モンスターの日常
話の構想をねってたら遅くなりました・・・。すみません。
朝。
動物達が目を覚まし、活動を始める頃。
とある森の中にある家の住人もそれは例外ではない。
その家には二人しか住んでいない。モンスターと認識されている『人間』とそのメイド。彼らもまた森の動物達と同じように活動を開始していた。
コツコツ、と誰かが歩く音がする。起きたばかりの頭は歩いてくる者が誰なのか、と考える前に、もう一度寝たい、と促している。
少しのあいだ、耐えていたが二度寝という甘美な誘惑に負け意識を手放す。
ガチャッ、っとドアが開く。
現れたのはメイド。黒髪は腰まで伸ばし艶がある。ちょこんと乗ったネコミミは彼女が獣人であることを示している。顔だちはキレイと可愛いの両方を合わせ持っていて、忌み嫌われる獣人であることを忘れさせるほどだ。
メイドは二度寝をしている少年にひとつ微笑を浮かべると口を開いた。
「・・・・・・今なら食べれる・・・。」
「食い気!?」
ガバッ!という音声が付きそうな勢いで少年は跳ね起きた。
「チッ。おはようございます、ギヤ様。」
「アゲハ?今舌打ちしたな?したよな?」
「いやですねギヤ様。私がそんなはしたないコトするわけないじゃありませんか。」
フフフと、アゲハと呼ばれたメイドは笑いながらはぐらかした。
「そんなことよりギヤ様、お顔を洗って朝ご飯にしましょう。」
「食べたらさっき発言について詳しく聞くからな。」
ギヤとよばれた少年はベッドから這いでて寝間着を脱ごうと上着に手をかけるが熱くネットリした視線を感じ、顔をあげる。いまギヤがいるのは自室。そしてこの家には自分とアゲハの二人しかいない。つまり。
「じー。」
アゲハは顔を赤く染め手は胸の前でもじもじさせながらもその両目はギヤの全身、主に下半身あたりをガン見していた。
「おい。」
「わかりました。私で満足させるのはムズカシイですが精一杯ご奉仕させてイタダキマス。」
「イヤわかってねーし俺が言いたいのは早く出ていけと言うことだこのエロメイドがー!」
ギヤの全力の叫び声が森を震わせた。
これが世間的にモンスターと認識されている人間のギヤと、世間的に忌み嫌われている獣人のアゲハの日常である。
書いていて「短いし時間軸どこだかわからんしてか朝おきてぜんぜん時間たってねぇ」っておもいました。でもこれが彼らの日常です。これからこの二人がどんなストーリーを展開してくれるのか、期待1割、時間つぶし9割で見守ってください。では、このへんで。次回、戦いの予兆。