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第173話 未来を知る男


 ドイツ特使と別れた後、ウォルシンガムは以前から約束していたカトリーヌ・ド・メディシスとの会談の場に赴いた。


 これまでも何度か顔を合わせているが、挨拶程度の雑談や表面的な結婚交渉以外には、まだ踏み込んでいない。

 相手の出方を探りつつ、周囲の情報を集め、機をうかがっていた。


 絢爛にして豪奢なルーブル宮殿の回廊を歩き、幾つかの()を通り抜けた先の部屋で待っていると、会談相手が姿を現した。


 その女は、黒い喪服を纏っていた。

 頭から頭巾をかぶり、白い襞襟だけが唯一の装飾と言える簡素な服は、夫のアンリ2世が死去して以来、彼女の平服となっているという。


 死別してもなお喪に服し続けるその姿は、普通ならば貞淑な王妃と賞賛されそうなものだが、カトリーヌのそれはすこぶる不評だった。

 それは、裳も明けぬうちに王宮に戻り権力を奮った寡婦への軽蔑と反感、悪魔崇拝の噂が立っている宮廷の陰の支配者への嫌悪と恐怖からくるものだったが、結局のところ、何をするにも悪評がつきまとう女の宿命とも言える。


 黒い喪服を身にまとい、若い侍女を連れた中年の女が近づくと、ウォルシンガムは膝を折って礼を取った。

 女は、色のない唇を引き結び、落ちくぼんだ眼窩から飛び出す、ぎょろりとした青い眼をイングランド大使に向けた。


 43歳の王太后は、噂に聞き、想像していたほどには醜くなかった。

 化粧気の薄い顔。目と口は大きく、皺の刻まれた肌は浅黒い。顔にはそれほど肉はついていなかったが、美食家であるという身体は肥満に近かった。

 それでいて、その堂々とした立ち姿には、周囲に畏怖の念を抱かせるだけの威厳があった。

 宮廷選りすぐりの美貌の侍女――遊撃騎兵隊(エスカドロン・ヴォランを両脇に従えていても、その華美で女臭い若々しさが、逆に、老成した女主人の貫禄を引き立てているようにすら見える。


「ご機嫌よう、お若いフランス大使殿。そろそろ宮廷の生活にも慣れたでしょう」

「王太后殿下におきましては、益々のご清栄のこととお喜び申し上げます。この田舎者にはルーブルの黄金の壁は眩しすぎ、恐懼に耐えぬ日々でございます」


 上辺を飾る言葉のやりとりにも、細い糸を張るような緊張がある。

 型通りに卑下したウォルシンガムに、カトリーヌは意味深に微笑んだ。


「それはお可哀想に。ならば安らぎを求めるが良いでしょう。中庭の秋薔薇は大変(あで)やかに咲き誇っております」

「……後ほど拝見いたしましょう」


 その言葉の裏を悟りながら、無感動に無難な応えを返す。カトリーヌの両脇で、2人の美女が視線を寄越してくるのが分かったが、ウォルシンガムは目の前の女から決して目を離さなかった。


 そのウォルシンガムを、こちらも揺るがぬ眼差しで見据えていたカトリーヌが、フッと笑みを深めた。

 この女性と対峙すると、明らかに目線はこちらの方が高いにも関わらず、見下ろされているような錯覚を覚える。


「……お下がりなさい」


 静かに命じたカトリーヌに、まるで人形のような忠実さで、2人の美女がしなやかに退室する。


「ノストラダムス、お前だけは残って」

「……は」


 ぼそりと応えた声に、まだ部屋の外に人がいたのだと気付く。

 侍女と入れ替わりに、陰のような静けさで入室したのは、黒いローブに全身を包んだ老齢の男だった。長い白髭に覆われた顔には、重ねた歳月の数だけ、深い皺が刻まれている。  

 ノストラダムス――医師、占星術師として活動し、予言者としてフランス宮廷サロンで名の知れた名士だ。

 カトリーヌもまた心酔し、しばしば相談役として傍に置いていることは広く知られていた。


 さて――高名な占い師に、この会談の何を見透させるつもりか。

 不躾なほどに観察してくる、灰色の目の老父の視線を感じたが、ウォルシンガムは1度その顔を確認しただけで、再びカトリーヌを見据えた。


 そこでようやく、カトリーヌが部屋の中央にある大テーブルの前に座った。

 過去数回まみえた顔合わせで、彼女が着席したのはこれが初めてのことだった。


「お座りなさい。そろそろ立ち話にも飽きたでしょう」


 確かに、そろそろ段階を進めたいところだった。


 ウォルシンガムが向かいに着席すると、部屋の入り口近くに控えていたノストラダムスが動いた。のっそりとした動きで部屋を壁伝いに移動し、カトリーヌの後方、ウォルシンガムの視界からやや外れるところで立ち止まる。


