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三章 雪の姫はワルツを踊る
テリー。僕は幸せだよ。
だって、テリーみたいな女の子と友達になれたんだ。それは、何事にも代えられない、かけがえのないものだと思う。少なくとも、僕はね?
ふふふ。君だって笑ってて、変だ。
なんだかおかしくなっちゃった!
ふふふふ!
テリー。ねえ、テリー。
僕ともっと遊んでくれる? これからも遊んでくれる?
テリー、僕達、何があっても友達だよ。
テリー、大好き。
うん!
明日? そうだな。明日は何して遊ぼうか。
…………。
あー、そうだ! 明日は、良いものをもってきてあげる! 僕の宝物だよ!
ふふっ! テリーが喜ぶと思うんだ。
いいよ。持ってくるから、明日もここで遊ぼう。
でも、テリー、これで君は共犯だよ。王様に見つからないようにしないといけないから、お城には入っちゃいけない。
じゃあ、明日ね。約束だよ。
忘れないでね。テリー。
指切りげんまん。




