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ライトノベル〜夢世界でボクっ子であるボクが無双する〜  作者: 立花 黒


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13/16

殺人鬼コレクター

「出ようか」


「うん」


 周りの人達がヒロインが亡くなった事でロスの気持ちで一杯の中、ボクとルシータは恋人繋ぎでラブラブしながら、ボクとルシータはキスの余韻に浸りながら映画館を後にして無事帰路に着いた。勿論家まで送って貰って。

 そして就寝する前までに新たな夢を見たら報告し合う約束をしていたため、ボクはすぐにお風呂に入ってベッドへと向かう。そうしてボクは夢を見る。

 怪物達が徘徊する街中。そこは暗闇の街中に浮かび上がるただ一つの明かり。またそこは見知った場所でもあった。そう、怪物達がいる事から夢世界であろうその空間に、煌々と光り輝くコンビニが浮かび上がるようにして鎮座していた。そしてそこからズームアップされ、店内にいる男の顔がハッキリと見える。

 あの男は、藤堂怜。そしてこちらの視線に気付いた藤堂が、底冷えしそうな鋭く冷めた視線をこちらへ向けた所で目が覚める。

 こっ、これはもしかして、藤堂の居場所がわかったって事なのでは! ?

 すぐにでもルシータに知らせなきゃ!



 ◆ ◆ ◆



 私はなんて夢を見たのか。しかしこれは正夢であって。そう、私は今、ツカサと最後までする夢を見てしまっていた。もう一度軽く睡眠を取ってみるも、またエッチな夢であった。流石に言えない。これは私だけの胸の内に留めておかないと。

 そこで携帯が鳴り出した。相手はツカサだ。


「もしもし」


「もしもしルシータ、ボク、夢を見たよ! 」


 そのツカサの言葉に心臓がドキリとする。しかし私は平静を装って受け答えをする。


「へぇー、それはどんな夢かな? 」


「それがあの藤堂が出てくる夢なんだ。そして藤堂は夢世界のコンビニに居たんだ」


「それは興味深いね」


「うん、ところでルシータはどんな夢を見たの? 」


「それが何も見なかったよ」


「えっ、ルシータが夢を見ないなんて初めてじゃない? 」


「私も時々見ない事はあるよ」


「ふーん、……なにか隠し事とかはしてないよね」


 うっ、ツカサが鋭い。でも本当の事は言えない。……そうだ、今夜恐らく藤堂との最終決戦になるはず。それが無事に終われば、本当の事を言おうかな。だからツカサには——


「ツカサ、ごめんなさい。実は私も夢を見ていたんだ。でもどんな夢だったかは、まだ言えない。ただし機会が訪れれば、必ず話すからそれまで待っていてくれない、かな」


「……うん、わかった」


「ありがとう、ツカサ、愛しているよ」


「なっ、なにをいきなり言っているのかな」


「いや、今夜が恐らく最後の戦いになるだろうから、伝えておきたくて」


「そそっ、そう言う事ね。……ボクもルシータの事、大好きだよ」


「ありがとう、ツカサ。そして生きて帰ろうね」


「うん」


 そうして私達は互いの想いを再度伝え合い、夢世界へと赴くのであった。



 ◆ ◆ ◆



 藤堂との戦闘、恐らくルシータが全力で戦えたなら高確率で勝てるから、心配するのはなにかが起きた時。その対策が必要になってくる。だからボクは決めていた。今度藤堂と戦う事があれば、ボクはルシータのサポートにまわる事を。そうして選ばれたキャラクターは回復のスペシャリストのアルドの長女、ルージュ=モードレッド。彼女も回復のスペシャリストであり、脳のリミッターを解除する事でメイスを使い近接戦も熟す強キャラ。


 ルシータの運転の元、コンビニ探しを始めたボク達は夢で見た街中を中心に探索して行く。そして見つけた。現実世界にあるコンビニの場所に行ってもどこも電気が点いておらず暗かったのに、一軒だけ明かりが灯っているお店を。