「最近は、国王陛下のご体調が優れぬとのこと」

「陛下はご健勝であらせられます」


 先のドイツ特使から得た情報をもとに、探りを入れてみると、ピシャリと撥ね付けられた。


「左様でございますか。ならば我が耳の愚かな聞き違いでございましょう。王妃殿下とは誠に仲睦まじくいらっしゃると聞き及んでおります」


 これくらいの嫌味は許されるか。それはカトリーヌにとっては痛い腹のはずだった。

 顔色こそ変えないものの、目を眇め、ウォルシンガムを見返したカトリーヌの返す言葉数が、少しばかり多くなる。


「駒鳥がさえずるが如き若い夫婦の戯れです。王妃殿下は年若くも立派な淑女でいらっしゃる。陛下を敬い、崇拝し、従順に尽くす貞淑な妻でございます。陛下のお優しい性格を思えば、そのような女性と結ばれる運命にあったのでしょう。そうでしょう、ノストラダムス」

「――仰せの通りでございます」


 ノストラダムスが粛々と追従する。どこから声が出ているのかと思うような、空気の震えを感じる音だった。

 シャルル9世にとって、年上で気の強いと噂されるエリザベス女王は相性が良くないであろう、という遠回しな言い訳だったが、さりげなく高名な占星術師の示した予言を取り入れたように匂わせるのは、彼女の意志決定の要因を煙に巻く話術だった。

 カトリーヌは、彼女自身がノストラダムスに心酔しているという噂――もしくは事実――すらも、相手に思惑を悟らせないためのベールに利用するらしい。


 その言動から、カトリーヌの真意がどこにあるのかを読み取ることは難しかったが、気付きがあるとすれば、シャルル9世について語る言葉とは裏腹に、その声や表情には、全く母親らしい情や暖かみを見出せなかったことだ。


 シャルル9世の兄フランソワ2世の急死について、一部では、摂政として君臨していたギーズ公から政権を奪い取るために、カトリーヌが毒殺を企てたのだとも囁かれていた。

 真偽は定かではないが、フランソワ2世が夭折し、ギーズ公が暗殺された今、カトリーヌがその権力を掌握していることは事実だ。


 今度はカトリーヌが、先の会話の延長上のような口調で踏み込んでくる。


「女王陛下が、多くの高貴な男性から求婚を受けておられながら、未だ未婚でいらっしゃるのには、何か深い思慮とご事情があるのでしょう」


 単刀直入な質問だったが、答によっては絡め取られる。


「我が君主も女性であらせられます。夫には愛情を求めたいと望んでいらっしゃるのでしょう」

「愛情!」


 先程のカトリーヌと同様、決して政治的な事情を匂わせずに答えたウォルシンガムに、カトリーヌが嘲るように繰り返した。

 女は愛を語りたがる。その法則はこの女傑にも通じるようで、カトリーヌは唇を歪めて続けた。


「愛ならば誓いを済ませてからでも育めるものでしょう。誓いのない愛など、女の色が衰えれば続くものではない」

「そうでしょうか」


 彼女の夫は、50歳を過ぎた愛人を死ぬまで愛し続けたのではなかったか。


 ……もっとも、アンリ2世の20歳年上の愛妾ディアーヌ・ド・ポワチエは、稀に見る魅力的な女性で、50代になってもその美貌が衰えることはなかったと言われているが。


 そうは続けなかったが、聡い女は言外に醸された言葉を読んだらしい。

 不快そうに目を閉じ、鼻をひくつかせたが、次に目を明けた時には冷厳な顔つきに戻っていた。


「愛情を求めるというのならば、そろそろ止まる木を定めるのがよろしいでしょう。女の色は褪せても、王冠の輝きが褪せることはない。止まり木を迷ううちに、その褪せぬ輝きにしか、枝は腕を伸ばさなくなります」

「誠に含蓄のあるお言葉、我が君の心にも響くものでしょう」

「枯れ枝のそよぎとお笑いになるかもしれませんが」

「いいえ。我が君は聡明なお方でございます。殿下の仰る通り、女性としての幸福な道を、客観的に模索できる視野をお持ちです」


 ようやく言葉数を増やし始めた男に、カトリーヌは椅子の背に身を預けた。


「また、国家の安定を求めるのならば、良い縁があれば一刻も早い結婚を――と、お考えになっている時期でもあります」

「ほう?」


 慎重に耳を傾けていたカトリーヌが、気持ち食いつきを見せる。


 女が王である限り、結婚は女側の気持ち1つである部分は大きい。

 かつてのメアリー・チューダーや、メアリー・スチュアートのように。時に女の結婚願望が、多くの男の政治的判断を覆すことがあるのは、カトリーヌも理解している部分だろう。


