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毎朝、朝食の準備をしてから坪内さんを起こすのが日課になりつつある。

よくよく聞いたら、今までギリギリまで寝て朝食はとらずに出勤していたそうだ。

言われてみれば、毎日始業間際にやってきて、デスクでブラックコーヒーを飲んでいた気がする。


えー。

じゃあ、私の一宿一飯の恩義は何だったのか。

実は迷惑だったのでは…?


「じゃあ、坪内さんは朝は食べない派なんですね?」

「いや、食べる派だ。」


意味不明なんですけど。


「秋山が食べるなら俺も一緒に食べるよ。だから、毎日起こしてよ。」


要するに、起きれない人なのね?

坪内さんの意外な一面だ。

何でも完璧にスマートにこなしてそうだったのに、こんなダラケた部分も持ち合わせているとは。


まあ私は朝は強い方だし、いつもちゃんと家で朝食をとってから悠々と出勤していた身なので、坪内さんを起こすくらいどうってことはない。


だけど起こしに行くと、毎回ベッドへ引きずり込まれそうになる。

腕を引っ張られて引き寄せられるのを、毎回堪えているんだよ。

油断も隙もあったもんじゃないよね。

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