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薄明へ向かって
夢だったかもしれない。
でも、夢じゃなかった。
ルゲラ司祭がくれたお守りがあったから。
私は首飾りになっているそれを首にかけた。
荷物をしっかり持って、ドアを開けた。
明け方の涼しい風が、頬に当たって気持ちいい。
ひとまず、温泉にも行こうか。
そして、浮気しやがったあん畜生の慰謝料を搾り取る算段を立てよう。
会社を辞めて、やりたいことを探そう。
色々やっていたら、何か一つくらいは夢中になれるものに出会うはずだ。
一歩、一歩踏み出した足が段々足早になっていく。
ああ、これからの人生はきっと楽しい!!




