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黒の剣に姫は囚われる  作者: 黒猫姫
0部
8/48

7話



「貴様ら……腑抜けているのか……?」


地響きがしそうなほど低い声が、愛らしい少女の唇から紡ぎ出される。



そこで気づいたのだ。この少女が何者なのかを。


「も、申し訳ありませんっ!まさか、まさか貴方様がいらっしゃるとは露ほどにも知らず……!!」



門番の中で1番年配の者が、顔を青ざめさせ、一回りも、二回りも年の違う少女に敬意を払っている……


その光景を見た門番たちはざわざわとしていた。



「はぁ……ボクは名乗ったほうがいいのかな?」

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