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私の箱入り紀行録  作者: raira421
第3章 初めての事件!?
23/39

3-7 お友達の家

~サブレside~ 



「ここが、ボクの……家」

「うわぁ、こんな家に住んでいたなんて、素敵だわ!」

「……本気で言ってる?」


 私とショコラちゃんは川のほとりへとやって来た。

 そこには小さな小屋があった。地面から少し傾いており、木製の外壁には黴や苔がこびりついている。建付けの悪いドアが微かに開いていた。

 私はそれを見て目をキラキラさせていた。

 だって、強いハンターや魔女が住んでいそうでカッコイイんだもの!


 しばらく立ち話していた私達だったけど、ショコラちゃんが何かに気づいたように固まった。

 その顔色がみるみる真っ青になっていく。

「どうして戸が開いてるんだよ!」

 ショコラちゃんは大慌てで小屋の中に入っていく。その姿を見るに、ただ事ではなさそう。私も後を追った。


「ボクの家が……お宝がぁ……」

 ショコラちゃんはへなへなとその場に座り込んでしまった。

 ショコラちゃんの背中越しに、小屋の中を見渡す。

 

 ひ、ひどい……。


 部屋の端に置かれている壺は粉々に砕け、木製の小さな棚は真っ二つにへし折られていた。


 そして、ショコラちゃんの前には床下収納の蓋が大きく開いており、中身が丸見えになっていた。


 その中身は、空っぽだった。


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