超越者二人②
「く……くそおっ!!」
「おっと」
覚醒ショーンは覚醒アストの腕を無理矢理振り払った。そしてすぐ様……。
「はあっ!!」
反撃の蹴りを放つ!咄嗟に、苛立ちのままに繰り出したように見えたが、その実きれいに弧を描く、腰の入った理想的なキックであった。
シュッ!!
「――ッ!?」
「残念」
けれど青龍には届かない。あっさりと避けられ、逆に……。
「でやあっ!!」
カウンターの蹴りを撃ち込まれる!
「舐めるなぁッ!!」
ゴォン!!
「え!?」
しかしそれをガード!人間よりも数も多く質もいい腕の筋繊維を隆起し、固めて、青龍の蹴りを正面から受け止めたのだ。
「もう十分に楽しんだだろ……そろそろ攻守交代しようじゃないか!!」
覚醒ショーン、今度こそとパンチ!こちらも教科書通りのフォームでアストに迫る!
(ここは……受けるか)
青龍はその動きを完全に見切っていた。けれど何の気まぐれか、自分の打撃がガードされたことによって対抗心が芽生えたのか回避ではなく、こちらも防御を選択した。
軽く腕を上げ、衝撃を待ち構える。
ドッ!!
「――なっ!?」
パンチをガードすることには成功したが、その威力を完全には殺し切れずにアストの身体は僅かに宙に浮いた。
「はあっ!!」
文字通り地に足がついてない青龍に再び回し蹴り!
「くっ!?」
今回は回避という選択肢がないアストは腕を下げ、先ほどよりも強固にガードを固めた。
ドゴオッ!!
「――ッ!!?」
結果はあまり変わらず。蹴りの衝撃で吹き飛び、両者に距離ができた。
「このまま一気に!」
間髪入れずに近づこうとするショーン。
「寄ってくるな!」
それを嫌がった覚醒アストは手のひらを広げると、指の先に水の球が生成、それを……。
「散青雨!!」
ババババババババババババババッ!!
腕を勢いよく振って発射する!水球は空中でさらに細かく分裂し、散弾銃のように覚醒ショーンに襲いかかった。しかし……。
「水鉄砲など!!」
パパッ!パパパパッ!
「ちっ!!」
ショーンの生体装甲には傷一つつけられなければ、勢いを止めることもできず。結局、懐にまで潜り込まれてしまった。
「ブルード!おれはお前に追いついた!そして今日越えて――」
ヒュッ!!
「――い!!?」
想いを込めたストレートだったが、覚醒アストが上半身を傾けたことで、彼の横を通り過ぎた。そして……。
「オラアッ!!」
ドゴオンッ!!
「――がはっ!!?」
逆にボディーブローを食らわせられる!生体装甲に亀裂こそ入らなかったが、衝撃は内臓に届き、ショーンに強烈な痛みを与える!
「く、くそおっ!!おれは!おれの力は!!」
それでもショーンは止まらなかった。歯を食いしばって痛みに耐え、パンチを、キックを、打撃をがむしゃらに撃ち出す!
「オレも負けるつもりはない!!」
アストもまたそれに真っ向から付き合う!
ヒュッ!ゴォン!ヒュッ!ゴッ!ゴッ!!
「くっ!?」
「この……!!」
両者、激しい打撃の応酬。素人目には、それは拮抗しているように見えた。
(覚醒形態のアストとあそこまでやり合うか。予想より粘るなショーン)
この世紀の一戦を観戦しているビオニスは素直にショーンの頑張りに感心した。今は敵対しているとはいえ、同僚としての情は捨てられない。
(俺の見立てだと敏捷性はアスト、力と防御はショーンに分があるって感じかな。まぁ、トータルではトントンと言っていい。アストもそれがわかっているはずだ。旅行先で出会った神凪の赤竜とディオ教の支部長以来のスペックが同等以上の相手。だから少し慎重になっているみたいだが……)
こうしている間もショーンと激しい打ち合いを繰り広げていた覚醒アストだったが、その金色の瞳にはここに来たばかりに燃え滾っていた激情はなく、とても穏やかで落ち着いているように見えた。
(怪我の功名か、ショーンの強さを肌で感じたことによって冷静さを取り戻したみたいだな。なら問題はない。スペックが同等なら勝負を分けるのは、経験と相性。そのどちらもアストの方に分がある)
「はあっ!!」
覚醒ショーンはパンチを、キックを連続で放った。それは破れかぶれではなく、身に染み付いた訓練の動作をきれいにトレースし、素晴らしいコンビネーションだと褒められるべき攻撃であった。けれど……。
ブンブンブンブンブンブンブンブゥン!!
