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☆女神降臨

現在の持ち物の確認をしてみる。


米・もち米・大豆・小麦・蕎麦・大根・南京・薩摩芋と食材系


醤油・味噌 などの調味料系


こうぞ い草 竹各種 綿花 などの素材系


日本酒や和紙や畳表ゴザや綿で織物製品など製造した物


日本刀や当世具足などの武器なども在りか…いつの間に作ったのさ…


日本から持ってきた物を此方(異世界)で栽培し製造した物に限ってみた。


果物などはまだだ…スイカなど作ればよかったと思う物は多くある。


これだけの物を大量に持っていられるのは既にチートだがそういったアイテムは比較的いっぱい有るそう…遠くの蔵と繋がる道具 食べても増えるオニギリ 金に変わる木くず 大きいツヅラと小さなツズラ うちでの小槌 うん 神級アイテム多いな――日本って…灰で花咲くし…


本題に戻る…兎に角今後のアマテラス農業の拡大に期待である。


しかし現状 圧倒的に『人手不足』である。


現在『人手0』これはブラックな経営ですよ…アマテラス商事は…あ?俺の本体休みはおろか?寝てない?


分身2号は寝たのに(笑)


さて…仕事 仕事 本体にドヤサレル(にやにや)


俺の代わりに 俺が寝てやるよ♪



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



クラクフの市場に来てみた…時間で言うとPM3時ごろ?か 俺の腹時計はかなり正確だ。


クラクフの市場は露天市場である 街の中央広場で数多くの店が営業している。


中々の規模と種類だが、あの宿屋の朝食のショボサは仕方ないのか…市場の食品を扱う店売りでは『豆』が多い…デカイ野菜は美味しくなさそうな堅い物ばかりだ。


デカさを競うカボチャ?巨大ヘチマ?トウモロコシ風の何か?野菜を売るお姉さん(重要)に聞いてみる。


「食材の説明を聞きたいのですが」


カネサダに心付けを促す、小銭を持つなど配下の務め!と譲らない…こう言う処は変に頑固で意外にマメだ。


お姉さんは目を丸くして(イケメン爆ぜろ)快く 俺の質問に答えてくれた。


「このクラクフ領ではマメが主食だからねぇ よそから来た人にゃぁ不評さね」


おばあ…もといお姉さんの話を整理すると、クラクフ領(大きさ不明)では大きい=良い野菜 味=量優先 で他領との交易で随分損をしているそうだ。


あの ナンチャッテ?領主代行は貿易では凹まされているようだ。


このクラフク領は特産品がショボく弱いためらしい、『豆』ダモンネ…


なるほど…こちらが『異国人』であるとみて『自国』以外に目を付けたのか、意外に考えている。


俺達が門を潜る時に『当たり』を付て 問答無用で飛び込んできたフットワークは評価出来る。


「タダ者では無さそう」


「姫 つけられております」


ああ うん 知ってる…こういうところもチャンとしている。


交渉相手としてはまあまあ なのかも知れない…


「尾行者を穏便に連れて来て」


「はっ!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



俺の名はマイルズ この街の警備隊員だ…ゲオルグ隊長に言われて2人組を監視している。


にしても あの女…凄い美女だ…仮面?それがまらエキゾチックだ…この街で買ったのであろうマントからチラチラ見える服が更にとても妖艶で最高にグット来る…


オレの人生の中で ブッチギリで 一番の美女だと思う。


何でも異国の『姫』だとか…一度で良いから…手を握ってみたい!オレそれで何杯でも豆が食えるんだ!!


お?あの…クソイケメン!お前なんか!マリアお嬢に食われちまえ!!がつがつと!!がぶがぶとか?まあ良い!!とにかく食われろ!!頭から逝け!!頭から!!!


あの お嬢 俺はガン無視だからな…メンクイだって言うが…オレの良さが分からんとは?目に豆でも詰っているんじゃないか?


お?何だあのクソイケメン?婆に大銀貨渡しやがった…アレで一家3人で10日は食えるぜ?何か買うのか?


おお!あの美女!喋る姿は女神様だ!うちのお嬢と取り換えて欲しいぜ!トレードだ!今なら家の行き遅れ姉貴も付けるぜ?


あんな美女が一度でも…オレは白面美女に目を奪われ…クソイケメンの存在を無視していた。


気が付いたら…クソイケメンに肩を掴まれ最高美女の前に跪かされていた!!?


クソイケメンもとい!兄弟!!感謝する!!お前最高!俺の姉貴やるよ!


俺は最高白面美女に手を握って貰って 付き人の無礼を詫びられ…お嬢への伝言を頼まれたのであった。


「はっ!!身命に賭けて!!お伝えいたしまするぅ!!!」


勅命!女神様からの勅命!いや?女神様だから?何だ?兎に角 下った!!! 俺はもう生涯手を洗わないぜ…うひょ~♪ うひょひょ~♪


クラクフ領の領民は スキップで全速力で走る警備隊員を見て…不安を覚えるのであった。


「あんな兵士で大丈夫か?」


「最高の兵士でお願い…」


とか言われたとか…言われなかったとか…



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「さて やるか…」


俺は『輝きの渚亭』のキッチンを借りて料理をし始める。


作戦では アマテラス産の食材と調味料での晩さん会…


その後 アマテラス製の加工製品の御披露目…


出せる物全てで一気に畳みかける。


あちらはこちらの本拠地を知らないのだから一気に打ち抜く!この…クラクフ領だけと取引する。


とでも言えばかなりの譲歩を引き出せるはず…問題は『報酬』何を貰うか…


一番欲しいのは『人材』なのだが…先ほどの兵士…スゴク怖かった。(変態か?)


スキル?傾国の美女でも発動したか?一兵卒?ではないのか?あのキモイ兵士?


まあこの勝負…負けは無い…いざとなったら逃げよう…森に逃げ込むと…ばれるかな?


アノ森に付いても調べねば…ヤルこと多いな?コレがブラックな仕事か?白面なのに?


もう少し…ゆとりが欲しい俺であった。


「御嬢様 良いツボ ありマシたァ」


この とり も黒いのか…


魅力が高すぎるんです…

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