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一話 再会

世界を変える…とは言ったものの世の中はそんなうまくはいかない…

俺は大事な友達が傷つけられた悲しみにくれて学校に行けなくなった。

その後すぐに清香は他の学校に転校したらしい。

特に他のメンバーとは連絡を取らずに五年が過ぎた。

ある日いつものように植物状態である雄大の見舞いに行った時に絵里に遭った。

「あっリュウ‼ 久しぶり‼」

久々にあったというのに全然気まずさなど感じてないようだった。まぁ昔からそういう奴だったか。

「おーっす、元気か?」

「元気元気‼そういうリュウは?今なにしてんの?」

「俺か?俺は…何もしてないよ…。絵里は?大学に行ってんの?」

「行ってない。うちって実家が定食屋じゃん⁉そこ手伝ってんの‼リュウ…今楽器してんの…?」

「いや楽器は全然…絵里は?」

「私も…あれ以来触る気になれないの…」

一瞬雰囲気が重くなった。

「そっそういや翔吾は?」

「翔ちゃんは地元の大学に進学したよ‼ほらあの、九州では一番レベル高いS大‼翔ちゃんああ見えて頭良かったからね‼」

絵里には翔吾はどう見えてたんだろうか?

「リュウ…これからどうすんの?」

「…わからない。」

「あの時の私たちの誓い…覚えてるよね?」

「ああ…世界を変える…だよな。」

「今からでも遅くない‼世界を変えようよ。」

「みんなにはみんなの生活がある。俺の勝手でみんなの生活を壊せないよ」

「リュウの勝手じゃない‼‼みんな思ってるよ‼世界を変えたいって‼私だって…」

「俺だって‼…わからないんだよ、何もかも。」

「もう私の知ってるリュウじゃない…」

そういって絵里は病室を出た。

あの日以来俺の時間は止まってしまった…

俺はどうすればいい雄大…?

雄大の顔が一瞬笑ったように見えた。

そして俺も家に帰った。

雄大はなんて言いたかったんだろうか…

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