「ッ!?」
覚醒アストには触れることはできない。青龍は必要最小限だけしか動いてないと思えるほど静かに全ての打撃を躱し続けた。
何故そんなことができるのか?それはアストがショーンの動きに見覚えがあるからだ。
(特務の人だからもしやと思ったけど……パワーとスピードこそ段違いだけど、この人の動き、リサさんにそっくりだ)
(アストは俺やリサと手合わせしているから、特務式格闘術には慣れっこだ。特にショーンの奴はリサと同じく基本に忠実なタイプだからな。俺が最後に一発カウンターをぶち込めたのもそのおかげ。きっとアストも……読み易い、やり易いと思っているだろうな)
(エヴォリストとしての力の差はそれほどないはずだ!一発でもクリーンヒットを決めればきっと戦況はおれに傾くはず!だから!)
「当たれぇぇぇッ!!」
覚醒ショーンは渾身のパンチを繰り出した。相も変わらず基本に則ったお手本のようなストレートを。
(ここだ!)
「青龍乱力!!」
ガッ!グンッ!!
「――なっ!?」
パンチはまるでいとも容易く逸らされる。高速移動中の手首を手首で抑えられ、軽く力を込められると、あっさりと軌道は変化し、勢いも潰され、ショーンの渾身の一撃は無効化されてしまったのだ。そして……。
「せいっ!!」
ドッ!!
「――がっ!?」
その攻撃を逸らした手でそのまま反撃の掌底!顔面を撃ち抜き、距離を離すと……。
「行くぞ!ショーン!!」
ガンガンガンガンガンガンガンガン!!
「ぐうぅ……!!」
一方的な蹂躙が始まった。何が起きたかわかっていないショーンに右から左から上から下から、拳が蹴りが肘が膝が掌底が貫手が容赦なく浴びせかけられる。
(こいつの動き……捉えきれない!!)
(片やアストは俺達と訓練して特務のやり方も学んでいるが、根っこにあるのはムスタベ家に伝わる古武術だ。それを実戦の中で独自に進化させてきたアスト・ムスタベだけの格闘術。戦いも理屈で考えがちなショーンに見たこともない技や、独特のリズムにすぐに対応しろと言っても無理な話だろ。しかも可哀想にも、アストはその混乱に拍車をかける技がある)
(ここは一旦仕切り直そう……!きれいに回避なんてしなくていい!とにかくまずは大きく一撃外させる!その間に再び間合いを……!!)
「はっ!!」
(これを!!)
真っ直ぐと顔面に向かって伸びてくる青龍の拳。
それに対して、ショーンは必要以上に大きく仰け反り、射程の外に逃げた。
(ここまでやれば当たらな――)
パンッ!!
「――いっ!?」
悲しいかなショーンの目論見の方が外れてしまった。拳はどういうわけか射程外のショーンの顔に届いたのだ。
(何故……何故今のが当たる!?おれは完璧に奴の腕の長さを把握していたはずだ!?なのに!?)
自他ともに認める優秀な脳みそをフル回転しても答えは出なかった。そもそもそんなことしてる場合じゃないのだが。
「でりゃっ!!」
ゴスンッ!!
「――がっ!?」
不愉快極まりない音が耳に届き、左脚に衝撃と痛みが走った。戸惑っているショーンにアストは容赦なく右ローキックを放ち、食らわしたのだ。
「ぐあぁぁぁぁっ!!?」
痛みで思わず顔を下げるショーン。そこに……。
「せいっ!!」
ドゴオンッ!!
「――ッ!?」
掌底アッパー!あまりにも苛烈なやり方で顔を上げさせ、前を向かせる!
「もう一丁!!」
そこに追加で左フック!
「これ以上好き勝手には――」
だが、これにはショーンも反応。腕を上げ、ガードを……。
パンッ!!
「――さ!!?」
ガード間に合わず!突然パンチが比喩ではなく伸び、ショーンの腕に防がれる前に顔面に到達したのだ!
「好き勝手になんだい!!」
ドゴオンッ!!
「――ぐぎゃあぁぁぁぁっ!!?」
さらに追い打ち!右下段蹴りのおかわり!立て続けにいいのをもらったショーンの赤青の左脚は色が混ざったように紫色に変色していた。
(一体……一体何が起こったんだ!!?)
(ショーンの奴、混乱するだろうな。ああいう頭の固い奴にほど流水拳は刺さる。パンチの瞬間、腕の一部だけ液体化して延長させて相手の虚を突く……タネを聞けばバカらしくなるほど単純だが、だからこそみんな引っかかる。何よりタネがバレたところでリズムを狂わせる役目は全うできるわけだし……考えれば考えるほどアストの能力を活かした最高の技だよな。素晴らしい発想だメグミ・ノスハート)
ビオニスの称賛が妥当なものだと証明するように、流水拳は猛威を奮っていた。通常の打撃と織り交ぜながら、サンドバッグの如くショーンを叩き続ける。
(予想通り経験と相性の差が如実に現れてきた。このまま行くか?)
