トラウマ
28歳くらい?あんまり覚えていないが伯母が亡くなった。私は葬儀とか大事にするタイプだし、フリーターだったから休みやすかったため通夜葬儀に行った。10何年ぶりに叔父叔母、伯父伯母に会った。母の姉が亡くなったちめ、形見分けに女性陣は2階へ、私と伯父たちは1階に留まった。伯父同士は仲よさそうに会話している中、なんとなく「そうですね」と相槌を打ったらビックリした顔をされた。私が会話に参加するとは思ってなかったし、入れてもいなかったとでもいうようだった。
その後母が教えてくれたのは、実は母の1番上の姉の旦那に父が嫌われているため通夜葬儀にも行くのに勇気が必要だったという。巻き込むなよ。
その話を聞いて思い出したことがあった。
父を嫌う伯父をAとしよう。
幼い頃私はAにすごく可愛がられた記憶がある。私も大好きだった。幼い頃といっても赤ちゃんから5歳くらいまでの間だ。目に入れても痛くないような可愛いがりぶりで、わがままも聞いてくれてたような気がする。いつも遊んでくれて、従兄妹とも一緒に仲良くしてくれた。
でも5歳くらい?物心ついた頃から笑顔になるまで時間がかかるようになった。いつも私に気づくとすぐ笑顔になって相手してくれたのに、目に入っても笑顔にならず、なっても相手にしてくれなくなったのだ。
極め付けもある。
母の実家が島でみんなで車で観光してたんだが、私は元々車酔いがひどくみんなの進行を止めて吐いていた。それを見かねたAがこっちの車の方が乗り心地いいかもよ?と乗せてくれた。今思えばその言い方も剣がある。うちの安物の車よりって意味だし。
乗せてもらっても気持ち悪くて止めてもらって道端で吐いたら「あの安物の車より乗り心地いいはずなのに」とかいうA。吐いて少し具合良くなった私は従兄妹と会話したりしてたが、その間にAはあろうことか私の父の悪口を言いだした。従兄妹の妹は「なんでそんなこと言うの?」と伯父を止めてた。私は当時悪口と気づかなかったがいたたまれない気持ちにはなった。それを見かねた従兄弟の兄はそっと私を家族の元へ帰した。
A以外はとても良い人たちだったが、Aのせいで私は「今は仲良くしてくれてるけどそのうち裏切られるかも」という潜在的な恐怖から未だに逃れられない。