ネタ2023
小学校のある女子は同じクラスの男子に自分達は元から完成された存在なのになんであいつだけ完成されてないんだとある男子にアイツの事嫌いだろうと同意を求めるがその男子は悪口は言わないでその女子の事を嫌いじゃない好きだと答えそれを聞いて机に突っ伏す女子。教師が教室に入ってきて授業を続けた。そのいつもは怒らない先生が生徒に叱責した。その時にこの教室に数学教師が入ってきて「いつまで授業を続けているつもりだ」と言った時に時計を見たが自分らの体の構成までにかかる時間から自分らが存在出来なくなる程たっていて一時間以上たっている事は確かだったが時計の針が見えるのにその時計の針の読み取る概念が綺麗さっぱり抜き去られているようだった。時計の針が動いていないのに時計の針が動いている音が聞こえるそれを不思議に思っているとその数学教師が「お前らは終わりだ」と言うとその教室事消しさられた。景カイは高校二年生の女子だった。学園の王子様的な存在のオーストリア人の同い年の子に恋をしていた。そんな時に学校の帰りによった大曽根の時にお尻が剥げた黒猫と郵便ポストぐらいの親父の声をした紋と会う、紋とは動く模様の事でその中の力を持った伝説の紋が「五代紋」といい教科書やニュースでも騒がれる存在だった。その猫にカードミラーを貰った。その親父と猫に背中を押される様に家でパソコンの前に座って謎解きゲームの参加のボタンを押した。するといつの間にか外人の色白の男子グラースが椅子に座って現れる事に驚くと試験会場の教室にいつの間に居た。その後イタリア人の男子ヴィンネツィアが現れた。その後試験会場がガンダム的なロボットビリヤードの会場に来ていた。その時居たグレゴリーの助言を受けてその後出現した攻撃を避けたのに見えない力に動かされいつの間にか乗っていたガンダム的なロボット事ビリヤードの穴に落ちるといつの間にか教室に戻っていた。その後、その教室の黒板が試験結果を話し始めると一位がグラースでドベがヴィンだった。その時言ったヴィンの言葉を過去の自分に重ねて憐れに思い皆が教室を出て行く中ヴィンに一言を言ってヴィンの白衣のポッケにある者を言って去る。その後学校の廊下でテレンスに会う。その後解った事はその謎解きゲームで出会った奴らの中に自分の小学生の同級生だった事、後この謎解きゲーム自体が自分と自分の世界を守る為に王子が仕組んだものだった。そして自分は人間では無い存在だった。
テスト中
全ての事に興味が無い。だから使うのだ。固定される。一定の位置に。
「あいつまだ終わってないぜ」
嘲る様に私を見て笑いながらもう一人の同じ小学校のクラスの男子に言う。
「またか。あいついつまで何やってんだ?」
と話しかけられた方も同じ様な表情をしていた。
「何であんな遅いんだ。たいした中身じゃねえし短けえし」
更に続けてもう一方の男子が
「俺達もう決定された完成されたのだろう何であいつだけ完成されてないんだ?」
と心底嫌なものを見るかの様にこっちを見てきた。男子二人は机に寄りかかる様に立ってこっちを見てくるが私はそいつらとちょっと離れた場所の席に座って黙々と机に向かっていてそいつらを見ていないのに何故そいつらの表情が見えるかというと当たり前に想像出来るというのもあるが本当に見えているのが当然なのだ。
「ねえあいつの事嫌いだよね」
とまた違った声で別の女子の声が聞こえる。そううちを疎んでいるのは何も当たり前だが男子だけじゃなかった。
「当たり前だが嫌いじゃない。どれも同じじゃな。これが流行りか」
とその女子に話しかけられた男子はいつもの日常会話の様に平然と何処か楽し気に言った。その女子は同意を得られると思ったのか一瞬無言になっていた。
「あいついつも同パターンじゃん」
と呆気にとられた様に男子が表情を消して言った。
ほんと同パターンだ。アイツはよくあるセリフでかっこつけていつも-私は机に突っ伏す。良く思われたいのなら失敗してるから止めた方がいい。私はあぶれ者なんかじゃない成功者だ。
「その場を誤魔化す為に強がった訳解らないセリフ言うの癖だな」
とまた今まで喋っていた別の男子が私の机のまじかで近づいて来て言ってきたがこいつのセリフには悪意はないので顔を挙げても良かったが今は挙げてやる訳にはいかなかった。
ガラガラガラ教室の扉を開ける音が聞こえた。先生が入って来た様だ。
「おはようございます」
と一言だけ言って入って来たのはとある科目の先生で机に突っ伏したままの私の方をチラと見たがそのまま授業を始めた。この先生は誰にでもこうでベテランでうちのこんな状態を見ても注意もしなかった。私の大好きな先生だった。でもこんな生徒一言ぐらいなんか言ってやればいいのに。それからもう始まってからかなり時間が経って頃結局うちはずっとこのまま机に突っ伏したままだった。それにしても相変らずクラスのみんなは隣の席の子らとかと喋り続けていた。一応席に座っているがただそれだけだ。
「今授業中だろ」
と先生が怒った。この先生がそういうのは今まで見たことがなかった。クラスがシーンと静まり返った。こいつらって静かになる事あるんだ。それにしてもなるべく恐く喋ろうとしているんだろうけど全然恐くないな。その途端思わず笑ってしまった。その自分に驚いてばっと顔を思わず顔を挙げた。先生も笑った途端思わずうちの顔を見ていた。
「え・・?笑ってるよ」
みんな小声でちょっと戸惑いながら半笑いで囁いていた。私は青ざめていた。どうしよう・・・。これじゃあ。なんか馬鹿にして笑ったみたいだ。その途端ガラガラと教室の扉が誰かの手によって開かれた。開かれた扉の先には今教室に私達に教えてたとは違う他の教科の先生が立っていた。だが今ままで私達に教えていた先生とは対照的に酷く無機質な表情で教室の中に居る先生の方を見ていたかと思うと
「その授業をいつまで続けるつもりだ。もうすでに一科目分の時間はとっくのとうに終わっている」
え・・・?教室の前の黒板の方の時計を見ると-あれ-時計は確かに見えるのに時計の針が消えた様にその時計を読み取る概念が綺麗さっぱりどっかに抜き去られていた。だが自分らの体の構成にかかる時間などから大体の時間をよみとる事が出来るのでそれから測れる時間からいっても私達が存在出来なくなるかもしれない時間程経っている事は確かだったが不可解な事は-
「時間が止まっているのに動いている・・・?」
と男子が驚いて言った。時計の針が止まっているのに時計の針が動いている音が聞こえる。これはもうどういう状態か解らなかった。そのみんなが戸惑っている時間を遮るかの様に先生が淡々と言った。
「必要の無い者は消すそういう規則だったはずだ」
何の事を言っているんだろ?
「消すって何をですか?」
とぽつりと同じクラスの女の子が言うがそれに先生は淡々と-
「お前らは終わりだ」
と言ったかと思うと教室全体がその一瞬で見えなくなり意識すらもう何処かにやられた。もしかして先生これを防ごうとしていた・・・?それと、もしかして私が机に突っ伏している理由解ってたのかな・・・?
× × ×
うちは高校二年生の性別は女。名前は景カイ。肩までかかる髪が風でなびいた。髪もうそろそろ切ろうかな。学校の校門の前に沢山の人だかりが出来ていた。
「これ食べて下さい・・・!!」
とうちと同じ高校の制服を着た女の子が何かお弁当の様なものを爽やか笑みのうちらと同じ制服の長身の男の子で明らかに日本人ではない顔立ちで物腰の柔らかい笑みでまるで王子様の様な子に渡そうとしていた。その他の子らも女の子で次々と何かをその子に渡そうとしていた。
「またかよ・・・!!邪魔だ。退け・・・!!」
それに忌々し気に舌打ちをして男子達はそれを押しのけて校門を通って行った。
「申し訳有りません。気を付けます」
とそれににこやかに謝る確かオーストリア人の男の子。忌々し気そうにしていた男子達も顔色がそれに呆気にとられて忌々し気な表情が消えていた。凄いな男子もこの子には敵わないな。それにしても-うちはその子を中心にして集まる人だかりを振り返りながら校舎の方に進みながらその子の顔を見ながら、こういうのって漫画やアニメじゃなくても本当にあるんだな。あの子のグッズとかあったら欲しいな。昔のアニメとかで男や女の子が学校のアイドル的な存在の子の写真とかをクラスに売り歩く奴が登場するけどそんな奴現実にも表れないかな。自分の教室に着いて暫く経つと前やったテストが返ってきた。ああ。悪い。こんなんじゃ最近流行っているのが謎解きゲームというものがアニメとコラボして明治村や遊園地や何処かの商業施設などを貸し切ったりしているのがやっていてそれを一階だけでもいいから行ってみたいと思っているが普通の人なら友達同士で行ったりして解らない問題を相談しながら解いていくのだろうがうちは友達が居ないのでそれも出来ないだから一人で行かないといけないだが一人で行ったとして問題が解らなかったらその場でぼっとして刻々と時間が過ぎていき一人だけ問題用紙を見てぼっとしているのか・・・?入場料も確か三千円ぐらいとられるだろうしそれが勿体ないしだから一回もまだ行けてない。だが今その謎解きゲームに行った事のない人はいない程流行っている。それは謎解きゲームに行った行かないで学校の内申点とか将来の就職に有利になる程この世は出来ているのだ。ああ。一回も行った事の無いうちは将来が不安だというのもあるがそれ以上にそこで売っている限定のアニメのグッズが欲しくて堪らない。大抵謎解きゲーム限定の書下ろしだったりする。そう思っていると前の女子が持っていたのが謎解きゲーム限定の進撃の巨人の下敷きだった。いいなあ。それ申し込もうと思ってコンビニまで行って結局止めた奴だ。どうしよう何とかならないかなやっぱり一人で行こうか、それとも誰か一緒に行ってくれる人いないかな。クラスでは-居ない。
