死神との出会い
私は宮中未来。生まれつき病弱で、ずーっと入院している。
「はぁー・・・。暇・・ゴホッゴホッ、だなぁー・・」
私はベットに寝ている生活が飽きてきた。
なんだか体は重いし、せきは出るし・・・。どうなってるんだろ・・・私の体・・・。もうすぐ死んじゃうのかな・・・。はぁ・・・。やだな・・・。
「はぁい。未来ちゃんもう消灯の時間よー」
「はーい。看護婦さんおやすみなさい」
「おやすみー」
看護婦さんは病室の電気をけして、どこかへ行ってしまった。
寝るのが怖い・・・。このまま一生眠ってしまう気がする・・・。
ピカッ
病室の窓が光った。
「え・・?何?!」
私は飛び起きた。
すると、光から人が出てきた。
「おっす!ありゃ〜?まだ起きてんのかぁ??夜更かしは肌に悪いぜ」
「だ・・・誰・・・?」
「俺?俺は死神のキッシュ」
「死・・・神?」
「おう」
「そっか・・・。私をむかえに来たんだ・・・」
なんだか涙が出てきた。
「お前・・・死にたくないのか?」
「死ぬのが怖いだけだよ」
キッシュは一瞬下を向いたが、
「お前の寿命はあと一ヶ月!人生を楽しめー!!!」
キッシュはウインクをした。
私は心臓が ドクンッ と動いた。
「うん・・・。ありがとう」
私は久しぶりに笑顔になった。
これからたった一ヶ月の人生が始まる。