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*

私は申し訳なくなりながらも照れてしまって、頬に熱を帯びるのがわかる。


「だから、何も心配しなくていい。俺についてこいよ。」


握っていた私の手を放したかと思うと、坪内さんは両手を広げた。

胸に飛び込んでこいと言わんばかりの、自信に満ち溢れた顔。

私は恐る恐る近付く。

坪内さんは私が伸ばした手をつかむと、一気に引寄せて抱きしめた。


「日菜子、好きだよ。」

「私もっ。」


そのまま押し倒されて抱かれるのかと思ったのに、私のお腹がぐううっと鳴り響いた。

察しろ、私のお腹。


「食い気の秋山だったな。」


坪内さんがお腹を抱えて笑う。


「ご飯食べたら一緒にお風呂に入ろうな。」

「えっ、ええっ。」


私の反応を楽しむかのように、坪内さんはいたずらっぽく笑った。

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