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翠国の宝術師学校〈すいこくのほうじゅつしがっこう〉  作者: 江東うゆう
第一章 蛇と鋼玉の剣〈へびとこうぎょくのつるぎ〉
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(八)宝術の授業〈ほうじゅつのじゅぎょう〉

 ()(きょう)(せん)(せい)(やす)みの(あいだ)に、(ほう)(じゅつ)(じゅ)(ぎょう)(はじ)まった。(しゅう)(よん)(かい)ある(たい)(いく)(じゅ)(ぎょう)のうち()(かい)を、(こう)(てい)(おこな)(ほう)(じゅつ)(じゅ)(ぎょう)にするのだ。


「まず、(もの)()かせる(じゅつ)(まな)びます。はかまの(みぎ)(うえ)のポケットからタイルを()しなさい。つるつるの(めん)(せん)(せい)(ほう)()えるようにして、(ひと)()(ゆび)(おや)(ゆび)でつまみます」


 (めい)(げつ)たちは(うす)(あお)いタイルを()()つ。()のひらの(はん)(ぶん)くらいの(おお)きさがあるから、(ゆび)(さき)でつまむには(おお)きすぎる。でも、(すず)()(せん)(せい)が「つまめ」というのだから、つままなければならない、と()()()()たちは(ゆび)(さき)(ちから)()れていた。となりにいた(じょ)()(しら)(かわ)()がプルプルふるえていた。


(ゆび)(さき)(つう)じて、タイルに()をこめます。(おお)きく()った(いき)を、(ゆび)(さき)にぬく(かん)じです」


 そんなことできるもんか、と(おも)いながら、(めい)(げつ)(そう)(ぞう)する。とにかく、(ゆび)(さき)(しゅう)(ちゅう)していると、しびれが(はし)った。


「はい、(とな)えなさい! 『()(よう)』! ()(はな)して!」


「ふよう!」


 つたないかけ(ごえ)を、(ぜん)(いん)()う。

 とたん、(ゆび)(さき)のしびれがタイルにぬけていく(かん)(かく)があった。


()いてる!」


 (しら)(かわ)がさけぶ。(めい)(げつ)のタイルも()(たか)さまで()かんでいた。


「これが(ほう)(じゅつ)です! この(さき)(じん)(せい)で、あなたたちを(ゆた)かにし、(ひと)々(びと)を(たす)ける(じゅつ)です。(いま)()()ちをよく(おぼ)えておきなさい!」


 (すず)()(せん)(せい)()ちほこった(かお)で言った。

 (めい)(げつ)も、ほこらしかった。

 (かって)手に(おぼ)えてできる(じゅつ)もある。でも、こうして、(がっ)(こう)(こう)(にん)(ほう)(もつ)使(つか)うと、()(ぶん)(すこ)(りっ)()になった()がした。


 (ほう)(じゅつ)()

 (がっ)(こう)()(しょ)(かん)(ほん)だなには、()(だい)(ほう)(じゅつ)()(でん)()がならんでいる。

 (すい)(こく)(おさ)めた(ひと)たち、()(こく)(しん)(にゅう)(ふせ)いだ(ひと)たち、(かん)(たん)には(かい)(こん)できないような()()(のう)()にした人たち。


 その(なか)()()りを()たしたような()()ちになって、(めい)(げつ)(すこ)し、(はな)(いき)(あら)くなった。


「よっしゃー、タイル()ばすぞー!」


 (りく)(ひろ)(おお)(ごえ)()って、()いているタイルに()()めた。


「あっ、いけない!」


 (すず)()(せん)(せい)()めようとした。

 とたん、(りく)(ひろ)のタイルはものすごい(いきお)いで(こう)(てい)()び、(こう)(しゃ)(まど)(がら)()()たった。


 ガシャンという(おお)きな(おん)と、(こう)(てい)にいた()(ねん)(いち)(くみ)(じょ)()たちの()(めい)(すず)()(せん)(せい)の「こらー」という()()(ごえ)がまじりあった。


 その()()(ねん)(いち)(くみ)宿(しゅく)(だい)は、(はん)(せい)(ぶん)となった。

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