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翠国の宝術師学校〈すいこくのほうじゅつしがっこう〉  作者: 江東うゆう
第一章 蛇と鋼玉の剣〈へびとこうぎょくのつるぎ〉
8/9

(七)制服と宝物〈せいふくとほうもつ〉

 翌日(よくじつ)から三日間(みっかかん)葉叫先生(はきょうせんせい)は、お(やす)みした。


 明月(めいげつ)がふっとばしたとき、葉叫先生(はきょうせんせい)(かべ)激突(げきとつ)する(まえ)に、(ゆう)(ぞら)先生(せんせい)()めた。先生はだから、先生(せんせい)はふわりと(ちゅう)(ただよ)って、ゆっくりと着地(ちゃくち)した。

 にもかかわらず、かけよった明月(めいげつ)(ゆう)(ぞら)()て、ぶるぶるふるえだした。

 すぐに校長(こうちょう)先生(せんせい)()て、事情(じじょう)()いた。

 明月(めいげつ)は、(きゅう)()きつかれたのでおどろいてふきとばしてしまった、ごめんなさい、と正直(しょうじき)にあやまった。

 校長(こうちょう)先生(せんせい)は、「ああ、またか」と()って、ひたいをおさえた。

 明月(めいげつ)(いま)まで、宝術(たからじゅつ)(ひと)をふっとばしたことはないから、きっと、「また」というのは、葉叫先生(はきょうせんせい)のほうだろう。

 明月(めいげつ)はしかられなかった。

 (ぎゃく)に、この先生(せんせい)は、そういうところがあって、ごめんね、と校長(こうちょう)先生(せんせい)にあやまられた。

 わけがわからない。


 先生(せんせい)(やす)んでいる(あいだ)に、制服(せいふく)がとどいた。

 正面(しょうめん)から()右側(みぎがわ)のえりを手前(てまえ)にして()上着(うわぎ)紺色(こんいろ)だ。はかまも(おな)(いろ)で、(うえ)にはおるケープはむらさき(いろ)がかった、こい青色(あおいろ)だ。(こん)(あい)、という名前(なまえ)青色(あおいろ)らしい。

 着物(きもの)(うえ)にはおるケープにはえりがついていて、(おお)きなボタンが(ひと)つある。ちょうど背中(せなか)まですっぽりおおってくれる(おお)きさだ。

 でも、ケープにはポケットがない。大人(おとな)になるとつける(ひと)もいるらしいが、基本的(きほんてき)に、児童(じどう)生徒(せいと)のうちは、上着(うわぎ)とはかまに宝物(ほうもつ)をしこむのがふつうだった。


「では、上着(うわぎ)のえりのポケットには、(はり)()れます。いちばん(なが)いのですよ」


 ()わりに()てくれた教頭(きょうとう)先生(せんせい)説明(せつめい)してくれる。

 さっそく上着(うわぎ)とはかまを着た(きた)児童(じどう)たちは、(つくえ)(うえ)(ひろ)げた「基本(きほん)宝物(ほうもつ)」から、いちばん(なが)(はり)(さが)す。

 (くろ)()りがほどこされた(はり)は、明月(めいげつ)()のひらから中指(なかゆび)くらいまでの(なが)さだった。(たけ)ぐしくらいの(ふと)さなのに、金色(きんいろ)文字(もじ)がびっしりと()りこまれている。


(ほそ)くなっている(かた)(した)()けて()れてください。ポケットの(そこ)にクッションがあるから、(はり)(さき)(からだ)(きず)つけずにすみます。つぎは、()(じゃく)


 教頭(きょうとう)先生(せんせい)はてきぱきとポケットの位置(いち)(しめ)し、児童(じどう)たちは、次々(つぎつぎ)と「基本(きほん)宝物(ほうもつ)」をポケットにしまう。

 (のこ)ったのは翡翠(ひすい)指輪(ゆびわ)と、瑪瑙(めのう)腕輪(うでわ)だ。


指輪(ゆびわ)()()人差(ひとさ)(ゆび)につけます。腕輪(うでわ)()()ではない(ほう)手首(てくび)に」


 すべてを装着(そうちゃく)してみると、みんな、大人(おとな)びて()えた。

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