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理想のホワイトデー  作者: 月帆
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出会い

恋愛要素は低いです。大人の寂しい気持ちを表現したくて書きました。出会いがネット系のため念のためR15禁にしています。

独り身がさみしいことってないですか?


仕事の昼休憩中

飯を食うためと、息抜きにはいったネットカフェで気になる言葉を見つけた。

ちょっと怪しいサイトだったらどうしようと思いつつ誘惑には勝てずクリックしてみる。


掲示板には

ホワイトデーさみしい人

Hなし

デート費用割り勘

写真、プリクラ禁止

エスコート希望

男性

デートしませんか?

希望者はプラン作成、メールください。


と書いてあった。


味気ない液晶画面を睨んで考える。

もうすぐ春が来ますとニュースではよく行っているが、春の訪れを感じさせない気候に周りは厚いコートを羽織っている。

もうすぐ休憩時間は終わる。

そろそろ席を立って職場に戻らないといけない、おもしろいな・・・と思って終わればいい。

けれど

なんとなく面白そうだと思ってメールをしてみる。


俺って危ないよな

独り身のさみしいホワイトデー

ちょっと、かなり怪しいネットをみて

暇つぶしに応募


おもしろい昼休みの休憩になった。

始まりはこんなものだった。


仕事を終えて帰宅する。

誰もいない部屋に入り、いつものように電気を付けエアコンをいれる。

まだ温まっていないエアコンから冷たい冷気がでてくる。

そしてコーヒーを入れながら、昼間の出来事を思い出していた。

そういえば・・・パソコンの電源を入れ掲示板を見てみる。


結果は

「合格、六時にmarumaru公園で」


たったそれだけの返事だった。


正直、返事が来るなんて思わなかった。


デートプランは

あやしければいつでもばっくれれるように人の多い公園

夜のスケートデート

軽くごはん、駅でさよなら


ありふれすぎなプラン


しばらくデートらしいデートしてないし、仕事のが楽しいけど・・・時には寂しくなる。まわりがワイワイしてたら俺だって話に混じりたいんだ!

と思うこともあって、書いた計画。

俺ってさみしいやつとツッコミをいれつつ少し、ホワイトデーが楽しみになった


そして迎えたホワイトデー。

相変わらず、最後の寒さがやってきてるのか寒い日だった。

本当に来るのかわからない人物を待って公園に立つ。金曜日の夜、周りはカップルの姿が目立つと思うのは俺の気のせいじゃないと思う。


とりあえず、職場でスーツからどんな人がきてもいいようにジーンズにきれい目ジャケットにピーコートを着てまつ。三十路をすぎたとは言え、それなりに見栄えは悪くないと思うのは自分の虚栄心か?


「こんばんは。」

声をかけてきた人物は・・・正直、可愛かった。


黒いタイツにスカート、コート20代後半かなと思わせる落ち着き。

「こんばんは」

「あっ、はじめまして」

「今日の事なんですけれど、正直あなたを選んだのは、お互い嫌になったらばっくれれるかんじがよかったからなんです。」

はっきりしたものいいで今日一緒に過ごすことを説明してくれた。

なんでこんな子があんな投稿をしたのか、そんな質問が頭をよぎるけれど・・・きっとこんなことをきけばこの子は消えてしまうのがわかっていたから口には出さない。

「名前なんにします」

彼女が尋ねる。

「白井…あっ、シロで」

「じゃあたしひーちゃんで」

シロにひー・・・ホワイトデーにぴったりだ。

頭の回転の早い子だなと思った。

「今から恋人ですね」

そう言って微笑む彼女は可愛く、本当の恋人でもよかったのにと思わせる顔だった。


こうして俺のホワイトデーは始まった

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