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あなたの世界の正解で

作者: アーヤ
掲載日:2023/06/24

「今の若い人はコミュニケーション能力が低い」とよく聞く。


「大人は理解力が無いよね」と。私はこう思うだろう。


 “能力”の定義は人それぞれだから、ここで追求するのはやめておこう。だが、私は少なくとも人並み以上にある方だと思う。


 作文などでは指定されたの文字数分でピッタリ書き終わることは出来たし、相手に伝える時、何が必要なのかは同年代よりも正しく判断して、説明出来ていると思っている。


 こうやって文を書き、それを発信するためにはその能力が必要なのだ。小説ではそれを「描写」と言うが、要するに「描写=説明」なのである。


 セリフ。名前をセリフの中に入れなくても分かるように、口調などを変えて誰が何を言ったのかの説明する。


 地の文。主人公の心の声の追従、移り変わりの説明。


 場面の切り替え。どこへ行ったのか、どんな所なのか、どんな状況なのかの説明。


 どこをとっても「説明」になるのだ。そして、私は「描写が分かりやすい。想像しやすい」とよく言われるのだ。声も名前も顔も知らない方から。よって、私は説明する能力はあると思う。


 なのに、大人はどうだ? 理解しようともしない、話を最後まで聞こうともしない。


 そのせいで、話を理解すらしていないのに、論点のズレた話をし、最後には「お前が間違っている。常識じゃない」と言う。


 いや、違う。何もかもが。違う!

 常識は問うていない。


 もちろん皆がそうとは言わない。少なくとも、私の周りの大人はこうだ。


 話を聞いてもくれない人に、誰が話しかけようか。

 時代遅れのアドバイスを誰が取り入れようか?


 今の若い人は、確かにあなた達が過ごした「若い頃」よりも年上と話す機会が減っているのは事実だ。


 だが、決して「コミュニケーションが下手」なのでは無い。「コミュニケーションしても意味が無い」と思っているのだろう。そうなったのは全て自分の責任だ。


 話しかけて欲しいと思っている方がいるのなら「自分の若い頃の話」ではなく、今の子の話を聞いてみるのはどうだろうか?


 若い子への「理解力」が無い。すなわち、土台となる「今の常識」を知らないのだ。


 学校に関しては全てが変わっている、と思っていいいだろう。


 今の学校の雰囲気、リアルの友達やネットの友達のあり方、そんなことも知らないで。どうやって理解出来るのだろうか。


「これが今の常識」だと言われても仕方がない。知らないだけだ。


 子供の質問に対して「常識」で片付けないで。    子供はそれを知らないのだ。


 なのに「そんなことも知らないのか」と軽蔑の目で見るのはなぜだ? だから自分の子供に言われるのではないか。「そんなことも知らないの?」って。


 もっと酷い話は、親を反面教師にして、子供の方が大人の考えになるパターンだ。随分と冷めた子供になる。そういう子供の育て方は、事ある事に常識を押し付ける事。


「子供らしく夢を見ろ」

「子供みたいな夢を言うな。現実を見ろ」


 そういう子供は、親が怒って泣いたってこう思う。


「ああ、これからこんな人と一緒に暮らさないといけないのか」


 悲しいから、悔しいから。泣いているのでは無い。未来に絶望しているのだ。これからの自分の時間が取られることを悲しんでいるのだ。


 そんな子供をどうやって救おうか。私の親は「自分のせいだ」と言ったが、笑える話だ。


 夢を言ったら全てを潰された。


「そんなの叶うわけない」


 本当のことを言ったら笑われた。


「そんなの常識だ」


 ――私みたいに「抗える子供」「抗った子供」たちは、あと何人出てくるのどろう。


 きっと、いや絶対、また邪魔してくる。

 後悔だけはしたくないでしょ!

 やりたいこと、一生やらずに終わらせるのか?

 あなたの人生なのに!


 どうか、そのまま屍にならないで!

 どうか、言い乗りにならないで!


 そんな常識なんてぶち壊せ!

 あなたの世界の正解で!

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 言いたいことはよく分かります。 しかし昔からあった問題で、つまりいつまでたっても年配者と若者の間の隔たりはなくならないのだと思います。 「こんなことも知らないで!」と言われると辛いですが…
[良い点] 相変わらず良い所を刺して来ますね! コミュニケーション不足、すでに私が幼い頃からあった問題ですよ? ただし、昔は言語化して他人へ投げ掛けられる大人も子供もいなかった!(苦笑) 昔の大人「…
[一言] >> 私みたいに「抗える子供」「抗った子供」たちは、あと何人出てくるのどろう。 確かに、最近は時代に取り残された所謂「毒親」に抗える人間が少ないように感じられます。結局親もどこまでいっても…
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