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第二話「食費1日に1000円は贅沢」

偉い人

「ということで、来週から消費税を20%にします。皆の資産を浪費することが少なくなるから、結果的に皆の貯金が増えるね! やったね! これで皆の老後の資金2000万円問題も解決だ!」

食費に1日1000円は贅沢だ。


俺は高校時代はそう思わなかった。

だって俺が好きなファミレスが平均1200円ほどで食べれていたからだ。

だから1食1000円が当たり前なのかなあと思っていたのだ。


しかし、いざ働き始めてからはその考え方が変わった。

1000円の食事を3食、30日食べると90000円になる。

90000円だ。毎月これだけ食べていたら、いくら何でも足りない。

どう考えても俺の予算の30000円では難しい。

と、なると俺は1000円で1日を過ごすことが絶対となる。


「1日、1000円か」

そう思う俺は考えた。1日3食食べるのであれば1食300円で抑える必要がある。もちろん朝、昼、夜で料金が変動していてもこの1000円は絶対に超えてはいけないのだ。

俺は最初慣れていない自炊を頑張った。慣れてない包丁、慣れていない鍋、フライパン、すべてを頑張った。しかし、1日1000円は難しい。

たまに料理が面倒になってファーストフード店に行ったことがある。安いと思って購入してもなんだかんだで1000円近く行ってしまった。

「1日1000円にするためには」

俺は財布の中のものをすべて出した。クレカ、お札、硬貨、ポイントカード等……そして1000円札を1枚財布に入れた。


「1日1000円チャージしよう」

そう、ソシャゲ先方である。

ほら、面白いゲームってスタミナがあるだろ? スタミナがなくなったら遊べなくなるというシステムだ。このスタミナは時間経過とともに回復する。

だから俺は同じように財布の中に一日1000円をチャージする方式をとった。

おつりは全て貯金をし、翌日に1000円を財布に入れる。

結果、外食ということがほとんどなくなった。

1000円以下で済ませるために、スーパーの半額シールを見つける才が身に付いた。

そして予定していない場所でのお買い物は一切しない。

コンビニ等はたしかに近くて使いやすいが、定価で売られているため少し高い。おにぎり1つくらい良いかな?と思って油断すると1つ200円近くするのだ。3つ買えばお弁当を買うよりも高額になってしまうことがある。俺は便利なことは重々承知の上、使用する事を避けている。


「便利なんだけど、使ったら生活費がなくなってしまう……不便だ」


耐えた、耐えて耐えて頑張って耐えて、ついに1ケ月30000円以内で食費を抑えることが出来たのだ!

俺は心の中でガッツポーズをした。節約すれば1日1000円以下の食費で抑えることが出来るんだ! 頑張ったな! 俺!

外食、コンビニはもう少し稼ぐことが出来るようになったら使用するようにしよう。そう、例えば月収手取り20万を超えたらしよう。

今あそこのハンバーガー屋さんに入った人はお金持ちさん! 俺は羨ましく思いつつも、ハンバーガー屋さんを通り抜けた。


◆◆◆

偉い人

「ということで、来週から消費税を20%にします。皆の資産を浪費することが少なくなるから、結果的に皆の貯金が増えるね! やったね! これで皆の老後の資金2000万円問題も解決だ!」


「俺が何をしたというのだろうか」

こういう制度というのは偉い人から見れば普通の施策なのだろう。しかし、実際の現場の人間にしわ寄せがくる。手取りが30万円以上あるのであれば良いが、俺は手取り15万円である。この金額に消費税20%を掛け合わせると、月に3万円が消費税として搾取されることになる。10%の時と比べて金額の負担は2倍となる。つまり差し引き1万5千円分の節約を強いられたのだ。


食費……1ケ月15000円にする。

俺は食費を削ることで、増税の対策をすることにした。

ちなみにこれは1日500円で朝昼晩ごはんまでを担うというとんでもない方法だ。

江戸時代の時と比べれば、食べ物はおいしく食べられるんだ。だから俺は1日500円、1食170円だとしても幸せなんだ。

幸せ……幸せ……


◆◆◆

閲覧ありがとうございます!

この小説はIFストーリーですが、もしあなたならどのような節約方法がありますか?

コメントなどで教えていただけると嬉しいです!


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