表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あそびの詩

たとえば、きみの

作者: 浮き雲

たぶん、読んだ本の数であれば、純文学(詩集等含む)、推理小説、SF、童話、ノンフィクション、実用書の順になります。純文学のジャンルがダントツに多いのは確かです。

でも、好きな分野3つということにすると、推理小説、SF、童話ということになります。私の場合ですが、必ずしも読書量と好きの程度は比例しないようです。特に童話は、好きなものを繰り返し読んでいる感じです。推理小説でさえも、好きなものは繰り返し読みます。逆に、社会派やハードボイルド、トラベルものは、ほとんど読みません。


純文学は量を読んではいますが、一つ一つの作品に強い思い入れはないというものが多いのは正直なところです。

その私が詩を書いているのは、我ながら不思議なのですが、長い文章のものを創作するほどのエネルギーがないのかもしれません。しかも、計画性が必要な推理小説や科学の知識が不可欠なSFは創作の論外です。小説の素材になるような体験や経験は乏しいですし、私小説のようなものでは自分が救われません。


それに、あらすじやプロットを綿密に考えて書き始めるほうではなく、ワンフレーズや最初の1行が決まると、そのまま書き連ねて「以上、終わり!」ということが多いので、長文ですと終わりのほうでつじつまが合わなくなる可能性もあります。


ということなどで、詩を書いているのだと思います。

では、なぜ、詩を書くのかと言われれば、いまのところ、よくわかりません。どこかで書いたように、人に話して心を整理していくたちではないので、書き連ねて、できたものを第三者的な視点で見てみる。「なんだ、こういうことか」ということで納得をするといく繰り返しのようにも思います。


今回は、直接は関係ないのですが、好きな文芸分野(推理小説、SF、童話)を素材として詩(?)を書いてみました。言葉あそびの要素が強いので、正直、中身はありません。ただ、私の場合ですが、すっきりと書けて、後味が良いのは、こういった言葉あそびものです。

真面目に、真面目な想いを書こうとすればするほど、どんよりとして、書いたあとも重たい気分を引きずることになります。そういったものも、ちょこちょこと書いてはいますが、投稿しようとしては止めるくり返しでお蔵入りということも少なくありません。

そんな軽い詩ですが、お時間があれば、さらっとお読みいただき、「こんなつまらないことを詩にしやがって」と笑って許容していただけると幸いです。





たとえば、きみの比類(ひるい)なき 魅力は超現実主義(シュルレアリズム)


常識を超え、SFの 時間旅行をするように


大人、子どもを行き来する



だから、科学の目を持たぬ 僕の予測を飛び越えて


きみの世界は縦横(じゅうおう)に 無尽(むじん)(そら)を駆け巡り


やがては、きみの未確認(みかくにん) 飛翔体(ひしょうたい)へと(とら)われた


僕は、幾重の洗脳(せんのう)の 果てに、きみへと恋をする





たとえば、きみの言の葉は ときに飛躍(ひやく)を繰り返し


読み解く僕は、推理小説(ミステリー) 作家の文字のトリックを


読者気分で追いかける



伏線(ふくせん)(ひそ)む行間に きみの気持ちを()(はか)


見事、真意(しんい)を突き止めて みても、作家はきみだから


結末(ラスト)は、すぐに書き換わり 僕は推理をし直して


堂々巡(どうどうめぐ)り、メビウスの (リング)の上で鬼ごっこ





たとえば、きみの優しさは 影日向(かげひなた)なきものだから


広く、(あまね)く行き渡り 


童話の中のヒロインの ように思えることもある



「ならば、僕も」と優しさを 表情(ペルソナ)にして過ごすほど


きみのこころの寛容(かんよう)と 強さばかりを知らされて


揺らめく僕は感情を しかたもなしに(うた)に乗せ


捨てては、表情かお(ほころ)びを (つくろ)う日々を繰り返す






本文中の「無尽」は「尽きることがない」という意味です。いわゆる、「頼母子講」のことではありません。都合上、「縦横無尽」の四文字熟語を分断して、多少違う意味にしてしまいました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