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妹は天使
バン、とドアを開けて中に入る。
中はもう既に暖かくなっている。さすが。
少し焦って歩いてしまったからか、メインは、少しだけ息が上がっている。
「座って」
メインをソファへ誘導して、わたくしもその横に座ると、即座に横から差し出される膝掛け。
それを受け取り、メインの膝へ乗せる。
「メイン、まだ寒い?」
「大丈夫です、お姉様」
本当に?とメインの瞳を覗いたけれど、嘘はついていないようなので、どうやら本当に大丈夫なよう。
よかった。
メインがまた体調を崩し、苦しそうにしている姿なんて、見たくない。
「お姉様」
「なぁに?」
ふわり、と、メインに最上級の笑みを。
あぁ、なんて可愛いのわたくしの妹は。
本当に天使ではないか。
ふわっと、風に揺れる蒼い髪。
澄み渡る青空を切り取ったかのような瞳。
紅も付けていないのに、ぷるぷるとしてキスをしたくなるような紅い唇。
まだまだこの天使には素晴らしいところがたくさんある。
あぁ、語りたい。




