
「ん?ロッティと?」
「はい。ロッティが孤児院で気を失った日に俺達が孤児院から公爵邸へお邪魔した時にロッティの部屋で俺と二人で話をしたのを覚えていますか?」
「ん?…。あぁ。覚えているよ。」
「実は…あの時ロッティに謝りたい事がありロッティが俺が謝り易い様に二人きりにしてくれたんです…。その時に俺の事を許す代わりに自分の初めての友達になって欲しいと言われたんです。自分は昔から我儘で友達が一人もいなかったと。だから俺が初めての友達だと…。」
「……。ジョナスの謝りたい事についてはあえて聞かない事にするが……まさか…ロッティが君にそんな事を言っていたとはな。」
「俺は孤児院に来る前から貴族にはいい印象は持っていませんでした。貴族は弱いものを更に弱いものにする者だと思っていました。孤児院へ来てからそれの思いが更に増しました。でも…ロッティが孤児院へ来てからロッティの様な貴族もいるのだと知りました。最初はロッティにも不信感を持ってましたがその不信感もいつの間にかなくなっていました。ロッティはいつも全力でこの孤児院や俺達の事を考えて行動してくれています。今日の事だって、俺の話を聞いてロッティがアミル様達にお願いしてくれました。本人には柄じゃないので言えないですがロッティには本当に感謝しています。」
「ジョナス………。君はいい奴だな。それに本当はとても優しいんだな。それに礼儀正しくもきちんと出来る。初めてジョナスを見た時、私が初めてここへ訪れた時に見たジョナスは少し意地悪な者だと思っていたが今日話をしてみて分かったよ。不器用だがとても優しくいい男だという事が…。」
「いや…そんな事はないです…。」
「ははは…褒められると照れるんだな。しかし…ロッティはえらく変わったもんだな。数ヶ月前のロッティからは想像つかないよ。」
「ロッティは自分でも自分は我儘だったと言ってましたけどそれ程我儘だったのですか?」
「あぁ。私達の家族はそんな我儘な妹でも大切な家族だったから呆れながらも我儘を呑んできたが端からしたらいい気持ちはしなかっただろうな。」
「そんなにも…ですか。」
「あぁ。でも…今のロッティは自分の言った事に責任を持って行動している。予想外な事を言って驚かされる事もあるがそれも全てきちんとした考えあってのことだ…。今まで私達家族はロッティの本質を見ていなかったのかもしれないな…。」
「そうなんですか…。」
「前のロッティは我儘だが可愛い妹だったが今のロッティは更に愛おしさが増す妹になったよ。ロッティ本人に言うと調子に乗りそうだから言わないけどね。ははは…。」
「ははは…確かにそうかもしれないですね。」
「さぁ…休憩はこの程度にして素振り練習を再開するとしよう!」
「はい!」
アミルとジョナスは座りながら色々な話をしていた。
アミルとジョナスは同い年。
剣の共通点がある事からお互いの思っている事なども話をした。
この瞬間だけは身分など関係なくただの男同士の話の様だった。
そして…その後はまた剣の指導を再開したのだった。
この日…グランバード公爵一家は昼食も食べて午後からもそれぞれ話をしたり動いてたりして日が暮れるか暮れないかの時間まで孤児院に滞在していた。
そして、あっという間に帰る時間になった。
帰り際に下の子達は名残り惜しそうにしていた。
サボに関してはボブとエラと離れたくないと大泣きをして皆でなだめるのが大変だった。
グランバード公爵一家は子供達とまた孤児院を必ず訪れると約束をして別れたのだった。
※
孤児院から帰宅したシャーロット達は夕食を済ませた後居間でお茶を飲みながら孤児院での話をしていた。
「お父様、お母様、お兄様方…今日は本当にありがとう!孤児院の子供達もミーシャさんもとても喜んでいたわ!」
シャーロットはボブ達へ満面の笑みを浮かべながらお礼を言った。
「いや…。こちらこそシャーロットにお礼を言わないといけないな…。」
「え?どういう事?」
「正直なところ孤児院へ訪れる前は少し複雑な思いがあったんだが…いざ孤児院へ訪れてみたらこちらが色んな事を知れたり子供達と過ごした時間もそうだが、とてもいい経験が出来たよ。国の環境大臣をしている私もまだまだ理解出来ていないところがあったのだと思い知らされたよ。」
「そうね…。私も凄く楽しい時間を過ごす事ができたわ。それに…小さい子達と過ごしているとあなた達が小さい頃を思い出して懐かしく思えたわ。」
ボブとエラは笑みを浮かべながらシャーロットへとこの日の出来事で思った事を伝えた。
「私も今日はフーパーと時間を過ごしたけれどとても楽しかったよ。シャーロットが孤児院でのボランティアを提案してくれたからこの様な体験が出来たよ。」
「そうだな。私もジョナスの剣の指導したけれどとても充実した時間を過ごす事が出来たよ。孤児院の子たちはいい子ばかりだな。私は今後もジョナスへ剣の指導をするつもりだよ。」
エイルとアミルも笑顔でシャーロットへと伝えた。
「それに…シャーロットが孤児院でどれ程頑張っているかを知ることが出来て良かったよ。子供達やミーシャさんもシャーロットの事を好いてくれているのが話を聞いていたら分かったよ。」
「そうね。シャーロットが孤児院の為にどれだけ頑張っているかをミーシャさんや子供達から聞ける事が出来て嬉しかったわ。シャーロット…本当に孤児院の為に色々と頑張っているのね…。」
ボブとエラは自分の娘の嬉しい事を聞けた事を喜ぶ様に言った。
「お父様…お母様…。」
シャーロットはそんな二人へ呟いた。
「父上と母上の仰る通りだ。ロッティはミーシャさんや子供達にとても好かれてる事がよく分かったよ。ロッティ…よくやってるんだな。」
アミルが優しく嬉しそうに笑みを浮かべながらシャーロットへと言った。
「今後もロッティを応援しようと思ったよ。ロッティ…これからも何かあれば私達に提案や相談してくるんだよ?」
エイルも誇らしそうな表情を浮かべて笑みを浮かべて言った。
「アミルお兄様…エイルお兄様…。」
シャーロットは目頭を熱くさせながら言った。
「ありがとうございます…。」
シャーロットは目にほんのり涙を浮かべながら四人へ笑みを浮かべてお礼を言ったのだった。
この日を境に度重なるグランバード公爵家の孤児院での奮闘が先にカリブ王国の国民達の中で称賛される事になるとはこの時には想像もしていなかったのだった………
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この度、男装令嬢・キャサリンは探偵助手をする事になりました!!
〜探偵様は王子様?!事件も恋も解決お任せ下さい〜
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