おてんき手毬唄
一は いつかの いせきよめ
二は にしから にじがでた
三は さみだれ さんぽみち
四は よあけの よこしぐれ
五は ごがつの こぬかあめ
六は ろんどん きりがいろ
七は なんごく なたねづゆ
八は はっぽう はれわたり
九は くりから きうげりら
十は てんきゅう じうなみだ
十一 てんきは はれたけど
こころのあめが とまらない
ごうごうごうと ふくかぜに
からだのしんが こごえてく
にどとあえない そらのした
つきもかげって めをそらす
原文
一は いつかの 伊勢清め(の雨)
二は 西から 虹が出た
三は 五月雨 散歩道
四は 夜明けの 横時雨
五は 五月の 小糠雨
六は 倫敦 霧街路
七は 南国 菜種梅雨
八は 八方 晴れ渡り
九は 倶利伽羅 鬼雨ゲリラ
十は 天泣 慈雨涙
十一 天気は 晴れたけど
心の雨が 止まらない
ごうごうごうと 吹く風に
体の芯が 凍えてく
二度と逢えない 空の下
月も陰って 目を逸らす
参考/手毬唄『一番はじめは』
触発/しめじ三郎 幻想奇談~数え唄~(888文字お題小説)/しめじ三郎氏
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