「じゃあテストの解説も終わったし残り時間授業やるか」
と先生の声が聞え我に返った。やば・・・!!何とか赤ペンで解答と黒板に書いたちょっとしたのは書いたけど全然話し聞いてなかった。
「じゃあ。有名な世界の五もん研究についてやるぞ」
先生が言っているのは、世界各地に広がる紋章の中でもっとも強い五体の紋章の事である。先生の言葉で反応したのか黒板がテレビに変わりニュース映像が映し出された。その映像を見てうーん、面白綺麗だな。上空を巨大な大体アニメのエヴァンゲリヲンの使徒ぐらいの大きさだった。生きる模様か・・・。自分の下敷きを見る。だが生体が全部まだ全部明かされていない為もんと断定しない書き方や呼び方をしている。うちは下敷きを見る。もんの写真が載っている下敷きだ。うちはシャープペンで模様を描き始めた。そこに丸い目とゲゲゲの鬼太郎がよくやっている口笛を吹くときの口を描いた。出来た・・・もんちゃん。そうだ。学校の帰り大曽根のブックオフよってこお。その後コンビニに寄っていたら辺りは暗くなった。ブックオフの方は人通りの少ない街灯も少ない所だ。そこに黒猫が現れた。足に擦り寄ってきた。右側のお尻の方に人間の赤ちゃんぐらいのハゲができていてちょっとピンク色になっていた。可哀想どこかで擦れたかな。よく見たら首輪も付いていた。お腹空いているのかな。鞄にコンビニで買ったお弁当の空が置いていたのでそれを猫の近くに置いてそこから離れた。食べ物は何にも持って無いお弁当の空に付いているソースでも舐めるからいいよね。暫くそこで歩いた所で
「おい。お前」
野太いオジさんの声で呼び止められた。それで振り向くと
「ゴミはゴミ箱以外の所に捨てていったらいかんわな」
と模様の様な光の様な物体が口・・・!?に咥える様にしていた。大体ドラえもんのどこでもドアくらいの大きさで形もそれぐらいだった。
「御免なさいーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは驚いて叫んでいた。するとその横からさっきの黒猫がやって来て口に何か咥えていた。その状態で足に擦り寄ってきたかと思うと下に何か置いた。
「え・・・?もしかしてくれるの・・・?」
うちはそれを静かに拾うとこれは-カードミラー・・?裏は何も書かれていない白・・・?いやこれは-透明-かと思うと白に戻った。テスト悪かったから沈んでいたけど猫からこれ貰えたからいいか。うちはそれを制服のポッケにしまうと
「寄り道せずに帰れよ」
と言うもんの横にはさっきの黒猫も並んでいた。
「ありがとね」
とうちは手を振って帰った。暫くとことこゆっくり歩いていたがスカートのポッケに手を突っ込むちゃんとある・・・。漫画のサイン色紙とか程のレア度じゃないけどなんか小さな幸せ。うちは思わずニンマリした。その後家に辿り着いた。
うちは学習ディスクの上のパソコンに座って居た。謎解きサイトの画面をじっと真剣に眺めていた。嫌な学校も無遅刻無欠席で一人ぼっちだけど何でもやってきた。何だってやってやるんだ・・・・・!!うちは謎解きサイトのクリックボタンの申し込みをクリックしていた。申し込み完了しましたと表示が出た。申し込んでしまった。やった・・・!!生まれて初めての謎解きゲームやった・・・!!ついに謎ときゲームデビューですよお。難しく考える事なかった。超簡単な問題が出るかもしれない。というか心配してした損した。みんなやっているからそう難しい問題出す訳ないんだ。すると机に置いて有った今日猫に貰った鏡に自分の顔を映して見た。このカードシンプルに可愛いな。
「へへへへ」
うちは笑った。
「いいでしょ?」
うちは思わず自分の部屋で今は誰も居ないがそう言って椅子に座りながら後ろを振り返って見る。
「自分が?」
と色素の薄い髪の毛冷たい瞳、皮肉気な笑み色白な肌の高校生ぐらいの制服の外国人の男の子が椅子に座っていた。
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは思いっきり叫んで居た。
「ここは何処に見えている?」
とその男が言うと-部屋全体が色の抜けた様に白くなったと思ったら今度はその逆に色が付き始める。
「あれ・・・?学校・・・?」
するとうちの部屋の椅子も学校の椅子に変わって居た。
「教室か。いいね。何か落ち着くよ」
とちょっと楽し気な感じの声にびくっ・・・!!として振り向くとそこにはまた一人増えた。外国人の男の子で制服の上に白衣を羽織っている。
「ここで何してるの・・・?」
うちはちょっと恐る恐るその白衣に向かって言った。初対面の人にはうちはいつも敬語だが、不審者には敬語を使う必要は無いと思うのだ。だが見た目は不審者には見えないな。何処かのアイドルより-
「神にでもなったつもりか----!!!!!」
と思わずそいつに向かって言った。
「ゲームの話?僕ゲームならよくやるよ」
何でゲームの話になるんだ。うちプレステ2のギャルゲーぐらいしか持ってないしあんまゲームやらんわ・・・!!
「謎解きゲーム」
と白い方が言ってきた。
「何でそれ知ってんの・・・?」
うちは顔面蒼白になりながらそう言っていた。
やっぱりコイツらに部屋に盗聴器でも仕掛けられてたんじゃ・・・!
「その会場だ」
とその白は顔色を変えずに言った。
「え・・・・?審査員の方でしたか?すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませすみませんせうすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみ」
とうちは何回か白にぺこぺこ謝った。
「私だけレベルが上がった」
と白が皮肉気な笑みで白衣に向かって言った。
「僕はこれからレベル上げるとこだけどね。これ謎解きゲームのグッズ販売で買ったシャープペン」
と制服の右ポッケに右に刺してあったであろうのを見してきた。親父仮面は謎解きゲームとコラボしているアニメの脇キャラだった。これ買う人いるんだ。いやまて小学校の頃魔法陣グルグルで女の子はククリの絵をよく自分のノートとかに描いてたけど男子達はキタキタ親父の絵を描いていたっけ。男子ってこういう面白いのやでかいのや変わったの好きだよね。だがうちはキタキタ親父は大好きだが親父仮面はいまいちだった。
「負けず嫌い・・・!!ガキというかアホ・・・!!」
と思わずツッコミが声に出てしまった。うちはそういいながらシャープペンをカチカチして遊び始めた。
「気に入ってる」
と言いながらうちを見ながら白衣は言ってきた。うちが親父仮面のシャープペンを気にいったと勘違いしたらしい。
「私達以外は-三人しか居ないんですか?」
とうちはシャープペンをカチカチならしながら白に聞いた。
「三人以外見えないか?」
え・・・?ドクドク心臓が高鳴る。まだ他にも本当は居る・・・!?
「個体の形態がそれぞれ異なるから見え方が人によって違ってくる」
え・・・?あ・・・そうだ。スタッフさんだからその設定・・・いや違う・・・。学生の内申書や就職がこの謎解きゲームで決まってくるのは・・・。自分の保有している能力によって見え方さえ違ってくるそれが現実の世界なんだ。
「こっちが恐れているのがそれともあっちか」
え・・・!?違ったそういう事・・・!
「なんにしろ。全員見えてないとゲーム面白くないよね」
と何か白衣が白衣のポッケから何かを取り出した。それはカードだった。イタリアの国旗・・・の柄・・?アレ…カードじゃなくて-そのカードから出た光が辺り一面の白を焼いて-
「貴方何処の団体の代表のお方?」
と声が聞こえた時には当たり一面もうすっかり普通・・・?いや普通以上に高級なテレビとかで見るお城の舞踏会会場に人が沢山所々に居た。その中の一人のツインテールの金髪のゴスロリ風の黒いドレス風の黒い制服-お姫様だ。いいな。うちもこんな感じになりたかった。
「え・・・?うちじゃ駄目ですか?」
うちはやっとスタート地点に行けたんだ。こんな所で駄目になるなんて絶対嫌だ。
「ここにいる皆様方は何かしらの団体に所属している方の代表ですわ」
と姫は言うが-嘘・・・?殆どの人が皆-
「謎解きゲームに参加している全部が?じゃないと参加出来ないんですか・・・!?」
うちは恐る恐る聞いた。
「ええ」
とさらりと言ってきた。そんな・・・あののうのうと平凡な話しを何が楽しいのかキャッキャッと話しているクラスの連中が何らかの団体に所属していて、いや学校全体がだ。一人一人がもう自立していてもう就職できている・・・?うちを除け者にして-何でうちに誰も教えてくれなかった・・・!!先生もなにもかも・・・!!!明るい所からいきなり暗い所に落とされた様な気がした。
「へ?そうなのか。俺今から入るわ」
と男の子の声が聞こえるが下をもうすっかり向いていたのでもう何も見えなかった。
「何言ってますの・・・!?あなた大嫌いですわ。最高峰クラスの所にいる癖に・・・!!それとも記憶が消えるああ。あなた様はもう最初から脳などありませんものね。考える力さえも」
ある信頼関係が成り立っているから言える言葉だ。それより-大嫌いそんなの解ってたけどうちはある程度あの学校で何かを期待していた・・・?
「でえ?どこ?どこ?勿体ぶらずにおしえてよん~」
とちょっとおっとり系の間延びした喋り方の赤毛のアンみたいな三つ編みの女の子がうちに話しかけてきた。ああ。謎解きゲームの業務的内容で聞いてるだけか。でももうこんなに人に喋って貰えるチャンスがないかもでもどう返したら・・・?
