告白
「あ〜ぁ・・・」
私は深くため息をついた。
「ンー?どした??」
死神キッシュが心配そうに私の顔を覗き込む。
「なんかねぇー・・・。キッシュといて楽しいンだけど・・・。身動き出来ないのがねぇーって思ったんだぁ」
私は本音を言った。
「でもお前この前『怒られるのは私なんだから!』みたいなこと言ってなかった?」
「ホントはね・・・。私だって動き回りたいよ・・・。でもね、私病弱だし、看護婦さん厳しいし・・」
私は下を向きながら話した。
「じゃぁ、時間を止めて、体を元気にして、遊んだらいいんじゃね?」
へ・・・?時間を止める・・?
「そ・・・そんなこと出来るの?!」
「ああ。死神にとっちゃ楽勝だ」
「嘘・・・」
「嘘じゃねーよ☆」
キッシュはウインクをしながら、自分の血を採ってカプセルに入れた。
「これを飲め」
「飲んだらどうなるの?」
「俺の血が働いて、1時間は体は元気になる」
「わかった!」
私はキッシュの言葉を信じてカプセルを飲んだ。
ゴクンッ
カプセルが喉を通った。
・・・変な味・・・
そう思った。
でも、何秒か経つと、
・・体が軽い?!せきも出ない!・・・
「うわぁ!なんか元気になった気がする♪」
「だろ?よしッ!これから時間を止める。ンで、1時間遊ぼうぜ」
「うん!!」
キッシュが時間を止めた。
これから1時間、久しぶりに外に出られる。
私は走って階段を下りた。
病院の外に出ると、
「うわあ!外だぁ♪ムッチャ久しぶりー♪゜.*」
「そうなのか?まぁ、ゆっくり遊べ」
「うん!ありがと☆キッシュ」
「おぅ」
私は海へと行った。
「海だぁ!懐かしー^^」
「なんか未来、子供みたいだな」
「いいよーだッ!子供のほぅが楽しいもん♪♪」
私はその後、足だけ海に入り、はしゃいでいた。
はしゃいでいると、だんだん疲れてきたのであがることにした。
「もういいのか?」
「うん!もう十分だよ」
「よかったな」
キッシュがそう言って ニコッ と笑った。
その時
ドクンッ
私の心臓が高鳴った。
・・・今だ!
「キ・・・キッシュ!」
「ン?」
「あのね・・・私・・」
「なんだよ。ハッキリ言えよ」
「キッシュのこと・・・好きなの!」
「え・・・」
「本気だよ」
「俺も好きなんだケド・・・」
私達は ヒシッ と抱き合った。
これからもキッシュと一緒だったらいいのに・・・。
そう思った。
運命があるならの話だけどね・・・。