 イングランド女王が年齢から来る焦りを感じ、結婚を具体的に考え出しているとなれば、それはカトリーヌ側には大きな期待になる。


「ですが、同時に我が君は一国の主としての責任感を持ち、自らの結婚には大きな制約を課しています。それはアンジュー公との婚約を進めるに当たっても、いくつもの壁となりましょう」


 1度期待を引きつけておいて、政治的な理由で交渉が長引くであろうことを示唆する。


「決して無為でないとはいえ、過ごす時間のもたらすリスクは小さくはない」

「と、言うと?」

「敵がその時間を待つかどうかということです」

「敵とは?」

「さて、互いに多く持ち過ぎております故」


 わざとらしくはぐらかす。

 相手に察するようには仕向けても、言質を取らせる必要はない。


 今、フランスはイングランドに擦り寄ろうとしているが、同じローマ・カトリックの国として、いつでもスペインと結べるだけの理由はあった。

 必ずしもこの国が味方である必要はなかったが、イングランドが、フランスとスペインに、共通の敵と認識されれば、それは大きな危機になることは確かだ。


 ならば先に、イングランドがフランスと共通の敵を作ればいい。


 カトリーヌが静かに微笑み、無表情に見返すウォルシンガムと、暗黙の内に視線を交わす。 

 それ以上、2人がこの件について、多くを語ることはなかった。


 餌を投げ込んですぐに食いつくような獲物ではない。餌の周りを回りながら、それが危険かどうかを吟味するだけの知能のある相手だ。


 その後も腹の探り合いは続いたが、表立って大きく動いた話はなかった。とはいえ、ウォルシンガムは収穫を感じていた。確かな前進だった。


 しばらくは様子を探り、結婚交渉に終始しながら、向こうがこの話を検討するように仕向けていく。


 それは何重にもかけられた鍵を、1つずつ開けていくような作業だった。

 どの鍵が合うかを慎重に見定め、試み、解いていく。


 次にカトリーヌの口が「敵」と発した時――次の鍵が開く。


 その会談の間、彫刻のように壁際に立ち尽くしていた老父が、退室するカトリーヌの後に従って去ろうという時に、ふいにウォルシンガムの前で足を止めた。


「――イングランドに……」


 白い髭に覆われた口が、例の不思議な声を発した。


「――未来を知る男がいる――」

「……?」


 不可解な言葉に、ウォルシンガムは眉を顰め聞き返した。


「それは予言ですか?」

「――……」


 ウォルシンガムの問いかけには沈黙で返し、去っていく老いた背中を見送る。


 未来を知る男――


 その響きは、ウォルシンガムの胸に妙なさざ波を立て、広がって消えた。




※※※




 礼拝堂で体調を崩した私を、ケアリーの配慮でセシルとキャットが迎えに来た。

 人払いをした私室で、しばらく大きなソファに横になって身体を休めている間、傍らには2人がついていてくれた。

 いつも忙しい主席国務大臣の貴重な時間を、こんな風に独占するなど、ずいぶん贅沢なことをしてしまった。


「陛下、お加減はいかがですか」

「……もう落ち着いたわ。ごめんね、取り乱して」


 少しの間席を外していたセシルが戻ってきて、ソファの前に膝をつき、心配そうな顔で聞いてくる。 


「いいえ、このような時に、お傍におれず申し訳ありません。居たところで、陛下の御心をお慰め出来るかも分かりませんが……」

「ううん。セシルは頑張ってくれてるもの。私のせいで仕事も増えてるでしょう。ごめんね」


 アンが倒れたここ数日は、私の過重な仕事をセシルが引き受けてくれたりと、周囲に迷惑をかけている。


「陛下をお支えすることが私の職分です」


 そう言って、そっと私の手を取り、祈るように両手で包み込んだセシルが、その手に唇を押しつける。


「どうか神が、貴女と貴女の愛する者に、祝福を給いますよう――」

「ありがとう、セシル……」


 真摯な祈りの心が伝わり、胸が温かくなって微笑み返す。張り詰めていた気持ちが、少しだけ解けた。


「陛下の御心の憂いを晴らす薬となることを願い、1つご報告申し上げます」

「何?」

「ハンズドン男爵が戻ったようです」


 それは、私が待ち望んでいた報せだった。


「件のドイツ人医師を連れてきています。名はバーコット――レオナルド・バーコットと、名乗っています」

「すぐに会います。謁見の準備をして」

「陛下、ご気分は……」

「もう大丈夫。寝てられないわ。アンが苦しんでいるんだから」


 心配するキャットに答え、ソファから身を起こす。

 私はすぐに侍女達を呼び戻して支度をすると、謁見の間に赴いて、ケアリー達を待った。

 謁見にはセシルの他、数人の重臣が付き添い、ロバート、セント・ロー配下の近衛隊が警備として配置された。


 まだかな……


 いやに時間がかかっているように思うのは、私の気が急いているせいだろうか。


 玉座の上で首がろくろ首のように伸びそうになっていると、ようやく謁見の間に、4人の男たちが姿を現した。……が。


「ほら、チャッチャと歩け!」


 入り口でなにやらもたつくのを、ケアリーが脅しをかけて押し込む。遠目にも、ケアリーが恫喝している相手の両脇を、ディヴィソン君とハットンで固めているのが分かる。犯罪者の連行のようだ。