「この場にいられないのにいられる存在か」
と聞き覚えのある声にみんな一同何故か困惑した。
「今の聞いていると団体に所属して無いと仮定すると一人でそれだけ分の存在なんだ」
と真顔で言う白衣はさっきの楽しそうな雰囲気とは何か違った。
「時間が勿体ないわ。早くゲームを始めるで!」
と一人のマントを制服の上から着たやっぱり日本人とは違う風貌の男の子が言った子も含めて皆は焦り始めて其のマントの子が何か-カードミラーを空に向かって投げたかと思うとその次にマントを投げてその鏡を覆い尽くすと視界が暗転したかと思うと
また白の世界にうちも含めて数人が残っただけだった。
「余裕が無い奴らだ」
と白が言うと
「ねえ何でうちらだけ残ったんだろ」
とうちはもうさっきの状態とは違う何か何も思わないいつもとは違う感覚に陥っていた。
「さあ。何かやりたい事があったからだろ。がもう私はあっち側に行く」
「え・・・!?行くの・・・?」
とうちは慌てて言うと
「余裕無いんで」と皮肉気な笑みを浮かべていつの間にか消えていた。何の為に白はここに残ったんだろ?もしかして-うちは残りの二人の方に向く。
「うみだよ。団体名。うち1人だけどすっごいからよろしくね」
とうちは二人に向かって微笑んで言った。もう同世代の女の子に喋りかけてもらう事や話す事は無いかもしれないいつ最後か解らないさっきので思い知らされた。ツインテールの子と三つ編みの子に言う。二人はきょとんとした顔して
「それが言いたかったんですの?」
と不思議そうにツインテールの子がうちに聞いてくるのでうちは顔を赤くしながら俯きながら
「うん・・・」
とそれをみてツインテールの子と両三つ編みの女の子は顔を二人で見合ったかと思うと
「本当すごいねえ~ここは一応人生を左右する現場だよ。やっぱ。大物だね」
と冷や汗マークを顔に貼り付かせながら口はむにゅ口にしながら
「そんな感じでこれから心配だよ~皆自分の事しか考えてない様な冷血人間ばかりだから気をつけてよお」
と両三つ編みはのんびり言ったかと思うと
「同感ですわ。皆敵ですわ。でなきゃ生き残れませんわ」
と顔を氷の女王みたいな顔つきに一瞬なった。
「なんてやっぱりゆるいよお~」
と両三つ編みの子がむちゅ口でウィンクすると
「ああ・・・!!狡いですわよ。わたくしの方が余裕ありますわ」
と口をちょっと尖らせながら言うと
「うち負けないかんね」
とうちはえっへんと胸を張って根拠のない自信で言うと
「ええ」
と姫がそれに微笑すると
「なんちゃって本当はみんな最初から敵じゃないんだけどね」
とガラっと上目使いで表情を消して両三つ編みは言ったかと思うと自分の三つ編みからそれを束ねてあったゴムについているチェスのマスコットを引き抜くとそれを自分の制服の中からカードミラーを取り出すとそれを思いっきり上から突き刺すと
パリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
と鏡が割れた様な音が空間全体を支配するとそのうちらを含めた空間ごと粉々に砕け散った衝撃で意識が一瞬なくなったかと思うと気がついた時にはあれここは-?うちは辺りを見渡した。ここは-まるでロボットアニメで出てくる様なコックピットだ。でもうち以外だれも居ない。どうしよう・・・?またうち迷子に・・・?いやもう高校生だから迷大人?うちはさっきまでのうちと違っていつもの不安が押し寄せてきた。やっぱ。うち一人なのに一人じゃなんにも出来ないじゃ・・・。いや違う・・・。今日のうちは一味違う筈だ。うちは目を自分を落ち着かせる為に目を閉じてみた。一休さんがやっているからだ。すると一つの事に気が付いた。そうだ。さっきから謎解きゲームの始まりから物語が動く鍵は-物語なんてちょっと中二病みたいでいやだが、大好きなアニメやラノベの世界ならこのいつも絶え間ない不安から救ってくれるんじゃないかなんて思うのだ。自分のスカートのポッケに手を突っ込んでそれを取り出す。カードミラーだった。その鏡を覗きこむと自分が今置かれた状況がもう全体像が頭の中に直接入りこんでくる。うちは今ガンダム的な巨大ロボットに乗っている。わあ。凄い。やったあ。うちアニメの主人公に成れたんだ。いや主人公なんかじゃなくていい。いいんだ。うちは幸福感でその操縦席に寝そべった。
「コラ。起きろ」
びくっいきなり聞えた渋めの男性の声に驚いた。がこんな乱暴な呼びかけの言う事を聞いてやるうちではなかった。うちは無視をして寝る事にした。
「そうか。仕方ない奴だ。声を変えてやるか」
阿保か。コイツ。声を変えるだけで動いてやる程ケイちゃんは甘くはなかった。お前の印象は最悪なんじゃうちを今動かせるとしたら-うちは学校の王子の姿が頭に浮かんでいた途端ガバッと起きていた。
「貴様テストでものうのうと寝ているつもりか?」
とおっちゃんが白の声で言ってきたが興味はなかった。
「遅いよ。もううち起きてるし」
とおっちゃんに適当に返事をしていたがおっちゃんが誰がなんてもう最初から興味なかったのかもしれない-うちは今猛烈にある考え方に支配されていた。
「この試合でいい結果出して有名になったら王子様にいい風に思って貰えるかもーーーーーーーーーー!!」
うちは舟を漕ぎ始めた。
「海出動!!」
行け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ロボットが走り始めた。何これ、さっきまでびくとも動かんかったのにそれにもう視界がもうロボットと一体化していた。何これ・・・?精神力の問題だった・・・?それよりなんじゃこりゃこれはまるで-
ドビュ!!とその瞬間ロボットがもの凄い速さで吹き飛ばされてったのが見えたのでそれを思わず振り返ると-
バガ-------------------------------------------------------------------ン
と強い衝撃音と共にうちのロボットの横を吹き飛んできたのが角の巨大な穴に落ちた。
そうだ。これはロボットの球に見立てたまるでビリヤードの様な光景が広がっていた。
「あ。さっきのぼーとした嬢ちゃん。相変らずぼーとしとるわ。本当にそれでいいんか?」
とうちの前方をさっきのマントがうちと同じくらいの大きさの巨大のロボットに乗って現れた。何故ロボットに乗っているのがそいつだと解るのかというのは声だけじゃないこのカードミラーの影響でもう視界として見えてるに違いない。うちはその途端また、青ざめて立ち止まった。また振り出しに戻っていた。いや振り出しなんかに戻っていないうちはキッとマントを見て
「ルール解らないから教えて下さい!!!!!」
と大声で言い放って言った。
「何言っとんねん。何で敵に教えなかん!と言いたいとこやけど普通はみんな知ってなきゃ本当は変やな。実はわてもルールよく解らんのやわ。いつの間にかここに居たもんで。だから適当にここに居ったもんからひとまずビリヤードみたくあの穴に多く相手を落としたもん勝ちって事で仮定して勝手にもう始まっとるわ」
と割と親切にすんなり教えてくれるが
「あの敵ってどこですか・・・?」
マント以外のロボット以外どこに見えない。
「嬢ちゃん。本当に強いんか・・・?それじゃまるで牛乳パズル並の視界やん」
え・・・?他の人には普通に見えるのかな?
「牛乳パズルとは?」
牛乳プリン食べたい。
「思いつきで適当にかっこつけて言っただけや」
かっこよくねー。
「今牛乳プリン食べたいと思ったやろ?」
と真顔で聞いてきたので・・?
「何で解ったの?」
とうちはおそるおそるマントに聞くとマントが何かを言いかけたので
「ストップ!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは手で制した。うちは暫く考えたのに
「マントといえばスーパーマン。スーパーマンといえば空を飛ぶ。空と言えばから、だからからっぽの中から何か読み取る能力的な」
とうちは考え過ぎて頭に皺を寄せながら言った。
「嬢ちゃん。意味解ってないで適当に何か言いたかったんやな」
と真顔でマントが言うと
「あの。こんな所で長い時間油うってる暇あるんですか?」
とうちはマントに向かって言うとマントは暫く止まっていた。やば。あんまりこういった感じで話した事なかったらつい面白くて思わず調子こいちゃた。やば。怒った。
「やば。くるわ。避けな」
と落ち着いた感じで言うとどっか行こうとしたので
「待って何処行くんですか?」
とうちが慌てて聞くと
「嬢ちゃん。多分わいの敵になりそうもないから教えといたるわ。真ん中今から一直線に敵の攻撃がくるから、真ん中は避けて逃げやあ」
と言っていたが訳も解らずにぼっとしていると
「解った。わてが右に逃げるから嬢ちゃん左に避けるんや」
と言いながら右にタンと跳躍しながら飛んでマントのロボットは加速し始めた。うちはそれを見ると左にちょ・・・・こちょ・・・・こ歩き始めた。
「遅そ!出来るだけ遠お逃げえ」
とあっちで言っているがどうせ中二病のかっこつけだろう。本当にこないかもしれない。それに来た所でどこに逃げても無駄な気がした。
ダン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と凄い音を立ててうちのすぐ横を光線が真っ直ぐ走った。するとそれに当たった大勢のロボット達が現れてふっ飛ばされて奥の右、左の穴にそれぞれ
カンカンカンカンカンカンカ-------------------------ンとロボット同士が衝突しながら穴に入っていくのが止まらなかった。何で止まらないんだ。ビリヤードの玉ってこんなに多かったっけ?それにしてもふっ飛ばされて穴に入るだけで恐いのかと思ったけどたいした事ないな。それにうちでも避けれ・・・え?マントなんで後ろ向きに飛んでるんだろ?穴に落ちていくロボットが見える様にかな。ん?うちも後ろ向きに飛ばされていた。え・・・?うちは後ろを向いた。嘘・・・?当たり前だがうちが見ていた方にも二つの穴があるならこっちにも穴が無い訳がないが
ガッコン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
あ。マントが後ろの穴のうちからして右の穴に落ちた。うちは、左の穴に落ちていた。そえから暗転すると、あれ?ここは-?ん。普通のサイズのビリヤード台がうちの前に置いてあった。辺りをチラチラ見ていると普通の教室だった。それに大勢の人が集まっていた。あれ・・・?あの舞踏会で居ただけの人数入るかな。あれ・・・?でも教室ってこんなに広かったけ・・・?
『結果発表』
と教室全体から声が響いた。校内放送・・?いやこれは黒板の方を向いた。黒板に口があった。びく・・・!!いやこれはこれでいい・・!!黒板星人なんか気に入ったが・・・それを喜べないのが凄い不安が押し寄せてきているからだった。これはテストが終わった時の感覚に似ている。また出来なかった・・・!うちは黒板をただ死んだ目で見つめていた。
『最優秀者と最下位だけ発表する。それ以外者は何も影響されない』
え・・・?二人だけ言うの?どうしよう明らかに最下位ってうちじゃん・・・。うちは青ざめた。心臓がドクドク言い始めた。皆の前で言われるの・・・・!!
