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旦那ちゃんと嫁ちゃん

安心してください、履いていませんよ

作者: 山本大介

 決して安心しないでください。


 とにかく明るい安村氏の一発ギャグで「安心してください。履いてますよ」ありますよね。

 今や世界に羽ばたく一発芸であります。

 

 ふと、旦那ちゃんは思いついてしまいました。

 とっておきのギャグを・・・。

(見せてやるっ!)

 お風呂に入る前、脱衣所で服を脱ぎ脱ぎと全裸になります。

(いざっ、決行!)

 おもむろにリビングの扉をガラガラっと開けます。


 そう、嫁ちゃんが、ソファでごろ寝してテレビを観ていました。


「ねぇねぇ、嫁ちゃん」


「ん」


 旦那ちゃんは胸を張り、両手人差し指を股間の息子にむけます。


「安心してください、パンツ履いてませんよ」


「・・・・・・」


 この間、嫁ちゃんは1ミクロンも振り返りません。


「・・・ねぇ」


 旦那ちゃんは捨てられた子犬のように寂しそうに言います。


「あ、ごめん、ごめんテレビに夢中だった」


 と、振り返る嫁ちゃん。


「ふう」


 と、彼女は溜息を一つつくと、


「まーた、見飽きたものみせて・・・・・・あーた、風呂入るって言っていたのに、ち〇こ風邪ひくよ」


「だ・か・ら、みてみて・・・安心してください。履いていませんよ」


 旦那ちゃんは、左腿をあげ、隠す理由がない股間を隠し、ニヤリと笑うと膝をおろしオープン・ザ・ち〇こ。


「ほらっ!履いていませんよ」


「はい、はい、知ってる~ちっちゃいの知ってる~」


 嫁ちゃんは冷めた目で一瞥しテレビへと視線を戻します。


「あわわわ、バッキャロー」


 旦那ちゃんは一吠えして風呂場へと駆けこみました。


「ちゃんと、ち〇こ洗えよ~」


 旦那ちゃんの背中越しに嫁ちゃんの声が聞こえます。

 


 今回も嫁ちゃんの勝利かに思えた・・・が、しかし、旦那ちゃんは嫁ちゃんが夢中でテレビを観ている最中、抜き足差し足で忍び寄り、難易度激高のミッション彼女の頭にちょんまげを敢行したのだった。

 すなわち、今回は痛み分け・・・そういう事にしてくれないだろうか。

 旦那ちゃんの完全勝利の日は近いのだ。

 ・・・きっと。

 ・・・多分。


 裸族バンザイ(笑)。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんてモノを書くんだ。(笑) [気になる点] いやこれ、決死のちょんまげにもし反応がなかったり、「はぁ~」なんてため息をつかれようものなら、もう立ち上がることもできないほどのダメージを食ら…
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