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奈穂子がニヤニヤして、


「日菜子と王子様に乾杯!」


と上機嫌だ。


待て待て、何を勘違いしているの。

ちょっとお世話になっただけだよ。

私はいたって冷静に否定する。


「でも、王子様に好きって言われたんでしょ。」

「言われたけど、期待には応えられないって答えた。」


私の言葉に奈穂子は持っていたジョッキをドンと音を立ててテーブルに置く。

そして眉間にしわを寄せた。

そして低く冷たい声で言う。


「バカなの?」


うん、バカだと思う。

自分でもどうしたらいいかわからないんだよ。

自分の気持ちがわからない。

めっちゃ困ってる。


「坪内さん、すごい心をこじ開けてくるの。こじ開けるくせに土足で上がるわけじゃなくて、靴脱いで上がってくる感じ。」

「すごい表現ぶっこんできたわね。」


奈穂子が呆れたように息を吐き出す。


「ねえ、どうしたらいい?」


自分の気持ちを整理できなくて、奈穂子に助けを求めた。

奈穂子はエビマヨを頬張りながら、うーん、と考える。

いや、ただエビマヨを食べてるだけかもしれない。

このエビ大きいから口いっぱいになってしゃべれないし。

めっちゃモグモグしてるし。

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