 ……というか、なんか汚ない。


 ようやく近づいてきた男たちは、4人が4人とも汚れていた。

 ケアリーは勿論、ハットンもディヴィソン君も泥だらけで、まるで野良猫でも追い回したのかと思うような惨状だった。


 そして、割に短気なケアリーがキレキレだった。

 

「何度も逃げ出そうとしやがって……」

「めんどくせーから関わりたくないんだよ! 王族なんてロクなもんじゃない。エリザベスの侍医には冤罪で処刑されたヤツもいるってのに……」

「糞みたいな嘘つくんじゃねぇ。この場で絞め殺すぞ!」


 バーコット医師の言い草に、ケアリーが青筋を立てて殺気立つ。確かに、全く身に覚えのない言いがかりだ。


「苦労してここまで連れてきたんだから、殺さないで下さいーっ」


 ディヴィソン君の泣きが入る。

 目を丸くしている私や周囲の人間に説明するように、ハットンが謝罪した。


「このような見苦しい姿で参上し、申し訳ありません、陛下。市内から連れ出す間に、何度も脱走を企てられてしまって……」


 逃げ回る医者を捕獲するのに手こずっての、この泥まみれか。

 捕獲された男は、これまたひときわ泥だらけで、伸び放題のぼさぼさの髪で顔は隠れていたが、全身で不本意を表明していた。

 そんな男の言動に、居合わせた重臣らも嫌悪感を示した。


「女王の御前に、そのようなならず者を引き出すとは……」

「俺だって好きで来てやったわけじゃねぇぞ。文句あんならとっとと帰らせろ!」

「なんだと……!?」

「この無礼者……!」


 怖いもの知らずに言い返す男に、家臣達が殺気立つ。


 大丈夫なんだろうか。


 無理やりにでも連れてこいとは言ったが、こんな心証では、ちゃんと診察してもらえるか不安になってくる。放っておいたらますますヒートアップしそうなので、ここは私が取りなした。


「下がりなさい。無理やりにでも連れてこいと命じたのは私です」


 私が請うて来てもらったからには、相手は客だ。無礼なことは間違いないが、それに合わせてこちらも居丈高に接したところで話が進まない。喧嘩を買った臣下を冷たく下げ、私は下手に出て様子を見ることにした。


「あなたにとっては不本意だったでしょうけど、他に手段がなかったの。ごめんなさい」


 そう謝ると、連れてこられた男は初めて玉座の方を見た。

 相変わらず顔はよく見えなかったが、それまで喚いていたのが嘘のように静まり、石のように動かなくなった。


「……?」


 硬直する相手をいぶかしみ、私も目を眇めて相手を観察する。何かが引っかかった。


「あなた、どこかで……」

「あれですよ、陛下。大公とお忍びでロンドン市内を散策した時、よっぱらいの錬金術師と喧嘩をしていた医者がいたでしょう。あの後、怪我をした子どもを運び込んだ評判の医者っていうのが、あの男だったんです」


 私の違和感への答えを、ケアリーが与えてくれる。いや、そうじゃない。それもあるが――


「ほら、女王陛下の御前だ、ぼっと突っ立ってねぇで跪け!」


 犬のしつけでもするように、無理やり頭を抑えて跪かせようとするケアリーに、男はその時だけは素直に従った……というか、反抗することを忘れたようだった。


 顔を上げたまま膝をつき、男が呆然と呟いた。


「エリ……?」


 その呟きに、表情を変えたのは、その場で私だけではなかったはずだ。


 私をその名で呼ぶのは――

 

「まさか……」


 唇が乾く。


『どけ!』


 お忍びで入った大衆食堂で鉢合わせた酔客の喧嘩で、店を飛び出した男。


 すれ違い、肩を押されたあの時――まさかとは、思ったのだが――


「……っ」


 信じられないものを確認するように、前髪を掻き上げ、見上げてくる男の露わになった素顔は……記憶よりは年を取っていたが、やっぱり、見間違えようもない。


 21世紀のアメリカで、当時大学生だった私が、留学先で知り合った、同じ歳の男の子。


「レイ……?」


 箱田玲だった。




第11章 完


H26.5.1活動報告に、【おまけ小話】クマさんの頭の中をお見せします。5  を掲載しました。

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