 あの中に藤堂がいる。コンビニから遠くに車を停めると、そこからは徒歩で移動を開始させる。そしてボクはルージュ=モードレッドを召喚合体していつでもサポート出来るようにした。



 ◆ ◆ ◆



 俺のテリトリーに反応が、侵入者か。しかも本拠地であるコンビニのテリトリーに。来たのは恐らくこの間戦闘をした刀とサブマシンガンを装備した女だろう。これまで返り討ちにして来た奴等とは違う、かなり出来る女。

 そこで俺は最初から全力を出すべく、『殺人鬼コレクター』の能力を使用し一冊の辞典を出現させる。そしてしおりを挟んでいた箇所を開く。

 俺に憑依させるのは、もっとも新しい殺人鬼でありながら、最上級のいかれ具合の男。その名は引戸(ひきど)(まなぶ)。学は食人鬼と配信者の二つの人格を保有する殺人鬼。

 そうして学を憑依させると右手に肉厚のナイフが現れ、左手には携帯が現れた。この携帯、片手が塞がるわけだが撮影する事で俺の記憶に鮮明に刻まれるようだな。

 すると急にどうしようもなくお腹が空いてきて、人肉を咀嚼したい気持ちで溢れかえる。

 こいつはかなりの異常者だな。そこで侵入者が二人いる事に気がつく。

 ……確か前回もあの娘いたよな。手っ取り早く食事にしたいから、先にあの娘の眼玉をくり抜いて顔面を食すとするか。その間女に邪魔されないよう、DPを使って怪物を召喚するか。とびきりの怪物を。

 そうして俺は前方の空間に向かってキーボードに打ち込むかのようにプログラムを入力。そして多くのDPを消費して現れる、青白い顔が四つあり腕が六本ある化け物。こいつの事は差し詰め四面体(しめんたい)とでも呼ぼうか。

 また四面体は二本の刀、大鎌、杖、弓矢といった感じで顔一つに一つの武器を携帯しており、現在その中の刀を装備している。

 それでは殺戮という名の食事を開始するか。



 ◆ ◆ ◆



 私とツカサがコンビニに向けて歩みを進めていると、コンビニから光の尾を引きながら何かが飛び出して来た。あれは人、藤堂怜だ。藤堂は地を這うようにジグザグでこちらへ向けて突撃してくる。


「ルシータ! 」


「任せて! 」


 私は時よみの瞳を発動させて、サブマシンガンを発射。しかし藤堂はそのことごとくを躱していく。

 これは、以前より早い!

 そこで数秒先の映像が頭に流れ込んでくる。その映像とは、コンビニの中から発射された矢が、吸い込まれるようにしてツカサの心臓に突き刺さる場面。

 私はサブマシンガンのトリガーを引くのを止めると、その飛来してくる矢を刀で打ち落とす。

 しかし出来てしまった。ほんの一瞬の隙が生まれてしまっていた。そしてその隙にねじ込むようにして、姿勢を低くした藤堂が私の間合いの中へと侵入していた。


「目標変更」


 時よみの瞳が未来を見せてくれる中、その未来と同じように私の左腕が跳ね飛ばされて空中を舞う。そして私の切り離された腕をナイフを持っている方の手でキャッチした藤堂は、そのまま上方へ掲げて零れ落ちる血液を大口を開けて飲み始める。かと思っていたら、腕に付いているスーツの袖を乱暴に剥ぎ取りそのまま喰らいつき始めた。美味しそうな顔をして。

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― 新着の感想 ―
学氏ェ…。特殊能力も無いし精神汚染ばかりが酷そうだけど、相手に正体が悟られないメリットは有るのかな…? イカれ具合でブースト率アップとかってことも有り得るか。 しかし、藤堂兄はどこで学の存在を知った…
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