『最優秀者のフランスは体の一部を与える』
とスポットライトが当たったのは白だった。冷たい目と冷たい表情だった。白の真顔ぽいけど今その表情は氷の王みたいにみえてうちは-さっきちょっと喋ったけどもう住む世界が違うもう話す事もないだろう。それにしても・・・?代表って国の事・・・?やば、うち関係ないうちって明らかに部外者じゃん。それにしても体の一部ってうちは何か怪しい宗教団体に来ているのだろうか。いや違うじゃん。これはアニメコラボの謎解きゲームじゃんアニメぽく言っているんだ。やった。こういう系のアニメ好きというのは現実逃避だった。次はいよいようちが言われる番だ。逃げたい。でもまだグッズとか買ってないし、それに最後まで居たら参加賞とか何か貰えるかもしれないし。
『最下位イタリア』
スポットライトが当てられたのは白衣だった。こんな事言われたらうちは目に涙がたまって泣きそうになるかもしれないが、全く顔色を変える様子はなく動じていないようだった。なんか最初楽しそうな雰囲気のうちでももしかして気がるに話せる感じかなと思っていたがやっぱりうちとは住む世界が違うのかなと考える次元の雰囲気を出しているが、最下位ってやっぱり馬鹿なのかな。それより-え・・・?うちじゃない。やったあ。やったよお。うちはぱあああと明るくなった。
『じゃあ。体の一部を奪うが何か言う事あるか?』
と黒板の何の意味があるのか異常な問いに白衣が
「結構出来てたと思ったんだけどな」
と言った。
『次にフランス、イタリアに対して何か一言』
と言う黒板のフリに一瞬白は動揺した顔をした様な気がしたがそれを戻して皮肉気な笑みで
「全てが逆だ」
と一笑した。
『では解散。謎解きゲーム今回の課題は犯人が誰がを当てる事。では解散』
え?謎解きゲームってこんだけ?それになんか脳トレ的な謎解きゲームの問題が出てない。それに何で謎解きゲームは終わったのに何で課題があるの?もしかして犯人が解ったらインターネットでその答えを入力して抽選で何か当たるって奴かな・・・?それより-出来てたか・・。小学校の頃。給食の器をジャンケンで負けた人が器を返しにいくというのがあってジャンケンしたらうちが一番始めに勝ってそしたらその時、うちが何故か器を返しに行く事になったうち的には胸が疼く様な事を思い出した。白衣の方をチラと見た。そしていつの間にか白衣の近くまでやって来ていた。うちは白衣のポッケにあるものを手を突っ込んで入れ込んだときに白衣がこっちを見たので
「アンタを名探偵カイちゃんの助手。ワトソン的な立ち位置に任命する」
と言い放つと白衣は驚いた表情をしていた。何も言わせないうちに教室の入り口を走って出ていた。アイツもあんな表情するんだ。もう会う事ないだろうけどあばよと思っていたらいつの間にか自分の部屋の椅子に座っていた。するとある事に気がついた。制服のポッケを探ると親父仮面のシャープペンが入っていた。ヤバ。返し忘れたとカチカチとシャープペンを鳴らしながら相変らずごついなあと思った。
× × ×
朝、学校の教室の前までくると隣のクラスの廊下の方で人だかりが出来ていた。また恒例の女の子が王子にプレゼントを渡すタイムだ。うちは自分の制服のポッケから何かを取り出した。アイドルマスターの女の子ボールチェーンだった。学校のアイドルだからアイドル繋がりで持って来たけど、うちはそれを青い顔して見た。王子様に渡そうと考えていたが何を考えていたんだ。昨日のテンションで何でも出来るテンションで持ってきてしまったが、王子様がこのアニメを観ているとは到底思えなかった。あ。そうだ。人が通りかかったので
「あの・・・。すみません」
うちはドキドキして声が小さかったがその外人の男子は止まった。狼の様な最初もののけ姫がアシタカに会った時の表情をしていた。あれこんな男子いたらミーハーな女子軍団が多いこのアニメみたいな学校だからほっとく訳ないが見た事ない上にそれよりこの冷たい表情というか無表情というか声を掛ける人違う人にすれば良かったというかよりによってこいつの時によりによってこれを持っている。というかこいつ何か腹立ってきたな。
「これあの方に渡しといて」
とぶっきらぼうにそいつに言い放っていた。嫌な奴にどう思われたっていいという事で開き直ったのだ。そいつは一瞬そのガシャポンを見たかと思うとそれを捕っていきなり王子の方に向かってそれを投げた。え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ここからじゃどうやっても届かんやろ。こいつやっぱ。極道だった。止めときゃ良かった。涙が目に溜りそうになる。
パか---------------------ーーーーーーーーーーーーーーーーんとそれが王子の頭に当たった。
ガーンうちは青ざめた。その瞬間王子がこっちを見た。
「なにやってんのよ!」
と女の子がこっちを見て来る。うちは青ざめて思わず、隣りの極道を見た。うちはそれを見て止まった。腹を抱えて可笑しそうに笑っていた。うちはそれを呆気にとられて暫くみていたが我に返って急いで自分の教室に走って駆け込んだ瞬間に担任の先生も入って来てホームルームが始まった。自分の席までとぼとぼ歩いて座った。もう終った。
「可愛い。マスコット有難う御座います」
とすぐ隣で声が聞こえたかと思うと、横を振り向くと隣の席に王子が座って微笑んでいた。
「!!!!!!!!え・・・・・!?」
とうちは驚きの余り声を挙げていたと同時顔が赤くなっていたのが自分でも解った。教室にはうちと王子の他に誰も居なくなっていた。
「鏡を出していただけますか?」
と王子が言ったので急いでポケットから出してあの猫から貰ったカードミラーを差し出した。王子はその鏡に自分を一瞬映したかと思うと
「何見てんだよ」
と言ってきた隣りの席の男子は王子から元のクラスの男子に変わっていて教室もすっかり元に戻っていた。いつもならその男子の言葉に気ずつくが今は全然気にならなかった。なんか昨日の謎解きゲームといい続けていつもの終わりの結果がいつもと違った。うちがいつの間にか持っていた鏡。おもむろに裏を向けて見ると日の丸が書かれていた。あれ?王子がもしかして?これを?何でもいいや王子がくれるもんなら何でも一生大切にしよ。と学校の終った帰り久屋大通りにスッキップで歩いていた。ん?建物と建物の隙間に猫が居た。うちは立ち止まって猫の顔を見た。するとその瞬間猫がボンと膨らんだ。あれ・・・?今・・・ちょっと大きくなった・・・?うちは携帯をしまい肉眼でその姿を覗いてみた。ん・・・?解らない元からこんなんだったかも。
そういえば謎解きでも見え方の違いとか何とか言ってたけどうちは全然見えなかったっけ・・・。みんなには何かがちゃんと見えていてもう犯人とかも見えているのかな・・・?でも殺人事件も起ってないのに何だろう・・・?犯人って・・・?それに何かあの謎解きゲームって完結してなかった事なかった・・・?
『もんが出た・・・・!!!』
遠くの方で大声がした。そうすると薄暗くて人気が居なくなっていたのにいきなりうちのの横を大勢の人が絶え間なく横切った。え・・・?紋が出たの・・・!?やった・・・!!見たい・・・!うちはその人の走って行った方へと全力疾走をした。
そこには名古屋のテレビ棟の上の方に太陽の横にそれを真似するかの様な同じくらいの大きさの点が浮いていた。かと思うと映像が切り替わるかの様に名古屋のテレビ棟から高さ540メートルのロシアのモスクワにあるオスタンキノ・タワーに変わっていた。テレビ・のラジオ塔である。この現象は当たり前の日常である。全世界が同じ所にごちゃまぜに重なって皆一緒に暮らしているのだ。一応存在の区分として解り易くなっているのが学校だ。一クラス事は一国の国で。廊下はその移動手段だが、遠くなったり近くなったりする事もあるが大抵は普通の学校と変わらない人間が歩いていける距離にある。でもこれと似て国がごちゃまぜに存在している時も学校である。いつからだろうこんな感じになったのはいや最初からか。
「あれどうしたら捕まえれるのかなあ?」
と近くにいた群集の一人の男の人が言った。え?あれって捕まえれるものなの・・・?
