表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

障害者就業

初めて障害者として入社。もちろん契約社員。ずっとフリーターで正社員経験ないからそもそも正社員で内定もらえない。そして身体障害者雇用は正社員募集滅多にない。精神障害者はもっとない。


鬱病で障害者就業とはいえ、かなり寛解に近かったのでフルタイムで契約。そのためか健常者と一緒の入社前研修を受けられた。同期は男性2人(支店配属)、女性も私入れて2人。女性はもちろん健常者だった。



その会社は精神障害者の理解をするというより、隠す方向だった。そのため、研修開始時の自己紹介で自分の障害について話そうとしたら「無理に話さなくていいですよ!」と人事の人間に止められた。理解してもらうなら話すべきだと考えていた私は混乱した。しかし精神障害者就業自体が初めてだったのでとりあえず言う通りにした。だから同期は私が健常者と疑っていなかった。


現場の研修が始まった時、女性の中で1番偉い28歳くらいの人が私と同期の女性に今後の説明をした。同期の女性には明るく話すのに私に説明する時は途端に声が低くなった。まだろくに私の人間性も知らないのに「精神障害者に偏見あるのかな?」と思ったが、たまたまかもしれないと思い直した。


あとでわかったことだが、精神障害者は配属先が決まっており、異動はないとのことだった。だからどこに配属されたかで精神障害者とわかってしまう。それなのに病気のこと隠すって矛盾してない?


配属されたところの先輩は、これも2ヶ月後くらいに気づくのだが発達障害持ちだった。本来は私と同じ精神障害者手帳をもらうべき人間。でも自覚がないし、周囲も指摘しなかったのだろう。入社して3年以上経つが未だに自覚なし。


そんな先輩の説明は意味がわからなくて大変だった。訳がわからないから違う角度から言い直し、解釈が合ってるか聞いてみるのだがイエスもノーも言わず、さっきと同じ回答がくるのだ。いい例えではないかもしれないが、定規を当てても線が歪む時「筆圧が強いんじゃない?」と言われたとしよう。そうすると逆も言える。「定規を抑える力が弱い」と。彼女に「定規を抑える力が弱いんですね」と言うとすると「そうだね」ではなく「筆圧が強い」と返ってくるのだ。


全く知らない業務は特に大変で、市役所とかに聞いて分かることなら電話して聞けばいいじゃんと思われるかもしれないが、精神障害者の扱いについて無知な社長が「電話するな。直接話しかけるな。」という命令を下していたため、意味のわからないことを言う先輩に聞くしか選択肢がなかった。


わからないからとりあえずやってみてチェックしてもらおうとしたが、何をやっても仕事が遅いからチェックお願いしてから1ヶ月かかる。それでミスがわかると私のせいにされる。


それを防ぐために「何か気をつけることとかありますか?」と聞くと「場合によって違うから一概に言えない」と逃げ口上する。お役所かよ。


フリーターでいろんな職場で教わってきたが、ここまで教え方が下手な人は初めてだった。あまりに辛くてググってたらADHDの症状にピッタリではないか。確信した。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