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13話
ボクのいないうちになにがあったの。突然記憶がなくなる、なんて。そんなこと。
なにか病気じゃないか、なんて思ってしまう。
焦ってしまう。
ボクの大切な双子のお姫様。
ボクの天使なお姫様たち。
エイリンは妹至上主義で、ふわふわの髪。
メイリンは天然でさらさらの髪。
性格は真逆だけど、お互いがお互いを大切に思っている。
もちろん、ボクも2人が大切だ。
そんな大切なメイリンに、ボクの知らないうちに記憶がなくなった、なんて。そんなこと。
「でも……」
そう、ぽそり、と。
エイリンは呟いた。
「どうしたの?」
ボクが尋ねても、エイリンは顔を伏せるだけ。
「なに?なにがあったの、メインの記憶がなくなる心当たりでもあるの?」
ボクがキツめに聞くと、エイリンは伏せていた顔をあげた。
そこには、悲痛な色をたたえた青の瞳があった。
「心当たりは、あるわ。」
「あの事、だと思うの。」




