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騎士 in 自宅

夜もふけてきて森の動物達が寝静まる頃。


一人、闇色の騎士が歩いていた。


よく見かける金属鎧にサーコート。腰に剣を帯び、左腕に盾を持っている。ほんの少し刺々しい印象をもつこの騎士はゆっくりながらもしっかりと地面を踏んで歩いていた。


そしてついに騎士が歩みを止める。そこには少し大きめの家があった。外見は一言で言うと四角。清々しいほどの四角。屋根が申し訳程度にちょんと付いているくらいであとはなにも付いていない。


騎士は一度後ろを振り返り誰かにつけられていないかを確認しその四角い家についているドアを押し開けた。


「お帰りなさいませ、ギヤ様。」


出迎えたのはメイド。黒い髪を腰まで伸ばし、頭にネコミミ、だいたい165cmくらいの身長のメイドが騎士を出迎えた。


「ああ、ただいま。」


その刺々しい鎧を着た騎士から若い、まだ15、6くらいだろう青年の声がした。


騎士が兜をはずす。そこにはメイドと同じ黒髪でとても整った顔があった。メイドは少しその顔に見とれていたがすぐに我に返り鎧を脱ぐ手伝いをした。


「ご飯にしますか?それともお風呂にしますか?」


「うーん、さきにお風呂にしようか。」


「かしこまりました。それでは湯を張ってきますので少々お待ちください。」


メイドはそう言い残しお風呂場へと向かった。


鎧をすべて脱ぎ終えたギヤと呼ばれた青年は先ほど自分と戦っていた12人の人間を思い出す。いままで戦ってきた人間の中で一番手強かった気がする。特に12人のうち2人は別格だった。それじれ6人6人で別れ連携しながら攻撃をしてきたし、その2人がほかの人間に指示を出しながらもこちらに決定打をたたき込もうと果敢に攻撃してきたのだ。全く気の抜けない戦いだったが他10人が1人、また1人と倒れていくと別格の2人のうち1人が撤退を宣言したのだ。


こちらはまだ少しだけ余裕があったがあのまま続いていればこっちもタダではすまなかっただろう。


「ギヤ様、お風呂が沸きました。」


と、回想していると、メイドが戻ってきた。


「ん。ありがとう、アゲハ。」


微笑をメイドーーアゲハに向け風呂場えと歩いていった。





「ああ、ギヤ様、ギヤ様、私のギヤ様・・・。」


ギヤが風呂に入っているそのころ、アゲハはギヤの脱いだ服を片手に自分のベッドでうずくまっていた。


「はぁ、はぁ、すぅ・・・・・・・はぁぁ・・・。」


ああ、ギヤ様。今日もあなたを魔物と勘違いした(・・・・・)ギルドの連中と戦っていたのですね。特に今日は大変だったのですね、汗の量とほんの少しの血でわかります。愛おしいギヤ様に何度も襲いかかるギルドの連中が恨めしい。魔力のない(・・・・・)私を助けてくださり、存在意義まで与えてくださったギヤ様が悪質で、モンスターなわけないじゃないですか。


それに寝顔なんて天使のような寝顔で何度そのお顔に私の唇を近づけたことか。声なんて少し低めでもうギャップがまた・・・。じゅるり。


おっといけない、ギヤ様がお風呂から上がってしまわれる前にこの服を「ガチャッ」ああっ!いつもより2分16秒はやい!?ちょっと疲れて長湯すると思っていたのに・・・。仕方がない、この脱いだ服は私のベッドに隠しギヤ様には洗濯中とごまかしましょう。


「今タオルをお持ちします!」


「あ、頼む。」


「ここに冷たい牛乳を置いておきますね。」


「おお!ありがとう!」


「ついでに私がお体を拭いてあげますね。そしてあんなことやこんなことを・・・。」


「ああ、ありが・・・おいまて。」


チッ。気が付きましたか。どさくさに曲げれていろいろするつもりだったのに。


「チッ。気が付きましたか。」


「声に出てたぞ。いいから早くタオルを渡してくれ。」


しょうがないですね、と息を付きドアの隙間からタオルを渡す。ホントはこのドアを一気に開け放ち、逞しいギヤ様の胸に飛び込みたいのですが(ちょっと前に覗いた)この後はご飯をお召し上がりになるのでしかたなく風呂場から離れ台所に移動する。


「あ、ここで『ハイ、あーん』をすれば・・・。ぐへへへへ。」


頭の中がピンク色になりながら私は料理を作り始めた。

はい、遅くなりましたが2話めです。まず、主人公の格好ですが某人間性を捧げるゲームに出てくる防具、上級騎士の黒バージョンってかんじです。続いてメイドのアゲハちゃん。この子については、メイド、ネコミミ(獣人です)ヤンデレと私の趣味が詰まった女の子、としか説明できません。ごめんなさい。さて、本編のほうですががんばってふくせんを張ってみました。回収しきれるか不安です。というわけで、次回、モンスターの日常

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