(くっ!?とにかく少しでもブルードの動きを……!!)
頭でしっかり考えてから行動に移すショーンだったが、それは追い詰められて出た反射的な行動だった。何の気なしに雑にアストの顔に手を伸ばしたのだ。
「涙閃砲!!」
ビシュウッ!
「――ぐあぁぁっ!!?」
手のひらに二つ穴が開いた。青き龍の金色の眼から放たれた涙というには凶悪な水流によって風穴をぶち開けられてしまった。
「不用意に手を出すから!!」
注意をしながら次の攻撃へ。アストは流水拳ではなく通常のパンチを繰り出した。手に穴が開き、狼狽えているショーンには防ぐ手立てなどない……はずなのだが。
バサッ!!ガァン!!
「!!?」
「……何?」
頭が働かなかったのが功を奏したのか漆黒のマントのような器官が本能に従い、無意識に動き、アストのパンチを受け止めた。
それを見てビオニスは……。
(あっ……あのマントは防御のためのものだぞって言い忘れてたわ。ごめんアスト)
反省し、心の中で謝罪した。
(そうだ!おれにはこのマントがあるんだ!!こいつを使えば!!)
「どりゃあッ!!」
「うおっと」
ショーンはマントを今度は自分の意志の下に操り、アストを押し退け後退させた。
「ただの飾りってわけじゃないのか。だが、それがどうした!!また涙閃砲で穴開きにしてやる!!」
ならばとアストは再び二つの眼に水分を滲ませた。
「もうその技は効かん!!」
当然、ショーンは防御のためにマントで前方を覆う。視界一面真っ黒になり、いずれ来るであろう衝撃に備える。
…………………
「……ん?」
しかし、衝撃は一向に来なかった。何故なら彼の行為は的外れ……いや、それよりもひどい悪手に他ならなかったのだ。
「何やってんだ?」
「な!!?」
斜め後ろからの声に反射的に振り返ると……。
ドゴオッ!!
「――ッ!?」
パンチが飛んで来た!今日何度目かとなる顔面にクリティカル!
(マントを使っての防御法なんて士官学校では習ってないもんな。だから視界を遮って、自ら敵を見失うアホみたいなミスをやらかす。覚醒したての奴にそこまで能力を使いこなせってのも酷な話だが)
「くそ……!このおれが……エヴォリストであるおれがこんなにこけにされるとは……!!」
てっきりすでに誰よりも憎く、誰よりも羨ましかったブルードラゴンに追いついたと思っていた。
しかし、それは違うぞと本人から激しい痛みを伴うやり方でわからせられ、ショーンは悔しさで身体を震わせた。
「こけにはしてない。能力に目覚めたばかりなのによくやっている方さ」
「慰めのつもりか……!!」
「違う。力はあっても、正しい心がないと、結局何も成し得ないって説教してるんだよ」
「このおれが……!このおれが正しくないだとぉッ!!」
感情を爆発させ、ショーンはパンチを放った……が。
ヒュッ!ガァン!!
「――ぐっ!?」
易々と避けられ、カウンターをもらう。さらに……。
「はあっ!!」
間髪入れずに覚醒アストは追撃の拳を解き放った!
「おれが!正義だあっ!!」
ゴッ……ゴォン!!
「――ッ!?」
しかしこれは咄嗟に頭突きで迎撃!アストもこれは予想外だったのか、腕を弾かれ、無防備に胴体を晒す。
瞬間、ショーンの瞳に生気と闘志が戻った。
「諦めなければいいこともあるもんだな……こういうのを千載一遇のチャンスっていうんだろぉッ!!ブルード!!」
これが最初にして最後の青龍打倒の機会だと判断した、覚醒ショーンはありったけの力を込めて、拳を撃ち込んだ!
(ショーン、お前はブルードが真面目で優しい奴だと思っているだろう。普段のアスト・ムスタベという男はまさにその通りの男だ。けれど戦闘中のあいつは……)
バシャアッ!!
「……え?」
(かなり性格悪いぞ)
ショーンの拳は命中した……したが、覚醒アストが肉体を液体に変えたために無効化されてしまったのだ。
「チャンス……逃しちまったな」
「!!?」
「んじゃ、そろそろ終わらせてもらうぞ……ウラアッ!!」
ガンガンガンガンガンガンガンガン!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
殴る!殴る!殴る!殴る!殴る!
蹴る!蹴る!蹴る!蹴る!蹴る!
青き龍の四肢が縦横無尽に躍動し、全方位からショーンへと襲いかかった!
