表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

2話 親心

夜の7時くらいに家についた俺は飯を食った後部屋に戻り置いてあったボロボロの楽器を眺めていた。

俺はどうすればいいんだ…

とその時部屋のドアをノックする音が聞こえた。

「おい、竜介いるのか?」

父さんだった。

「いるよ。」

俺はそれだけ答えた。

「さっき病院から出てくる絵里ちゃんを見たぞ。」

「ああ、病室で遭った。」

「泣いていたよ。」

泣いていた⁉ あの絵里が? いやこれは絵里に失礼か。しかし絵里はよっぽどのことがあっても泣かないはず…

「お前はもう楽器はしないのか?」

「…⁉」

意外だった。バンドを組んで路上ライブなどを行ったばっかりにあんな事件が起こったというのに父さんがそんなこと言うなんて。

「しないよ…」

「絵里ちゃんにもそんなこと言ったんだろ。」

何で知ってるんだ?その後も父は続けた。

「楽器なら倉庫にある。好きに使え。」

そういってスタスタ足跡をたててリビングに戻って行った。

ギターが倉庫にあるのか?またなんで父さんが?いつ買ったんだ?ギターが倉庫にあると聞いて俺は間違いなくウキウキしていた。

すぐに倉庫に向かった。暗がりの中にはギターの姿が。父さんは俺すら気づけてなかった俺の音楽がしたいという気持ちに気づいていたんだ。ありがとう父さん…ありが…ん⁉

ってこれベースじゃん‼ そっか父さん楽器のこと何も知らないんだった‼‼‼

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