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雑記帳  作者: 風花ふゆ
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音は

 私が好きな音。

 夕暮れ時、どこかの家から聴こえてくるピアノの音。

 激しい風が、木々を揺するときの、葉擦れの音。

 優しい風が草を揺らす音もまた、好き。そのまま、まどろんでいたい。

 車の中にいるとき、大きな雨粒が打ち付けてくる音。停めた車の中で、ただ一人でずっと聴いていられる。

 雨の日は、雨の音だけ聴いているのも好きだけれど、一緒にピアノの曲を聴くのもいい。ショパンは、私のお気に入り。雨だれ、ノクターンは、はまりすぎ。

 子どもたちの笑い声。大勢が遊んでいる様子。保育園の近くに住んでいて騒音と思う人もいるらしいけれども。子どもの声は、町の活気だ。その土地のエネルギーだ。

 トンビの声。どこからともなく、ピーヒョロロと甲高くも哀しい声が響くと、その動きを自然と目で追う。

 春はウグイス。

 梅雨にはカエル。

 夏の盛りはセミ。

 秋には鈴虫やコオロギ。

 冬はごおごおと唸る北風。

 季節には、季節ごとの音があって、季節の到来を感じさせる。

 それが当たり前であり続けてほしい。

 そう思わずにいられない、近頃。

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