(能力に頼って、防御と回避を疎かになるのは良くないと思っているのか、今までの相手からして真っ先に警戒されているから安易に使うべきではないと思っているのか、アストは自身の最大の能力である液体化をここぞという時にしか使わない。だが、使う時は総じて相手の精神に最も“来る”時に使う。今回もショーンにとっては最悪なタイミングで発動されたな)
またまたサンドバッグと化したショーンの目は明らかに輝きを失っていた。まるで天から伸びていた蜘蛛の糸が千切れてしまったように、絶望に打ちひしがれている者の目をしていた。
(決まったな。ここから逆転する手立ては普通はない……普通は)
刹那、勝敗は決したと悟ったビオニスの頭の中に過ったのは……誰でもない覚醒したアスト・ムスタベの姿であった。
(ショーンの一番の泣き所は覚醒したてで、自分の能力をまだ把握し切れてないってことだ。逆に言えば、奴自身が知らない逆転の一手がその肉体の中に眠っている可能性がある。実際に土壇場で新たな力を発現して、強敵を倒して来た奴を俺は知っている……アストだ。それができたのはあいつには天賦の才があったからだが、ショーンもリサに次いで士官学校を次席で卒業している優秀な戦士……逆転の可能性はゼロではない)
ビオニスの不安をよそに戦況はいまだに圧倒的アスト優位で進んでいた。
「オラアッ!!」
ドゴオッ!!バキイッ!?
「――がはっ!?」
アストの左ボディーブローがショーンの右脇腹に突き刺さると、許容できるダメージ限界を超えたのか、赤青の生体装甲に亀裂が入った。
「でやあっ!!」
ドゴオッ!!
「――ぐあっ!?」
二度あることは三度ある……右ローの炸裂だ。ショーンの左脚はさらに変色が進み、本人の意図とは関係なく、プルプルと震えた。
(なんとか耐えてきたが……そろそろ限界だ。というか何度か意識が飛んでる。同じエヴォリストでもここまで差があるのか?おれはブルードのようにはなれないのか……!?)
ショーンの脳裏に今までのバトルが走馬灯のように流れる。本人が思っているように限界が近いようだ。
(力が欲しいと望み続けたおかげでこの力を得ることができた。けれど、それでも上には上がいた。くそ……もっともっと力が欲しい……!!)
限界まで追い詰められたショーンは原点へと還った。力への渇望……それがビオニスの恐れていた事態を引き起こしてしまった。
(おれは……)
「力が欲しいぃぃぃぃぃッ!!」
バシュウンッ!!ジュウッ!!
「……何!!?」
プライドを削ぎ落とされたショーンの心からの純粋な願いが呼び起こしたのは、図らずも覚醒アストと同じく金色の目から放たれる攻撃だった。
アストの水流に対して、ショーンは熱線を目から放ち、青龍の肩先を焼き飛ばしたのだ!
「こいつ、まだこんな力が!?」
「ぐおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
バシュウンッ!バシュウンッ!バシュウンッ!!
「うおっ!?」
目覚めた力は制御できていないようだった。ショーンは熱線をまるで打ち上げ花火のように夜空や周囲に乱射し、アストはたまらず距離を取った。
(何やってんだあいつは?あれだけのエネルギーを乱発していたらさすがのエヴォリストでもガス欠を起こすぞ……オレ的にはそれでいいけど)
熱線で抉られた肩を抑えながら冷静に暴走するショーンを観察するアスト。
けれどこの後の展開を考えると冷静ではあったが、注意力は散漫になっていたと断ぜざるを得ない。
「うおおぉぉぉぉっ!!」
「ん………んんっ!!?」
エネルギーを溜め込み強烈な光を放つショーンの目線の先に漆黒のピースプレイヤーが倒れていた。
夜の闇に紛れて判別し辛いが、あれはハイヒポウ・ガンセナル、第二特務部隊の隊長、ショーンの上官ビョルン・ハンゲランだ!
「あれ、影じゃないよな?黒いから見分けが……って言ってる場合じゃない!ストップだ!ショーン!!」
「うおおぉぉぉぉっ!!」
「聞こえてないのか!?おい!やめろって!!そっち人がいるから!!」
「う……」
「お、ようやく耳に届いたか?」
「おおぉぉぉぉっ!!」
バシュュュュュュュュュュュュウゥゥゥ!!
「やっぱ聞こえてなかったよ!ちくしょう!!」
アストの制止も虚しくショーンの目から先ほどまで以上の火力を誇る熱線が発射されてしまった。
「アウェイクスピード!!」
アストは周囲から水分を取り込み、スピード特化形態に変形。隆起した肩や背中、肥大化した脚の噴射口から水蒸気を放出し高速移動!熱線を追い越し、ガンセナルの前でクイックターン!命を守るために立ちはだかった!
「なるようになってくれよ……アウェイクパワー!!」
再び変形、上半身に水分を集めると巨大化した腕を盾のように構えた。そこに……。
バシュュュュュュュュュュュュウゥゥゥ!!
「ぐっ!!?」
熱線が命中した、してしまった。
こうなっては勝負はまだ……わからない。




