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死神の想い

キッシュといると1日でも忘れてしまう・・・。

今何日だろぅ・・。

「ねぇキッシュ」

「ンー?なんだ??」

「今日でキッシュと出会って何日?」

「えっとー・・・」

キッシュはカレンダーを見て、下を向いた。

「キッシュ?どしたの??」

「・・・聞かない方がいい」

「なんで?」

「なんでもだ」

「そんなこと言うんだぁー。私に隠し事するならキッシュのこと嫌いになるからぁ!」

「え!分かったから嫌いになんなよ!!!」

「そんなに嫌われたくないんだぁ」

私は 二ィッ と笑った。

「あたりまえだろッ!」

「じゃぁ、早く言って?」

「ホントにいいのか・・?聞いて・・」

「何言ってんの。それとも嫌われる??」

「卑怯者だなー」

「・・もう!キッシュなんて大っ嫌いッ!!!!」

私は フィッ と向こうを向いた。

「あー、ゴメンって!言うから。な?」

キッシュが私の体を揺さぶる。

「いーよ。言って?」

「・・今日で・・1ヶ月だ・・」

「え・・」

私は固まった。

1ヶ月って言ったら・・。私の寿命・・。

「ははは・・。そっか・・。私は今日で死ぬんだね・・」

「未来・・」

「キッシュ・・。今までありがとね☆」

「本当にいいのか?」

「しょうがないよ。¨運命¨なんだから」

「運命・・」

そうだよ・・。運命なんて誰にも変えられないんだ・・。

それから数時間後、

「ゴホッゴホッ」

「未来?!」

「大丈夫・・。ちょっと咳をしただけ・・。!!」

「どうした?」

私とキッシュはおそるおそる手をみてみる。と、

・・・血だ。

手に血が付いていた。

「血?!」

「もうそろだね・・」

「未来・・」

「もう!そんな顔しないで!!」

「でも・・」

「もう〜そんな顔されたら行けないじゃ・・。うっ」

「未来?!」

「はぁはぁ・・苦しい・・」

「とうとう来たか・・」

キッシュは急いで先生を呼ぼうとした。

けれど、私はその動きを止めた。

「はぁはぁ・・呼ばないで・・」

「なんでだよッ!呼ばないとお前は・・」

「呼んだって無駄・・はぁはぁ・・だよッ。今日は寿命な・・はぁはぁ・・んだからッ」

「死ぬな」

「無理だよ・・。はぁはぁ・・」

「俺が助ける」

「どうやって・・」

「俺の死神のパワーを最大に使う」

「そん・・はぁはぁ・・なことしたらキッ・・はぁはぁ・・シュが・・」

「いい。俺の命なんてどーもいい!」

「キッシュ・・。うっ!キッ・・シュ・・」

「未来!未来!!」

「キッシュ・・。好き・・だよ・・」

私はそう言って気を失ってしまった。

「くそっ!俺のぱわーを使う!!」

そう言ってキッシュはパワーを使い、倒れた。


・・・私は死んじゃったのかな・・。そうだよね・・、今日が寿命だし・・。運命は変わらないし・・。

「ン・・」

けれど、私は目を覚ました。

「え・・。私・・どうして・・」

横を見るとキッシュがベットにもたれかかっていた。

「キッシュ・・?もしかして・・、死神の力使って私を・・」

「ン・・」

キッシュは目を覚ました。

「キッシュ!」

「ン?あれ・・?未来?!助かったのか?」

「うん!キッシュが助けてくれたんでしょ?」

「おー。まーな」

「ありがとう☆キッシュ!」

そう言って私はキッシュに抱きついた。

「あれ?なんか体が軽い・・」

「あー。力使ったついでに未来の病弱な体を治したんだ」

「そーなんだ!ありがとう!!あれ・・、でもそんなに力使ったのに生きてるの?」

「バーカッ!!!!!俺は死神だぞ。死ぬわけねーじゃん」

「そっか。よかった」


その数日後、私は退院した。

どれもこれもキッシュのおかげだよ。

ありがとう・・キッシュ☆

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