「簡単だよお~壊しちゃえばいいんだよお」
とのんびりとした女の子の声がしたら振り向くとそこにはあの謎解きゲームの三つ編みの子がいたかと思うといきなりまたあの時みたいに三つ編みを結っていた。髪飾りを解いて制服のポッケから出した、カードミラーを取り出したかと思うとそれにまたその髪飾りのマスコットのチェスのピンをミラーに突き立てていた。するとその黒い点の近くにそれと同等の大きさのチェスの駒が出て来てその点にぶっ刺さったかと思うと-
バ----------------------------------------------------ンと凄い爆発がしたかと思うと爆発音がしたかと思うと当たり一面を白煙が支配したかと思うとそれが明けると黒の点がさっきより大きくなっていてだが所々にヒビがあったかと思うとそれがボロボロ崩れ落ち始めた。
「やったあ~。もうちょっと大きくなればって思ってたから描き直してみたよお」
とウィンクしながら言う三つ編み。アニメ声だなあ。普段のうちなら嫁に欲しいとその姿に見惚れていた所だが-
描き直す-小学校の頃うちはお気に入りのオニューのノートに大好きなセーラームーンの絵やタキシード仮面の絵を沢山、ウキウキしたキラキラした気分で描いて描きおわったら自分の机の所にしまって教室を出てトイレに行って戻ってきたら男子がそのノートを出してみんな掛かりでそれに落書きしていた。男子が去った後そのノートを見たらうちの描いたセーラムーンは牙を生やされていたりわざと変な鼻とか付けられていたり黒く塗りつぶされていたりバッテンが描かれていた。その落書きを必死に消しゴムで消そうとしたが筆圧がすごくと痕が残った。さっきまでキラキラした世界がまるで黒く塗りつぶされたみたいだった。
「あれ・・・?あの黒い点・・・?赤くなってない・・・?」
と群集の一人の女の子が言うと
びーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
と凄い光がその赤の点から発せられたかと思うと
ジュ!!と何かが燃え尽きた音がしたかと思うとそこにいた人々の大半が跡形も無く消えていたと同時に生き残ったそこに居た人の悲鳴が響き渡った。
「捕まえて使役する事も出来たけどもうこうなったら殺るしかないね」
と目の据わった目でそれを見てた三つ編みが言うとミラーカードを下に落として叩き付けたかと思うと
パリーーーーーーーーーーーーーーーーんと何かが割れた凄い音がしたかと思うと上空の空が鏡の様に割れたかと思うとそこからガンダム的な黒い装甲のロボットが現れた。
「こっきだ・・・」
とそれを見て群集の一人が呟いた。三つ編みがあれに乗っている。そういえば、三つ編みはあの赤いのを殺すと言っていた。あんなの三つ編みが殺れっこないでも-うちは心臓が張り切れなそうなぐらい何故だかドクドクいっていた。三つ編みがロボットの手から黒い模様なものが発せられるとオスタン・キノタワーと同じくらいのチェスをその赤い点に迫ってそれに叩き付けようと-
『子供が食べている途中でしょうが・・・・・・!!!!!!!!!!』
と怒鳴りながらうちは白い巨大なロボットで手を広げて制していた。あれ・・・?うちロボットにまた乗っている。それに-うち-
『へえ~!?ちょっと・・・?どうゆうことお~!?』
と困惑した様子で三つ編みが言ってくるが
そんなんうちにも解らなかった。
『この子なんとか治せないかな・・・?』
うちは顔を青くしながら思わずそう漏らしていた。
「え~・・・?こいつを治す~?人も死んでるんだよお?」
と言う三つ編みの声がしたかと思うと-
うちのロボットの腹に空洞が出来ていた。
「このお馬鹿~!!!!!!!!!!!!」
と三つ編みの怒鳴り声がした。後ろの赤い点が発した光線だ。本当に馬鹿だ。他の人が殺されているのにうちみたいのなんて余計-でも何か嫌だったんだ・・・。怖く警戒するのが・・・。それより何でうちまで・・・?うちは自分の腹を見た。べっとりと血が滲んでいた。うちはロボットと同時に床に倒れたと思ったらうちのロボットを三つ編みのロボットが抱き留めていた。
カツーン
コクッピットの床に何か落ちる音がした。
「こんな初期の雑魚にやられてどうすんのお~・・・・!!!!!」
と三つ編みが怒鳴ってくる。どうしよう・・・?やだ。やだ・・・。落ち着け・・・。うちはミラーを何とか手に持つ。この日の丸・・・。あの今の点に似てんな。そうだ。これを代わりにすれば、あれ・・・?治るんじゃ・・・。いや違う・・・!!今は自分が助かりたい・・・!!床についていた左手に何かが当たった。うちはそれを拾いあげる。親父仮面のシャープペンだった。これカチカチしてた時不安がちょっと紛れたんだ。そういえば、三つ編みがそう言えばこれを投げていた。アンタにこれやるよ・・・・!!ミラーとシャープペンを思いっきり空に投げつけていた。届け・・・!!この思い・・・!
カツーン
何かの渇いた音が響き渡った。
「起きろ」
と威圧感たっぷりの短いうちへの呼びかけにビビッて飛び起きる。うちはコックッピットの椅子に座っていた。あれ・・・?ケガしてない。うちは前を見てみた。
エヴァンゲリオンの碇ゲンドウみたいに手を組んで俯いていた顔を高校生ぐらいの男の子は上げてきた。
「始点を与える」
と業務連絡の様に淡々と言ってきた。この人と二人きり逃げ出したい。でももしかしてこの人が助けてくれたんやろか?ならお礼言わなきゃこの人絶対キレてきそう。なんか礼儀に厳しそうな雰囲気だしてもん。ヤラレル前にやってやる。
「有難うございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と大声で怒鳴る様に助けてもらった礼を言いながら立ちあがりながら言ううち。それに動じた様子もなく無表情でこっちを見てきた。
「じゃあ失礼致します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
うちはそう言ってドアの方に速足で駈けこもうとしたがどこにもドアぽいのがなく逃げようにも逃げられなかった。
「死にそうだった、不注意な者に本来なら与える必要が無い。だが規則だからそれに従う」
と淡々と威圧感たっぷりで言ってくる。うちは立ったまま下を向いた。何コイツ・・・!!
助けてくれたからってそんなに偉そうに脅そうとしなくてもいいじゃん・・・!糞・・・!!こいつに何か勝つ手段はないか。
「その始点とかいう奴要らないです。悪いんで」
とイライラを抑えてぶっきらぼうに言った。ふふふっちゃんと下に出て悪いんでと言って謙虚な感じで言ってやった・・・!だからそっちが虐めているで悪いのはお前だ・・・!!やった・・・!勝った・・・!
「もうさっき声を発した時にもうそっち側に行った。その前でも規則だから送り付ける」
と淡々と声を発してきた。動じてないのにゾっとしたが
「そ。ありがとね」
とうちはぶっきらぼうに言った。もうコイツに敬語を使う価値がないからだ。うちはそいつを立ちながらゴゴゴゴゴゴゴゴッと顔を大きくして睨んだ。静寂だけがここを支配していた。
「なんや嬢ちゃんここ気にいったんか?」
「な訳あるか--------------!!!!!!!!!!!!て!!アンタマント!?」
とうちは目が飛び出た。
「そうなん?嬢ちゃん。帰ろうとせんから。ここにおりたいんかと思ったわ。あの三つ編みの嬢ちゃんは覚えとったのにはわいの顔は忘れとったんか」
「うち美少女しか覚えられないと思う」
とうちはケロとした顔で言うとマントも
「なんでや」
とさも気にしてなさそうに言った。
「何で最初からその喋り方で言わない・・!!ケイちゃん驚いちゃっただろうが!!」
とうちはマントに向かって怒鳴る。
「さっきのは業務用やから。嬢ちゃんそっちの方が好いとるようやったし」
とケロっとした感じで言ってくる。
「違うは!!!!うちはノーマルじゃわ!!!!!」
と叫びツッコミをした後にん・・・?うちはある事に気がついた。死んだ後に現れた不自然な存在・・・!!
「お前は何者だ!!!!!!」
違った時にヤバイので決めゼリフはとっておいた。
うちはいつの間にか涙が流れていた。あれ今更?
こんなにも未練があったんだ。
「嬢ちゃん。まだこれからやで。泣くにはまだ早いわ。だからさっきのはくたばるにはまだ早すぎるって事や」
ん?会話が何か噛み合わってない。何だ・・・?こいつ・・・。いやなんだ。こいつはうちか。
「何だ。嬢ちゃん。知らへんかったんか?だから紋に接触しようとしたんやないんか?」
ん?またいきなり違う話にいやこれは話しが戻ったんだ。
「違うよ。偶々もんが出て人が騒いでたから、ラッキーに見れたけど欲を言うと太陽みたいなただの点じゃなくてもっとキラキラとした形が見たかった」
とうちをぽけと感じで見たかと思うと
「そんな感じかいな」
となんか勝手に納得されてしまった。
「なら何であんときあれを出せたんや」
なんか不思議な事を言い出し始めた。
「嬢ちゃんがあんときあの紋を倒したんやだからそのボーナスとしてここにこれて始点が手に入ったんやけど」
え・・・?うちが倒したの・・・?投げただけなのに・・・?それより-あの子死んじゃったの・・・・?
「いや正確には死んだゆうか」
とマントが言いかけた所で-
『日本が発した羽紋が世界を再生しました』
とどこからともなく音声が聞こえてきたかと思うといきなりロボットのコックピットかと思いきやその部屋がうちらの二人の椅子だけを残してもう全体が空になってその背景が空にうちのロボットとそれを抱き抱えた三つ編みの黒いロボットとが映った。するとうちのロボットから無数の黄金色の光というか幾何学模様みたいな形が羽の様に放出したかと思うとそれがあの点を通過しやがて画面全体がその羽の光で飲みこまれて何も見えなくなったかと思うと、それが明けると三つ編みのロボットとあと死んだはずの大勢の群集が生き返っていた。いやこれはまるで時間が巻き戻ったみたいだった。あれ・・・?うちの乗っているのって日本なの・・・?
「そうや国がもんによって形化したもの。こっきやな」
またこいつはうちの心をよんだ・・・!
「止めてよ・・・!!うちの心をよんでくるのは・・・!!それにこれってまるで空がニュース番組じゃん・・・!?」
てっ・・・!!これって知ってる・・・!!うちらの黒板に映っている映像やニュース番組は見えないもんによるおかげでしかもうちらの頭の中でその時の状況やさっきのタワーの情報もうちが馬鹿なのに情報が出てきたのは国の中に乗っているはずなのにその姿が頭の中に再生出来たのは五代紋の一つの0次元の空集合の『空紋』・・・!!
「嬢ちゃん。御免してや。ここは0次元やから何も要素が無いからその場合全体が透けてしもうて見えないもんが見えてしまう時があるんや」
とちょっとすまなさうな顔をしているが平然として言い放ってきた。
「嘘だ・・・・!!!!!!!!!!お前は謎解きゲームの時も心読んできただろ・・・!!ここに限った事じゃないーーーーーーー!!!!!」
うちは指をさして犯人を断定しようとした時、
「気色悪うけど堪忍してや」
と笑ったので
「うん・・・!!!キモイ・・・!!ストーカー」
とうちはマントに怒鳴ると
「堪忍してやそうゆわれても全然気にならへんのや」
と平然と言い放ってきた。うちは床に崩れ落ちた。気にならないだと・・・!?うちはずっとそう言われて白眼視されてきた。その不安が常に纏わりついている。うちは一体何だったんだ・・・!!!!
「ここ何処・・・!!家に帰る」
うちは床にへたりこみながら半べそをかきながら言った。
「ここはロシアそんで空観測団の本拠地や。なんらかの方法で最初に紋を捕獲するなり撃破したりしたものだけが辿りつける場所や。生活していく上で動く為の力を使うきっかけの始点を与える場所でもあるんや」
うちは床にへたりこんだまま顔を俯いてうな垂れたままぼっーとしたかと思うと
「社長!!!!ここで働かしてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とそのまま床に頭を付けて土下座し始めた。
「え・・・?なにゆうとんのやこの子・・・?もう嬢ちゃんどっかの組織に入っとるはずやで重複して入れんのや規則やで。いやちゃうわ嬢ちゃんの場合は一人でそれだけ分やったっけ?」
かなり驚いているようだが、まだこれからだ。気象予報士、またはニュースキャスター的な所には前から憧れていた・・・!!
