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わし(21)

久しぶりです!!!すいません!!!

俺たちは様々なトラップをくぐり抜け、ようやくお化け屋敷の出口にたどりついた。


結構屋敷の中は広くて何回も迷ったが、

びびってる二人(特に玲菜)がいる事を考えると急がざるを得なかった。

おかげで何度も走らされて結構きつかったな。


梨奈と玲菜はどっちもガクブルで、ずっと俺の手を握ってた。

出口から外に出た今も、玲菜は俺にぴったりくっついている。


「ふ、冬樹。お化け屋敷、抜けたのよね。もう大丈夫よね」

「おう、そうだが」

「ま、まだちょっと怖いから、くっついていてもいいかしら?」

「お、おう」


こいつがこんなに怖がりだとはな……俺も全然知らなくてびっくりしたぞ。

でも今までの強い印象の玲菜からは考えられないくらい、意外と可愛い。


俺にくっついて離れず、辺りを不安げにきょろきょろと見回す玲菜。

なんかまるで猫みたいだな。

ま、こいつの事だからすぐ元に戻るだろうけど。


そう思いながら、俺が先に行ってしまった京香を探していると、

梨奈が声を上げ、左を指差した。

あれは……観覧車か?


「あそこに京香さんが!」

「え、まじ?」

「行きましょう!」

「わかった」


俺たちは観覧車の方へ走っていった。

すると、向こうの人影がこちらに振り向いて手を振ってきた。京香だ。


「お兄ちゃん、それに玲菜さんもこっちだよ!……って、なんで梨奈がいるの」

「単なる偶然ですが何かぁ?」

「へぇ~、そうなんだぁ~」


俺の目の前でにらみ合う二人。ほんとこいつら仲悪いな。


「まあ、落ち着けって」

「お兄ちゃんが言うなら、そうするけど」

「素直でよろしい。で、観覧車の前で何してたんだ?」


俺がそう問いかけると、京香はニンマリしながら、ポケットからチケットを取り出した。

チケットには「観覧車」と書いてある。


「お兄ちゃんたちと観覧車に乗ろうと思って、チケット買ってたの!」

「なるほど」


これは偉い。先に進まれすぎて俺たちが大変な思いをしたことを差し引いても偉い。


「よし、皆で乗ろう」

「いえーい!」

「いいですね!」


盛り上がる俺たち。その中で、一人だけ震えている奴がいた。玲菜である。


「わ、私……高い所も苦手なのだけれど」

「まじか」


結構怖がりなんだな。でもこいつだけ一人残すわけにもいかんしな……

俺は考えあぐねた結果、一つの解決策を思いついた。


「よし、わかった。俺、近くの売店で玲菜と二人でお茶してるよ」


     *


てな訳で、玲菜と二人で俺はコーヒーを飲んでいる。

遊園地にしては結構旨い。当たりだな。


何を喋るでもなく、ぼーっと時間が過ぎていく。

親友同士だからこその安心感みたいなものがあるから、俺は結構リラックスしていた。

玲菜も肩の力を抜いて、はちみつホットミルク(甘党だからな)をちびちびと飲んでいる。


「ねえ」

「ん?」


そんなゆったりとした時間の中で、先に口を開いたのは向こうだった。


「お化け屋敷の時、手を握っててくれて、助かったわ」

「まあ男ですし?おすし」

「おすしって何よ」

「意味が深すぎて一言では伝えられぬ」


ゆるーい会話である。だが、俺はこの時間になんとも言えぬ充足感を感じていた。


「今日は本当に楽しかったわ。また遊びに連れてってね」

「もちろん」


なんかすごい、今日の玲菜は素直でいい。別人かってくらいだ。

いつもこうだったらモテるのにな。まあ、男子からモテてもこいつには迷惑だろうが。


今日は本当に楽しかった。こいつらといると飽きないでいいな。

俺たちの奇妙な友情は、これからも続いていく……そのはずだ。




















間が空いてしまって申し訳ナス!(いやほんとにすいません)

不定期ですが更新していくので、温かく見守ってやってください!

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