表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翠国の宝術師学校〈すいこくのほうじゅつしがっこう〉  作者: 江東うゆう
第一章 蛇と鋼玉の剣〈へびとこうぎょくのつるぎ〉
3/9

(二)始業式の始まり〈しぎょうしきのはじまり〉

 (あたら)しいクラスは、体育館前(たいいくかんまえ)()()される。

 明月(めいげつ)五年(ごねん)一組(いちくみ)になった。

 (ゆう)(ぞら)(りく)(ひろ)水沢(みずさわ)、それから、(なか)のよい()たち何人(なんにん)かが(おな)じクラスになった。これまでいっしょのクラスになったことのない人もいる。

 とはいえ、(いち)(がく)(ねん)()クラスだ。

 なんとなくは、みんなのことを()っている。

 

 これで、やさしい先生(せんせい)担任(たんにん)になってくれたら文句(もんく)はない。


 体育館(たいいくかん)始業式(しぎょうしき)(はじ)まると、校長(こうちょう)先生(せんせい)があいさつをした。


「みなさんの元気(げんき)(かお)()られてうれしいです」


 校長(こうちょう)先生(せんせい)は、(かみ)七対(しちたい)(さん)()けて、きっちりとなでつけてある。

 六年生(ろくねんせい)や、ほかの先生(せんせい)()ているのと(おな)じ、宝術(ほうじゅつ)学校(がっこう)制服(せいふく)すがただ。

 ポケットがいくつもあって、それぞれに宝術(ほうじゅつ)使(つか)うときに必要(ひつよう)宝物(ほうもつ)()れておくようになっている。

 五年生(ごねんせい)は、五月(ごがつ)から制服(せいふく)着用(ちゃくよう)だ。


一年間(いちねんかん)、むりなく(わざ)をみがきましょう」


 毎回(まいかい)校長(こうちょう)先生(せんせい)のあいさつは(みじか)い。ほかの学校(がっこう)では校長(こうちょう)先生(せんせい)三分(さんふん)以上(いじょう)(はな)すらしいが、白鶴校(はくつるこう)では、三十秒(さんじゅうびょう)くらいだ。


「では、担任(たんにん)先生(せんせい)発表(はっぴょう)します」


 校長(こうちょう)先生(せんせい)は、手元(てもと)(かみ)視線(しせん)()けた。

 

一年生(いちねんせい)本日(ほんじつ)自宅(じたく)学習(がくしゅう)です。一年(いちねん)一組(いちくみ)担任(たんにん)木下(きのした)先生(せんせい)二組(にくみ)野中(のなか)先生(せんせい)


 どちらもやさしいせんせいだ。明月(めいげつ)は、いい先生(せんせい)二人(ふたり)とられちゃったな、と(おも)う。でも、まあ一年生(いちねんせい)ならしかたない。せいぜい、やさしさに(つつ)まれて学校(がっこう)(たの)しむがいい。


二年生(にねんせい)一組(いちくみ)可能(かのう)先生(せんせい)二組(にくみ)没有(ぼつゆう)先生(せんせい)


 指導力(しどうりょく)のある先生(せんせい)たちだ。この二人(ふたり)は、前年(ぜんねん)一年生(いちねんせい)担任(たんにん)だった。

 やさしいとまでは()えないが、(ひと)(はなし)をよく()いてくれる。


三年生(さんねんせい)一組(いちくみ)山田(やまだ)先生(せんせい)二組(にくみ)有為(うい)先生(せんせい)


 この学年(がくねん)は、大当(おおあ)たりだ。山田(やまだ)先生(せんせい)はやさしいうえに、どの教科(きょうか)(おし)えるのがうまい。とくに宝術(ほうじゅつ)がうまくて、去年(きょねん)六年生(ろくねんせい)担任(たんにん)だった。有為(うい)先生(せんせい)は、文章(ぶんしょう)()むのも()くのもうまい。宝術(ほうじゅつ)(なか)には、(こころ)(なか)言葉(ことば)(ねん)じて使(つか)文法術(ぶんぽうじゅつ)というのがある。有為(うい)先生(せんせい)文法術(ぶんぽうじゅつ)達人(たつじん)だ。去年(きょねん)五年生(ごねんせい)担当(たんとう)していた。

 

 有為(うい)先生(せんせい)三年生(さんねんせい)()られた六年生(ろくねんせい)のうち数名(すうめい)が、「うわあ」と悲鳴(ひめい)をあげた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