「それにもう人数足りとんのや」
糞・・・!!謎解きゲームの時雑魚キャラだった癖に今は面接官気どりか・・・!!こいつも入れるぐらいだからうちでも入れるはずだ・・・!!それだけは確かな事だ。
「さっき帰ろうとしましたが帰れませんでしたもうここに居るしかありません!!!」
とそのまま頭を床に付けたまま土下座したまま言うと
「酷いゆわれようやな。始点付けるも何も、もうこれについてたようやな」
うちは慌てて顔をガバっと挙げると真顔でうちのカードミラーの日の丸を見て不可解な事を言った。
「え・・・?もしかして王子様が・・・?自分の持ってた奴くれたのかな・・・?」
とうちはぽーと王子の事を思った。
「ああ。あいつか」
!!!!!!!!!!!!
「王子で解ると言う事はお前も王子様の事を王子と思っているって事・・・!!つまり王子を狙っているって事・・・!!王子はうちのものだ・・・!!お前に渡さないもん・・・!!」
どうしよう・・・!!うちよりこいつの方が全部スペックがいい事は確か・・・!!どうしよう・・・!!うちの王子が獲られちゃう・・・・!!!
「何でや!?わいは男やで!!!キショイは気にならんってゆうたけどそういう気味わるうのはごっつ気になるわ!!!」
「世の中にはそういう人がいるんだよ。それを代表が差別するんだね」
とうちは真顔で言い放つと
「そうはゆうとらへんがな!!」
と顔色を青くして言ってくるマント。やった・・・顔色が崩れた。もううちの完全勝利だ。
「ここを通過したから知っとるだけや!!」
と慌ててマントが言ってくる。
「王子様はここはクリアしたんだ」
よし!王子様にちょっと近ずけたぞ。あれ?そういえば-
「あの。シャープペン知らない?それと同時に投げたんだけど」
「知らへんなあ」
あれ?ちょっと寂しい・・・?それにあれって白衣のだよねえ。ま。いっか。どうせ会う事ないから返す機会なんかなかったし。
「で王子様は何処に行かれた?」
とうちは続けて聞いていた。
「それは解らんわ。何かあいつ何を考えとるかよう解らん奴やから」
どうやったら王子に近づけるんだろう。
「まず動けや。模様(力)を手に入れるんや。て!!何でわいはライバルに情報を与えとるんやろ」
とマントは言うがライバルって?
「でもただ犯人を見つけてネットに犯人を書き込むだけでしょ。ライバルって大袈裟な」
とうちはちょっとこ馬鹿にした様に笑った。糞・・・!!こいつもサイン色紙狙いか・・・!何処にもそんな事は書かれてないわ。絶対それに匹敵するもんだとうちは勝手に決めつけていた。
「物騒なキーワード出て来たやろ。謎解きゲームに負けると体を奪われるや。だからおそらく生きるか死ぬかの殺し合いになるで。譲ちゃんも気つけや。だからみすみす敵の場所にいるもんやない。相手が何言って信用しては駄目や。いや嬢ちゃんは多分疑い過ぎやから心配無用やけど。次会った時は互いの存在の消しあいやでえ」
とマントが言った時には自分の家の部屋の椅子に座っていた。
「雇って貰えんかった」
うちはガクと机にそのまま頭を預けた。
「なにさーーー!!こっちからマントなんて狙い下げだかんね!!!」
うちはむすっと膨れた。なんにせよ。婚活。就職活動。謎解きゲーム皆全部制覇してやる。自分を助けられるのは自分だけだと決意した日だった。
× × ×
学校へ行くと教室に入ろうとすると
「昨日テレビに出てたよね」
と知らない女の子が話しかけてきた。
「え・・・!?ああ。うん・・・」
とうちはしどろもどろで顔を赤くして答える。
「すごいじゃん。あれどうやってやったの?」
と男の子とか集まってきた。
「いやいや・・・そんなたいした事なく・・・て」
とうちは赤くながら照れくさくなって視線を泳がして視線をキョロキョロして辺りを見回した。やばい。あんまり話しなれてないから思わず・・・女の子に囲まれていた王子様と目が合った。嘘・・・!?今まで目なんか合った事無かったのに・・・!?うちが思わず目線を外そうとすると柔らかな笑みを返されたのでその途端ボンと頭が破裂したみたいだった。なんて神々しいんだ。
「でも点のもんだったらあたし持ってる」
「俺も」
「あ。俺も」
皆。口々に口を揃えて言い始めた。
「あ。そうだ。もん使って遊ばない?」
と女の子が皆に提案し始めた。
「うん。やるやる。体育館行こうぜ」
そこに居た。男子女子皆言い始めた。すご。今日は多く人と喋ったな。それに王子と目が会ったし。ふふふふっと一人で顔がにやけた。よし。教室でラノベでも読も。
「何笑ってんの?景さんも行かない?」
とうちに女の子がちょっとひきつった顔で言ってきた。
「え・・・・!?うん・・・!」
初めて遊びに誘われた。うちは今までに無い充足感に満たされていた。
体育館に着いた。
男子の一人が手から何かの模様のものを発したかと思うとそれは光化しドッチボールぐらいのサイズになった。それを体育館の天井まで飛ばすとそこにその光のもんは留まった。
「じゃあ。あれに多く。もんを当てられた方が勝ちな」
と男子が言うがあんな所までうちの球技テストの能力では無理だ。それにみんなにも無理だろうと考えているうちにみんなは先ほどの男子みたいに手から点のもんを生み出して天井のもんに次々当ててった。凄い当たるんだ。あれ・・・?あのもんヒビ入ってるなと思っていたらぴしぴしと切れ目かぱきーんと音を立てて消滅した。
「ああ。もん壊れた。新しいの誰が上にあげろよ」
と男子が言うと
「仕方ないなあ。まあ。沢山持っているからいいけど」
と女の子が言ってもんを上に上げていた。それにまた。皆がもんをバンと当てた途端そのもんから凄い光が発せられて体育館全体を包んで何も見えなくなったと思うと、
「ねえ。ねえ。ねえ。次は遊びじゃなくて勝負しない?体を賭けて」
と声をした方を見てみると糸目のやけにキャッキャとした可笑しそうに話す男子が教室が沢山並ぶ廊下に立っていた。あれ?うちらいつの間に廊下まで来たの?さっきまで体育館だったのに。無限に続く廊下と無限にある教室はいつもの事だが、さっき紋を使って遊んでいた子らしかいなかった。
「うん。やろう」
とみんなのる気だった。あれ・・・?でもこれってもしかして謎解きゲーム・・・!!え?もしかしてみんな今回の謎解きゲームの参加者・・・?だからみんなうちを誘ったの?うちも消そうと。当たり前だ・・・。そうじゃなきゃみんなうちを誘う訳ない・・・。うちは顔が青くなった。
「多く教室に入れた方が勝ちね」
と糸目の子は相変らず笑っていた。やった・・・!!さっきのならもんが出せないうちにとってはフリだが今度は超簡単。みんなは走って次から次へと一人入った教室は入らず新しい教室に入って行った。みんなすばやいのでうちの入る教室が無かった。うう。ひたすら走っているだけで疲れた。はあ・・・はあ。糞…反応速度が遅い分すぐ先に越されてしまう・・・。でもうちは足だけは速いと自身がある・・・!!うちはびゅっと全速力で教室に入った。
カランとそれと同時に何か落ちる音がした。
「糞・・・!!」
と男子が言って他の教室に入っていった。やった。さっきの男子が最後だったからうちはドベじゃない。それにしてもさっきのカランて何の音だろうと教室の中から外の廊下の方を見ると-あの親父仮面のシャープペンが落ちていた。嘘・・・!?何でここにあんの・・・!?うちは教室から廊下に出てそれを手に取っていた。
シャッ---------------------------------------------------------------------!!と向こうの走ってきた方から光の線が廊下の突き当りがあるかどうか解らないがそっちの方向まで教室を通過した。
「え・・・・・・・・・・・・・・?」
教室が跡形も無く消えていて真っ黒な床しかなかった。
「何だ・・・。これ・・・?」
と誰かの声がしたかと思うと大勢の生徒がいる廊下に戻っていた。
「これ誰がやったの・・・?」
誰かが言った。
「そう言えば、ニュースで見たよね。景さんなら出来るんじゃない・・・?」
「あいつならやりそうだもんな」
「あいつしかいない」
うちをみんなが一斉に見てきた。何それ・・・?うちなんか出来る訳無いって普段は言う癖にこういう時は逆になる。うちは顔が俯いて涙が溜まっていく。犯人はお前だ。うちが犯人になった。
「違います」
とこの状況に相応しくない程の温和で柔らかな口調がその場を制した。皆はそっちを振り向くとそこに王子が立っていた。
「何でそんな事が解るんだ・・・?」
と代表して王子が聞いていた。
「根拠はないですがそう思いましたので存じあげました。皆様も何か根拠がおありでしたでしょうか?」
と微笑しながらそう言った。
その場がシーンと静まり返った。
「お前まえから女引き連れて気にいらないと思ってたんだわ。そんなに目立ちたいのかよ?」
と男子が言った途端先生が走ってきて
「どうした・・・・!?」
は・・・!その時うちは我に返った。しっかりしろ・・・!なんとかうちの潔白を証明しなくちゃ・・・!
「うちこれを拾っていたら光の直線が教室全部を焼きました」
とうちはなるべく冷静になって手を挙げて先生に言った。
「光・・・?それはもんじゃないか・・・?」
と先生はちょっと考えて
「みんな落ち着け!!今から警察を呼ぶから」
と先生が一番慌てて言うと
「その必要はありません。ここに居ますので」
と王子が言ったかと思うと
「あ・・・そうだった。世界救済団」
と先生は王子を見て何か思い出した様に言って更に続けて
「でも誰も見て無かったのに何かやり様があるのか・・・?」
という先生の顔はその割には緊迫した様に言った。
「導線を回収します」
と王子が先生に向かって微小すると皆の足から線の様な幾何学模様の様なものが床全体に一瞬の内に広がるとそれが床から空間全体に立体的にいやこれは世界全体に広がると教室が元の様に戻るとあの糸目の男の子が廊下に立っていた。その直後その音が光の直線になって教室を跡形もなく消し飛んでいた。それを見ていた先生は唖然として涙を流し始めた。
「先生・・・しっかりしろよ・・・」
と言った男子も顔の色を失っていた。過去とうちらは繋がっているのか?いやこれはそれ以上のものが見えている。でもうちはもう犯人というのがさっきので解らなくなってしましまった。犯人ってなんなんだろ?
