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今日もランチに誘われたけど、何となく気まずくて断ると、坪内さんはめちゃくちゃ不機嫌な顔になった。


「何でだよ?」

「だって最近噂になってるんですよ。坪内さんは王子様なんだから、目立つんです。私なんか隣にいたら勘違いされちゃいます。」


そうだよ。

勘違いされたら坪内さんに悪い。

王子様の隣には可憐なお姫様じゃないとね。

そんな私の考えを他所に、坪内さんはぶっきらぼうに言う。


「俺は勘違いされて構わないし。」

「何でですか!」

「何でって、俺はお前のことが好きだし。」


一瞬言葉が理解できなくて、頭の中で反芻する。

”お前のことが好きだし”

ってちょっと待って。

そんなことありえないでしょ。


「はぁ?ふざけないでください。」

「ふざけてそんなこと言うかよ。」


焦る私に、坪内さんも語気が強くなる。


わーわー騒いでいたら、仏の課長が苦笑いを浮かべながら私たちの元にやってきて、静かに言う。


「痴話喧嘩は外でやろうか。早くお昼食べてきてくれる?」


顔は笑っているけど、これ怒ってるやつだ。

仏の顔も三度までだしね、素直に従わねば。


ていうか、痴話喧嘩って。

課長も何言ってるの。

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