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いや、だから見つめないでください。

本当にあなた、イケメンの自覚あります?


坪内さんは目に掛かった前髪をさらりと掻き上げて言う。


「お前は俺のことどう思ってるの?」


どうって。

そんな真っ直ぐな目で見ないで。

ああ、もうっ、本当に困る。


「…嫌いではないです。」


口ごもりながら言う私に、坪内さんはニヤリと笑った。


「じゃあいいじゃねーか。」

「よくないですよ。私なんかと付き合ったら、絶対イメージと違うとかで振られるか浮気されるかがオチです。」


「何だよ、それは。」

「過去の経験がモノを言うんですよ。」

「過去の男のことなんて知らねぇよ。じゃあどんなやつとだったら付き合えるんだ。」


坪内さんの言葉にまた口ごもってしまう。

どんなやつだったらって。

いざ考えると難しいな。


「…素の自分を好きになってくれて浮気しない人じゃないと無理ですね。」

「それ、普通のことだろ?今のお前は猫被ってるのか?偽りか?」


普通のこと。

そうだよね、普通はそうかもね。

私、男運悪いのかも。


今の私は猫被ってる?

そう言われるとそうな気もするし、そうでもない気もする。


自分の考えが定まらず、無理矢理その場をしのいでいる気がしてきた。

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