× × ×
次の朝学校に来たらすっかり元通りの教室だった。あれ?これどうやって直したんだろ?
「世界救済団の代表が直したんだって~」
と間延びした聞きおぼえのある女の子がしたので振り返ると三つ編みがいた。
「え!?何でここにいるの・・・!?」
とうちの目は飛び出ていた。
「全世界がこの学校なんだからそりゃいるでしょ~。ま。あたしがウミに興味を持ったから出てきたんだけどね~。興味を持ったっていうか~なんか変じゃん。ウミって。だから見てると面白そうだなって。ていうか~本当はね。何でウミみたいなのが即死なないのか不思議で今度こそ死んでないか見にきたの~」
とクスクスクスと楽しそうに小悪魔的に笑う三つ編み。
うちはそれを真顔でじっと見たかと思うと
「ありがとね」
とうちはそのままの顔で三つ編みに言った。
「え~・・・?何お礼言ってんの~・・・?」
と三つ編みがちょっと訝しん聞いてくる。
「話しかけてくれたから」
とうちは三つ編みに行った。
「え~っと話しかけたらお礼って言わないといけないの~?」
と三つ編みが聞いてくるので
「うん」
と即答した。
「変なの~。図々しいのか謙虚なのかよく解んないねえ」
と呆れた様にうちを見る三つ編み。
「あの。代表って昨日最初に先生と話してた子というか王子様・・・?」
とうちは王子様の昨日の顔を思い出しながら顔を赤くして聞くと
「う・・・ん~?王子様・・・?ああ。うんそいつそいつ。ああいうのがタイプ何だあ。あいつがさあ。何か過去の導線からひっぱりだしたのをそのまま貼り付けたとか意味解らない様な解る様なって感じい」
とじと目でむにゅ口で言ってくる。三つ編みのファンクラブ創ろうかな?でも人に話しかけられないからうち一人って事になるけど、でも他にもいそうだなあ。ネットで検索してみよ。でも居たとしても話しかけられないからあ。でもネットだけの付き合いならと考えでぼっとしていたら不審そうな目で三つ編みがこっちを見てきたので
「あのさあ。さっき生き死にがどうこう言ってたじゃん。でも昨日はたまたまだっただけであんまそういうのないじゃん。マントも言ってたけど、大袈裟じゃないのかな・・・?」
とうちは昨日の恐怖の光景を思い出したで青くなりながら聞いた。
「何言ってんの~?しょっちゅうだよお。本当に守られて生きて来たんだねえ。あ。御免。誰も守ってくれそうな感じじゃないかあ」
とクスクスと小悪魔的な笑いを浮かべる三つ編み。
それに口を尖らせて。プイとやるうち。あ。そういえば、辺りをキョロキョロ見渡すうち。
「何してんのお?余計おかしくなったのお?」
と失礼な事を抜かす三つ編みの事は気にならなかった。
「あれ?今日は王子様見当たらないなあ」
とうちはキョトンとした感じで呟くと
「知らない~」
とどうでも良さそうな感じで三つ編みは言うが王子様が学校を休むなんて事はない。きっと王子様の身に何かあったんだ・・・!!とうちはダっと走って探しに行こうとすると
「頭悪いのにい。授業サボっていいのお?王子とかいう奴なら成績いいから受けなくても大丈夫そうだけどねえ。休み時間とかにしたらあ?ほっといてもどっかにいるってえ」
という三つ編みの言葉にピタと止まった。そうしよう。ノート見して貰える人いない・・・とすんなりそのままうちは教室に入って行った。
「居ない・・・」
あれから授業が全部終わって学校の中をウロウロしたが何処にも居なかった。
「寒いよお」
とうちは思わず呟いた途端あの感情を移さないがどっか敵意があるかの様な、するどい眼光の極道が横切った。嘘・・・!?もう誰も居ないのに人が居た・・・!!でもあいつか・・・!!あれから一度も見かけなかったのにいた・・・!!もうどっか転校したのかなとも思ったけど、でももう行っちゃう・・・!!こんなにうちが困っているのに普通に去って行く・・・!!
助けて・・・!!
うちはその瞬間大声で泣いていた。
すると極道が立ち止って静かに振り向いた。立ち止まった安心感もあったがそれ以上に大声で泣いたの見られた事の羞恥心と思わず声をかけてしまったがその恐怖心から思わず震えていた。
「あの方が・・・おおおっお亡くなりになられたぁっ」
と半べそをかきながら言うと
「マジで死ね。通過するだけの単細胞が」
と顔色は変えず眼光だけ鋭く一言そういい放つとまた歩きだした。うちは極道の行く手を自分の体で遮った。そうでもしないとこいつはすぐ消えてしまいそうな感じだった。それをやって酷く自己嫌悪に陥った。何やってんだろううちい。でもここでこいつを逃がせば王子様の事が聞けない・・・・!!
「王子様生きてんの・・・!!何処に行ったら会えるの・・・・!?」
うちは感情的にそう捲し立てていた。
「なにも考えないでも湧いて出る。単細胞の方向に」
とバサとウザかったのが自分の制服の上着を乱暴にうちの顔に歩きながらほかったのでうちの顔全体が覆われて前が見えなくなった。うちはそれをちょっと払いのけて前を見ると奴は居なかった。嘘・・・!?うちは茫然としてそのまま頭に被ったままヨロヨロと歩いてみた。こうやって歩くと顔が暖かい・・・。と調子こいてそのまま大須に寄り道したら何か小さくてふあとしたものに当たったので頭を覆っている制服の隙間から除いてみると
生まれたてでもおかしくない程の大きさの子猫が居た。わあああっとうちはぱああと光を差したような気分でその猫に触ろうとすると-
シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー猫が静かに牙を出して威嚇して来たのでうちはその猫に背を向けて走り出してその頭にのしてた制服を自分の制服の上から袖を通さずに羽織って全速力で逃げた。こういう着かたは黒子のバスケの赤司とかやってて憧れたていたがそう思っている余裕はうちにはなかった。猫ってえ本当にシャーーーーとかいうんだ・・・!!!それもあんな子猫があーーー!!!心の悲鳴を上げながらそういえばさっきの極道って今の子猫に似てるという事ばかり考えていた。
× × ×
翌日学校に来ても王子の姿は見当たらなかった。うちは極道もとい大須の猫が置いていった制服を自分の制服の上から袖を通さないで着ながら目を瞑りながら机にゲンドウさんの様に手と手を組んだ座り方をしていた。それで目をいきなりカっと目を開けた。
うちは今までのうちとは変わると決めたんだ。待ってるだけの自分とおさばらだ。
「ねえ~その男の制服上に着てるのかっこいいつもりい?はっきり言ってダサいよお」
とキャっキャと楽しそうに小悪魔的な笑みを浮かべてくるのは三つ編みだった。この子と結婚するのにはどうフラグを立てていくか-いや違ううちの目的は王子に近ずく事・・・!!当面の目的はそれだ!!まずは情報収集だ。
「あのさあ。王子って何処に行けば会えるのかな?」
うちは下を向きながら自分の右手の中指と左手の中指同士をちょんちょんと合せながらもじもじしながら聞いた。
「うみってえ。そればかりだねえ。でも王子ちゃんといるじゃん~」
え・・・!?やったあ・・・・!?王子が帰っていらした・・・!!自分からまだ話しかけた事もなかったから今日思い切ってこんにちわと言ってみようかな。いやでもまだそんな勇気がない。でも見るだけなら-
「王子何処いる?」
とうちはウキウキしながら聞くと
「いつもの様に女の子に囲まれてたよお」
と言う三つ編みの言葉に思いっ切り立ちあがる。
「連れてって!!」
と三つ編みに頼むと
「連れてって大袈裟だなあ~いつもの様にただ廊下にいるだけなのにぃ。仕方ないなぁ」
とうちの手を掴んで教室の外に出て廊下に行く三つ編み。その途端心臓がドキっとした。その掴まれた手を見て顔が赤くなった。女の子に初めて手を掴まれた。男にも勿論ないが。
すると女子の声が聞こえてきた。
「この間のテストも一番だったんでしょ。世界一位になるって事は勉強好きなんでしょ。授業とか大好きだよね」
と頬を染めていう女の子。これはいつもの王子ファン特有の解っている事をわざと聞いて好きな貴方の事は何でも知っているというアピールだ。うちは自分に嘘を吐きたくないのでこんな回りくどい事は絶対しない。でもうちも王子の勉強も授業に限らず何かも愛しく思っている所が大好きだった。いいな。うちもああやって王子と話したいな。
「教師によって独自の解釈があって興味深いが知っている事ばかりでちょと退屈かな」
と皮肉気な笑みを浮かべる王子。
「だよねえ。私も勉強大嫌い」
とキャッとキャッと楽しそうに話す女の子。
え・・・?今なんつった・・・?それに今女の子にタメ語で話してなかった。うちは心臓がドクドク波打った。それとももしかしてあの子が王子の彼女になってだから話し方を変えた・・・?でも他の大勢の女の子にもタメ語を話している様だった。王子は全員を彼女にしたんだ。ラノベや漫画で流行っているハーレムものだ。現実でもあるんだ・・・。そんなあ・・・。
「失敬。今日までに読んで返却しないといけない本があるから、それを先に片付けてくる」
その王子の言葉を最期に床にずざざざざあざああざあざあと倒れこんでいた。目だけは開いているが体にもう力が入らなかった。
「ええ~!ちょっとお!!!!ウミ大丈夫~!!!!?」
と三つ編みは手を掴んだままちょっと珍しく心配した様な顔をしていた。するといきなりうちが宙に浮いたと思ったら王子によってお姫様抱っこをされていた。
「保健室に連れて行く。君もこの子が安心するだろうから着いてきてやれ」
と三つ編みに言っていた。
「はい・・・!!」
と思わず三つ編みは慌てて返事をしていた。そのまま。保健室に連れてかれる道中胸がドキドキして止まらなかったが、ああ。いっぱい彼女がいてもいいかな・・・?あんだけ多いんだからうちも彼女にしてくれるかな・・・?いいや。そんなん絶対嫌いやいいけどそんなんうちの王子様じゃない。さよなら。うちの王子様・・・。涙が一筋流れた。保健室に着いたらうちはベットに寝かされた。
「あのそれじゃあ~私は授業あるんで取り敢えず教室に帰ります」
と保健の女の先生に言い残して三つ編みが帰っていった。
「どうしましょう。私ちょっと行かないといけないんだけど」
と先生が困った様な顔をしてうちを見てくる。そんな迷惑そうな目でうちを見るな・・・!!うちはぎゅっと目を瞑った。
「私がみていよう」
と王子が言う。
「はい。有難うございます・・・」
と何故か先生が赤くなって教室に出て行こうとして扉を掴む。このぉ・・・!!女ったらしが・・・!!!いやそれになぜ先生にまでタメ口・・・!?それ以前に今先生、王子に対して敬語じゃなかった・・・!?
