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「はぁ~。」


思わず溜め息が漏れる。

坪内くんが目ざとくやってきて、問う。


「これ、もしかして秋山のですか?」


先程のやりとりを見ていたのだろうか。

怪訝な表情をしている。


坪内くんは秋山さんと同じシステム部門に在籍している主任だ。

直接仕事を一緒にしたことはないと思うから秋山さんのことはわからないと思うけど、誰かに聞いてもらいたくて、俺は呟いた。


「うん、そうなんだけど。彼女何かあったのかな?」

「この前泣いてたのと関係あります?」


思いもかけずヒントを得た。

泣いていた?いつ?


「いや、たまたま見ただけだから。課長、何したんですか?」

「いや、俺は何も…。」


言いながら口ごもってしまう。

昨今、セクハラだパワハラだとうるさい世の中だ。

自分の知らないところで傷付いていたのだろうか?


「何かわかったら教えて下さいよ。俺、気になってるんですよ。」

「ああ、わかった。」


わかったと言ったものの、教えてほしいのはこっちだ。

やはり課長として、彼女と少し面談でもすべきだろうか。

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