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黒の剣に姫は囚われる  作者: 黒猫姫
0部
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1話



「エ、エイリンお姉様?」



「なぁに?」




「なんですかこの山……」


私の前には、物凄い量のドレスを抱えたメイドたちが立っている。その前には私の姉であるエイリン・アッセラがいる。


あ、申し遅れました。私は、彩国第二王女。メイリン・アッセラです。姉は、彩国第一王女。エイリン・アッセラです。



それにしても、なぜこんな量のドレスが?



「あら?あらあらあら。メインの可愛い姿が見たいのっ!メイン!さぁ!わたくし、貴女に似合うドレスを見繕ったの!来てみてちょうだい?」


ズズイッと差し出されるドレス。


「お姉様、こんなにいりませんわよ?」

私が困惑した声を出すと、お姉様は叫ぶ。


「だーめ!可愛い可愛い妹にドレスを作ってはダメなの……?」


作った!?


「お、お姉様!?もしかして、オーダーメイドですの!?」


「え?ええそうよ?」


ありえない。何着ものドレスをオーダーメイドするなんて……!私のたちの使っているお金は、国民たちが苦労して働いた税金であるのに!

「お姉様!!これは「わかっているわ」」


「わかっています。これはわたくしが働いて、もらったお金よ。」


働いた!?王位継承第一位のお姉様が!?


「なぜそんなことをしたのですか!危ないではありませんかっ!!お姉様の身になにかあれば私は……っ!!」


お姉様が私の前から消える、と想像しただけで目の前が真っ暗になる。

記憶をなくした私の唯一の光。大切なお姉様。

いなくなる、と考えただけで、死にたくなる。

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