ピシャン!!!!保健室の扉が閉まった途端。王子は椅子に座って何やらそこに置いてある本を読み始めた。王子の横顔をベットに寝そべりながらチラと見つめた。理知的だった。うちはその横顔を見つめながら-ポッケに手を突っ込んでシャープペンとカードミラーをそいつに投げつけていた。
そいつはそれを視線は本に落としたままで左手だけでその両方を掴んだ。駄目だったか・・・!?やっぱりこの所為であの羽紋が出たんじゃないのか・・・!?
「お前誰だ・・・・・・・・!?」
うちは思いっきり叫ぶ様に怒鳴っていた。
「その汚い手でうちを触んなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
王子を殺したその手で・・・・!!うちは絶叫していた。
「大事なもんなんだろ。それとついでにこの趣味の悪いペンも」
とその二つを差し出してきたので、それをふんだくる様に奪うと、こいつ・・・!!敵にみすみすこれを返してくるとはうちをお前に足元に及ばないと思ってる・・・!!
「お前をこの学校においておく訳にはいかない・・・!!間違ったものはおいておくにはいけない。お前は終わりだ・・・!!!死ねーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
とうちは叫んでいた。あれ・・・?これって・・・?
「ウミなのに小さいな。ウミの子」
と真顔で言って来た。酷く冷たい目だった。
「謎解きゲームこいつに体を賭けた戦いを申しこむーーーー!!!!!!!!!!!!」
うちはカードミラーに顔を映しこんでシャープペンをそれに突き立てる。マントが言ってた事の思い付きで叫んでいた。このまま王子を殺したこいつを逃がす訳なかった。光が保健室全体を包み込んだ。それが明けると-日本に乗っていた。やった・・・!!キターーー!!
前にはオーストリアの国旗の模様のロボットが立っていた。王子様・・・?違うあいつだ。逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。そういえば、うちはこのロボットの動かし方すら解らなかった。それにしてもあっちもなんか動いてくる気配ないなあ。よし!!先手必勝だ。今うちが持っているものはミラーとシャープペンだった。でもさっきこれだけでは駄目だった。そうだ・・・!!マントの戦い方で・・・!!
うちは制服の上から羽織っていた男子の制服を勢いよくばさぁと空中にほおり投げるのと同時に鏡とシャープペンを外の様子が見える様に窓ガラスの様になっている画面に向かって投げつけた。
するとロボットから無数の無限の光線が発射されたかと思うとそれがオーストリア機の方に到達したかと思うとオーストリアの機体が爆発した。やった・・・!!!
「ああなるのか」
すぐ後ろで声がした。
「え・・?いつの間にそこに・・・!?」
と驚愕で目を見開いた。
「最初からだ。ウミの子は前しか気にならないのか」
と平然に言ってのけたので
「ギャーーーーーーーーーー誰かコイツを殺して!!!!」
と泣き叫ぶと前でメラメラ燃えていたはずのオーストリア機がブーメランの様にカーブを描く様にこっちにギュンと引き寄せられた。後ろにいた。ロボットが爆転して其れを避けたのが視界として見てないはずなのに頭に入ってくる。あれ・・・!?後ろにいたのもオーストリア機何で・・・!?そうこうしている間にその燃え盛るオーストリアが日本に衝突した。左に吹き飛ばされた。あれ・・・ぶつかってきたオーストリア機が消えてる・・・?それにあんだけ燃えてたオーストリア機にぶつかったのに日本燃えてない・・・?起き上がらなきゃ・・・。でももうミラーも何もかもない・・・。それにもうどうしたらいいかもはや解んない・・・。でもここで何もしなかったらこいつに殺されるのに・・・。死にたくない・・・。
『どっちか死ぬまで終わらない。決着がつからなければ両者の体を奪う』
とあの時の黒板の声が聞こえた。
眠い・・・こんな時に何でだろう・・・。うちはちらと奴の方を見る。
「眠れ。海の子」
と奴が言うと
オーストリア機が横に無限に増え始めた。奴のロボットの背中から羽の様な氷できた神経細胞の様な模様が広がったかと思うと
ぴきききききききっききっきききききいいいいと全世界が凍った。
× × ×
「てめえだけ寝てろ」
と極道の声が聞こえたかと思うとぱああああああああんと氷が砕ける音が聞えたと思うとうちはいつの間にかベットの中にいた。涙が流れていた。
「全世界が一瞬で凍った全世界は確かに一回死んだ。ロシアの団体の視界によって映っていた。だが解っている事はそれだけだ」
と男の子の声が聞こえた。
「紋観測装置の定規が系典に載っている情報を超えた。これは常に現存の紋の概念を超えて変化し続ける五第紋しか有り得ないよ」
「違う。そんな事聞いてない・・・!!こちら世界救済団としてはその対策をあげろと言う事だ・・・!!二度と死んで溜まるか・・・!!」
一人の方は常に冷静だがもう一人は上司なのか、すっごい怒鳴り散らしていた。
「世界全体組織化仕掛け分布系を組みこもう。流れがクリアに頭に入ってくるように相手の力を武器にして共存交差汲み取り」
何言ってるか解んない。それより-世界救済団・・・王子様ももしかして今いるのか・・・!?いやアイツがいるかもしれない・・・!?アイツがいたら確実に殺される・・・!?カーテンのちょっと捲ってその隙間から覗いて見る事にした。
二人だけだった。それが向かいあって椅子に座っていた。王子がいないという失望感とアイツがいないという安堵感が混じった複雑な気持ちだった。感情的になっている方は見慣れない高校生ぐらいの少年だったがもう一人のは・・・!!うちはそろっと気ずかれない様にベットに戻り寝そべって、ベットに備え付けられたかけ毛布を体全部が隠れる様に被った。
白衣が居る・・・!!王子モドキが謎解きゲームでうちを殺そうとしてきたって事はこいつにも確実に殺される・・・!!でもあの時白に謎解きゲームで負けて体を奪われたはず・・・。ならかなり弱っているはず・・・!!すぐにうちは殺せないはず。殺される前に殺さなきゃ・・・!!でもうちに人を殺す事なんて出来るのか・・・!?でも殺せるはずだ・・・そういえば気に要らなかったんだなんか楽しそうな感じで、そして余裕ある様な不敵な笑み・・・。勝ち組は殺す・・・!!だがある事が頭に過ぎった。あれ・・・?あの時こいつに特別な存在だと言われた感じがして今まで無意識に助けられていた・・・?でもあれはこいつは間抜けにもうちを勘違いしていたに違いない。偶然だ・・・。でも-それに今のうちには殺すなんて無理だ・・・!!とにかくここからあいつらに気ずかれずに抜け出す方法はないのか・・・!!考えろ。考えるんだ・・・!!うちは制服のスカートのポッケに手を突っこみ無造作に引っ張りだす。日の丸が描かれたカードミラーとシャープペンが出てきた。何でいつもうちはこればっかりなんだ・・・!!でもこれは-描かれた日の丸を見る・・・!!王子様・・・!!助けて・・・!!うちに道をお与え下さい・・・!!
ぴかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!といきなりベットが光が発したかと思うと模様を発しまるでベットが光に生まれ変わったかの様になりうちの体全体に巻き付いたかと思うと-ある所に立って居た。学校の教室の廊下だった。白いドレスをいつの間にか着て、その上に極道の制服を袖に通さず着ていた。やった・・・!!脱出成功・・・!!流れがまたいい方向に傾いた・・・!!でも不思議、この日の丸はうちを前に進めてくれる。王子様がこの模様をくれた時からだ。ああ。なんか心が安堵感に包まれていた。このままの精神状態を保つ為に家に帰って寝るか。いや録画したアニメでも見るか。
「いいよ」
誰かの声が聞こえた。うちはそれに振り向く。糸目の少年と数人の男子と女子。それに・・・うち・・・!!うちがここにいるのにうちがいる・・・!!これはもしかしなくてもうちが憧れていた時を駈ける少女-タイムリープだ。でもうちは何でここに・・・?そうだ・・・ここでなんかやりたい事があるからだ。そうだ・・・!?これは王子様に近ずく伏線だ・・・!!アイツに殺される前に王子様を助け出せるかもしれない・・・!!それにこの次元が何かに関係しているという事だ。それにあの子達は謎解きゲームの為とはいえうちに初めて遊びに誘ってくれた子達だ・・・!!だからここでうちがやりたい事は-
皆一目散に教室に入る為に走りだした。糸目の少年を残して-
「あの・・・!!すみません・・・!!」
うちは思い切って声をその子にかけていた。心臓がドクドクいっていた。
「君はさっきあの子達とあっちに行ったはずだよね?やっぱり普通の存在じゃないんだね。前のニュースみてたよお」
と楽しそうに言う少年。
「あの・・・!?何であの子らを殺したんですか・・・!?」
犯人っていったいなんだろう?人は一方的に犯人を決めつけるけど、本当に犯人と決めつけられた方が悪で本当に悪いのかその犯人という概念が解らなくて思わず出た言葉だった。
「ふーん。もう殺す事も知ってるのかあ。それより君はその時の点を持ってるよね?それ返してくれない?君らがそれを持っているのが俺が君らを殺す理由かな?」
と相変らず満面の笑みの糸目で言ってくる少年。・・・・・!!うちがあの時、あの子を殺しちゃった事を恨んでいるんだ・・・!!犯人はうちだったのだ・・・!!立っていられない感覚にうちは陥った。
「御免なさい・・・!うち・・・!!あの子を殺すつもりなくて・・・!!無意識のうちにあの光が出たの・・・!!」
とうちは泣きそうになりながら必死に謝っていた。