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現在 普通の生活には戻れない
【現在】
刑務所を出てからいくつかのアルバイトの面接を受けたが採用されず、就職などバカな望みを捨てた。
刑務所生活で心はすさみ、あの取り調べした警察官のような作り笑顔しかできなくなっていた。
心からの笑顔を忘れた紡久は一人暮らしのアパートで、ネットに誹謗中傷の書き込みをして他人が不幸になる手伝いをする。
自分が普通の生活に戻ることができないのなら、他人を不幸にすればいい。
書き込みを終えるとまた批判するネタを探した。
「ん？」
「これ変だな」
紡久は見つけた。
批判できるネタではなく、不審なサイトを見つけた。
