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ずっと、この胸に飛び込みたいと思っていた。

毎朝寝ぼけながら腕を引き寄せられるものとは訳が違う。

大きくてあたたかくて、それでいて優しさで包まれる。


「ようやく捕まえたよ、お姫様。」


耳元で言われてくすぐったくなる。

お姫様とか、そんな歯の浮くような台詞、似合うのは坪内さんだけだよ。

でも嬉しくて自然と頬が緩んだ。


見つめ合ったら、坪内さんが今までにないくらい優しい顔で私に影を落とす。

私はそっと目を閉じた。


軽く、触れるだけのキスなのに、幸せでとろけてしまいそうだった。


「続きは帰ってからな。」


ニッコリ言われて、気付く。

家の近所の道端で、何をしているんだ、何を。

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