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代わり者  作者: 葵
プロローグ
1/30

~まじめに生きるのは難しい~

今生きている。

死ぬのも面倒で生きている。

ルールと言うもの守って人生を生きていた。

たった一度の過ちで今、刑務所にいる。


冷たい空間ですべてをあきらめた人間の集まり。

警察官という役職の人間がクズを見るように上から目線で指示してくる場所。

まあクズなのだからしょうがないと言えばしょうがないが、やっぱりいつも警察官の態度にはムカつく。

警察官にムカつきを覚えている態度にまた警察官もムカつくらしい。


刑期を終えて刑務所から抜け出しても未来などない。

就職など皆無。奇跡的に就職できても、なにか事件が起きると真っ先に疑われる。

希望ない未来、家に引きこもった方がいい。

誰にも関わらないのが一番だ。


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