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所望する。

作者: 星野☆明美

その青年は、学校指定の制服ではない白の学ラン姿で、いつも手に竹刀を持っていた。

ある日曜日、彼はデパートの下着売り場に行って、店員に、「ぶ、ぶらじゃあを所望する」と言った。

店員は「お姉さんかお母さんのお使いですか?」と愛想笑いをした。

「サイズはミディアム、色は白或いはピンク」

「ミディアム?」

「大きすぎず、小さすぎず」

「なんに使うんですか?学芸会の女装とか?」

「いや、眺めるのもよし、自分で着けるのもよし」

店員がドン引きする。

「私がぶらじゃあを買うのに不都合があるか?」

「い、いえ」

青年は無事、買い物を終えた。

デパートの店員の間でえらい噂になっていたが、青年は飄々として、他の買い物などにもそのデパートを使っていた。

青年は学校では勇者だった。勇者は多少の奇行も致し方ないのかも知れない。

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