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地球を本当に侵略したのは誰

作者: 廃棄物13号

世界を崩壊させる数式は幾らでもある

世界を崩壊させる原理は幾らでもある


この世は、考え方を変えれば世界を危機に陥れるようなものが幾らでもある


そう、二次元コンテンツ、架空の存在もまた、例外ではない。


「地球は宇宙人や悪の秘密組織に侵略される事はなかった」

「しかし、二次元コンテンツに侵略された」

「止めることは出来ない。既に我々は侵略され尽くされたから」


「架空に現実が敗北してから数年が経った」

敗北したとは言っても、別に何かが変わったわけでも無い。

いや、変わったところは、人間か。


道行く人達の中に、大きなタブレット端末を持つ人が居る。

「架空の存在と結婚した」者達だ。

そのタブレットに、その架空の存在が「棲んでいる」のだ。


現実から目をそむける者がたくさん現れたというのが、変わった大きな所だ。

それと、アニメキャクターのコスプレのままで生活する人も。

「行き過ぎた整形技術」により、限界までそのキャラクターに「変貌」してしまった者もいる。


秋葉原はまさに現実に顕現したアニメキャラクターで蔓延しており「人間」の姿を

見ることは無い。なにせ「人間」もまた一部分が変わっているのだから。

軍装、ゴシックロリータ、何らかの架空の組織の制服。

そういったものをほぼ確実に着ている。


「大人達」は既に現実に目を背けて久しい。誰も彼もが「神」という「架空の存在」に

縋りついていたのを悟った者達は所詮架空の存在に縋りついていた自分達を絶望視し、

世捨て人になったか、受け入れるか、自ら虚無の彼方へ旅立ったか。いずれかの道を選んだ。


事実、山は「何もかもを棄てた」人々が「身長を伸ばしている」か

ホームレス以下の生活、最早野人のような生活をする場所で埋め尽くされているのだから。


でも、私はそんな世界でいいと思っている。

少なくとも自分を偽るものは居なくなった。

皆が、自分を現実に、白日の下に晒したのだから。


しかし、本当に地球を侵略したのは誰なのだろうか。今のところは悪の秘密組織や

世界を影で操る謎の秘密結社、攻撃で排他的な侵略宇宙人ではない。

むしろそれらを含む「架空の存在」そのものによる侵略に屈したのだ。


でも、本当に地球を侵略したのは、実は人間そのものなのかもしれない。

この広大な宇宙の中に生息する知的生命体全てを宇宙人とするなら、人類もまた

宇宙人だ。そして、実に攻撃的で排他的な――――狂暴な宇宙人だ。

知能と理性が高く、非常に攻撃意思が強く、それでいて被害者面をする事の出来る集団。

特に宇宙人が侵略する系の映画では、初めこそは負けていたが途中からお約束的に

宇宙人を打ち負かし、酷い時は皆殺しにする。

敵とみなした存在は徹底的に破壊するその攻撃性。


そして我々を侵略した架空の存在を産み出した張本人。


本当に地球を侵略したのは誰?

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